スタート

はじまりは「自分を知ること」

この度、人間力デザイン®という仕事を本格的に始めることにしました。

これまで私がやってきた様々な学びを総括し、組み合わせ、一人一人の個性を活かし、身体や心の在り方、言葉の使い方などを内側からデザイン(問題解決)をしていく。というお仕事です。
これまでセッションを受けてくださった皆さんから「1つの入り口から、声の出し方に留まらず、話し方、表現、身体の使い方、歩き方、トータルで指導できることと、様々な可能性を見せてくれるのが、長子さんのワークの特徴です」という、とても嬉しい言葉を頂いてきたことがきっかけとなりました。
「伝えること」が好き。「本質を見極める」のが得意。私がこれまで学んだこと全てを使い、唯一無二のことをやろう。多くの人に役に立ちたいと強く願っています。

どんな方でも、始まりがあります。
その始まりが「己を知ること」です。

演劇をして来て良かったなぁと思うのは、いつも徹底的に「自分」を探求させられたということです。
(この探求が、私には、なかなかのツワモノだったのですが)どういうことかと言うと、「自分を知らないと、他の人には絶対になれない」からなのです。ですから「演劇をする」というのは、確固たる自分自身を持つということでもあるのです。

役を演じる前にすること。
それが「己を知る」ということなのです。
役と自分の違いが分からなければ、悪人にも善人にも、高貴な人にも、貧しい人にもなれない。ということなのです。
浮浪者の役を演じるときと、高貴な役を演じるときでは、身体の使い方や、重心の置き方や、声の出し方がまったく変わるのは分かって頂けると思うのですが、自分が普段どんな風に声を出し、どんな身体の使い方をしているのかが分からないと、どんな役を演じても「その人」にしか見えなくなってしまうのです。そういう俳優さんや女優さん、いませんか?

先月行った即興力の講座も、ここからスタートしました。
子供たちがやる遊び「あっちむけほい」簡単な遊びですが、「次は負けた人があっちむけほい」って声をかけてみましょう。
と言って指示を変えると、少しずつやっている人の「癖」が見えて来ます。
普通の時には楽しめていたのに、指示の変化で自由でなくなった瞬間に抵抗する人、声が出せなくなったり、意識がアチコチに飛び始めたりしはじめる人など、様々です。
振り返りをしていくと、「自分はどんな状態が苦手なのか」が見えてきたり、「私には自由が何よりも大切」なんていう言葉も飛び出します。

誰もが知っている哲学者「ソクラテス」
彼は、当時彼の周りにいた識者と呼ばれる人たちにこんな言葉を吐きました。それが「無知の知」という言葉です。

「自分が無知だとしている人は、自分が無知だと知らない人よりも賢い」

人は「自分のことは知っている」と、思いがちですが、まだ自分の知らない自分があなたの中に隠れてはいないでしょうか?

たとえば、見かけは、自信なげに見えるのに、内面は強く、何物にも動じない人、あるいはプライドが高い人がいます。その逆の人もいます。
何かを言いつけられると、反発したくなる人。
「下っ端が楽」なんて言いながら、命令するの気持ちよい人。などなど。
本当に面白いことが沢山見えてくるのです。

私達の人生は、ハレの日ばかりではありません。
そんな時、少しだけ今見えている景色を変えるときにも、
「自分を知っていること」が役に立ちます。
「自分の好き」「自分の得意」を知ることは、人間力を築くにはとても大事な要素なのです。

今日も最後までお読み頂きありがとうございました。
また明日。
同じ場所で。

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