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2024年7月の読書録

8月になりましたね!
夏後半戦の始まりです!
前半戦の7月は、これ以上ないほどよく本を読みました!

読書メーターによるまとめはこちら

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読んだ本の数:15
読んだページ数:4953
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1. 香月美夜著 『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第五部「女神の化身Ⅺ』(TOブックス、2023)

なんで32巻を読み返したのかと聞かれると難しいのだけど、なんか気楽に読みたかった。
以上。
という理由です。
ラストスパートの大風呂敷を畳んでいく段階なので、安心して読んでいられますよね。

2. 森田めぐみ著 『書店員は見た! 本屋さんで起こる小さなドラマ』(大和書房、2024)

こういう「書店員」「図書館員」ものは本好き人間にはたまらない娯楽なんですが、実際に働くと大変なんだろうなって気持ちもあります。
いりんなお客さんのエピソードを、軽やかに楽しく描いているので、読んでいて楽しいエッセイでした。

3. 香月美夜著 『本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第五部「女神の化身Ⅻ』(TOブックス、2024)

一拍置いて33巻。
8月に「ハンネローレの貴族院5年生」が出るので、そのための素振りでもあります。
フェルディナンド様が無双しまくり、ローゼマインがやりたい放題しまくる組み合わせ、とても好きです。
あと何度もいいますが、最後がルッツ視点なのもいいですよね。
マインの原点はルッツなので。

4. 坂口恭平著 『継続するコツ 』(祥伝社、2022)

『生きるための事務』がおもしろかったので、別のも、と思い読んでみました。
継続するには継続できる仕組み、そして好きなことしかしない、というのは、非常にシンプルで、それでいて覚悟が必要なことだなぁと思います。
自分もがんばろ。

5. ヤマシタトモコ著 『ほんとうのことは誰にも言いたくない』(フィルムアート社、2024)

『違国日記』の著者のインタビュー集。
わたしは『違国日記』しか読んでいないのですが、他の作品にたくさん触れているので、ファンはたまらないでしょうね。
そしてこの方、BL作家さんだったのかー。
もっと淡々とした日常を描くタイプかと思っていた。
いや、恋愛が日常の一部だ、と捉える切り口は、淡々としていると言えなくもないのかな?

6. ヨシヤケシンスケ著 『ぼくのニセモノをつくるには』(ブロンズ新社、2014)

ヨシタケシンスケさんのすごいところは、小さいときに感じ疑問とか、理不尽とかを掬い上げて、そのモヤモヤを解消してくれたり寄り添ってくれたりすること。
自分の偽物をつくるには、自分を理解するところから始まるわけですが……

7. 神坂一著 『スレイヤーズすまっしゅ。4 蘇る王 』(富士見書房、2011)

軽いのが読みたかった。
あとすまっしゅは短編の中でもあとのほうのシリーズなので、内容うろ覚えなので新鮮な楽しみがありました。
スレイヤーズはいいぞ。

8. 小野不由美著 『くらのかみ 』(講談社、2024)

小野不由美さんのホラー新作(文庫化)。
なんかさ、小野主上のホラーは温かみというか、人情ものだよなぁ、と思うんですよね。
怖いだけじゃなくて、情が通っている感じ。

9. 阿部智里著 『空棺の烏 八咫烏シリーズ 4 』(文藝春秋、2017)

なんか(略)
なぜ「空棺」から読み始めたかって、雪哉の地獄はここが序章だからですよ。
青春だったはずなんだけどなぁ。
そして第二部「望月」まで読み終わってこれを読むと、色々と思うところがありますね。

10. 阿部智里著 『玉依姫 八咫烏シリーズ5』 (文藝春秋、2018)

どこかでも言ったか書いたかしましたが、実は八咫烏シリーズのなかでは『玉依姫』が一番苦手なんですよね。
たぶん志保にいらいらするんだと思うんですが。
それ以上に、この「山内」という世界が、大きな大きな異世界が、ちっぽけな存在だったということに衝撃を受けたんだと思います。
あとこのあとの地獄の予感がね。

11. 阿部智里著 『弥栄の烏 八咫烏シリーズ6』(文藝春秋、2019)

『玉依姫』のB面なわけですが、もうこんな酷いことある?
ここでこうならなかったら、雪哉はああはならなかったなって思ってしまうので。
それは最新刊まで読んでもやっぱりそう思うんだ。
雪哉の心はここで一度壊れたよなって……
地獄の作り方がうまいですね、阿部先生。

12. 近藤康太郎著 『百冊で耕す 〈自由に、なる〉ための読書術』(CCCメディアハウス、2023)

ブックマンションの店番中に目に止まって、読み始めたらおもしろかったので買いました。
読書論てたくさんあって、それぞれに良さがあるんですが、「自分の古典として100冊をもつ」というのがあって。
それ以来、「自分の100冊」を考えています。
ところでシリーズものは1カウントなんでしょうか???

13. 小野不由美著 『屍鬼(一) 』(新潮社、2002)

ついに手に取ってしまった。
小野主上のホラー長編。
いえ、2ヶ月くらい前に買っていたんですが、数ページ読んでなかなか入り込めずにいまして。
で、腹を括って読み始めました。
長編は入り込むまでに少し時間がかかりますね。
小野主上流石ですわ。

14. 小野 不由美著 『屍鬼(二)』 (新潮社、2002)

2巻。
ていうか5巻冊ってすごい長いですね?
物語がじわじわ広がっていく感じがすごいね。
いろんな人の視点で語られる、怪異の広がり方がすごい。
このじわじわ感、『残穢』っぽいなって思いました。

15. G. ガルシア=マルケス著、野谷文昭訳 『予告された殺人の記録 』(新潮社、1997)

なんか『百年の孤独』っていう小説の文庫化で世間が沸いていたので、読んでみようかなって本屋さんにいったらすごく分厚くて、隣にあった薄いこちらを手にしました。
わたしはガルシア=マルケスの作品を読むのは初めてだし、南米の作家ってほとんど手にしたことがないので、物語に入り込むまでというか、文章と情景に馴染むまで結構苦労しました。
でも物語の構造がとても興味深いですね。
「殺される」というのがわかっている人の、それまでの時間をだんだんと遡っていく。
人称とか時間軸が入れ子になっている構造とか、技巧がすごいんだということだけはわかりました。
たまにこういう、自分の読まない本を読むのはいい体験になります。

まとめ

今年の不調が嘘のように、ひたすらに読み続けた1ヶ月でした。
かなりの割合で併読してました。
実用書と小説は併読できる。
8月は都合上本を読む時間が減るので、その前に十分読むことができてよかったです。
とはいっても、8月も読みたい本あるので!
楽しみですね!

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