体験をしてもらうこと
頭で分かっていることと、
体験することはまったくの別物です。
出来ると思っていたことが出来なかったり、
受け入れて貰えることと思っていたら、どうも感触が悪いと察したり
体験して初めて「腹におちる」感覚を味わえるのです。
けれど、少しだけ相手より知識があったり、知恵があったりすると、そこに教師側の自我が芽生えます。そうすると、ついつい、生徒の体験をおろそかにしてしまいがちなのです。
一歩間違えれば、頭でっかちの融通の利かない人を育ててしまったり、学びの邪魔をしてしまいがちです。
私が昔、自我の強い人だった頃、私はつい、人に自分の意見を押し付けるようなことや、学びの途中の人に「答え」を教えてしまったり、見せてしまったりしたものでした。
何がきっかけでそうなったのかあまり記憶はありません。
けれども、今は、何よりも体験から学ぶことがとても大切だと思うようになりました。
「可愛い子には旅をさせろ」という言葉のように、「きっとこのまま行けば、失敗するかもしれない」と思っても、そこからの学びが必要と感じたら、何も言わずに見守ることも出来るようになりました。
体験から学べるものは、失敗ばかりではありません。自分の手で乗り越えたという達成感を味わえるのも、自分で一生懸命にやったという感覚があればこそです。
日本では、ハウツー本がよく売れたり、皆がやっているからそっちを選ぶなんていうこともあります。マニュアルを配られて、マニュアルがなければ動けない人たちも増えています。
でも、それでは皆が、判を押したような人になります。失敗を怖がるようになります。考える力や心が育たないのです。
経験や体験から受け取るもの。
そこから、「自分の価値観」が生まれ、育ち、それが生きる道しるべとなるのです。だから、失敗を恐れないでください。
そして、先生を選ぶときには、答を早く提示する先生よりも、あなたの歩くスピードをゆっくり見てくれる。
そんな先生を選んでくださいね。
あなたの学びを何よりも大切にしてくれる先生です。
今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日。同じ場所で。
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