片桐裕司

ハリウッド映画業界でキャラクターデザイナー/造形家/映画監督として活躍する片桐裕司氏に…

片桐裕司

ハリウッド映画業界でキャラクターデザイナー/造形家/映画監督として活躍する片桐裕司氏による美術上達論。 CGアーティスト、造形家、人形・フィギュア作家、漫画家、イラストレーターなど2D・3Dを問わず幅広く役立つ理論です。http://chokokuseminar.com

マガジン

  • 絵、彫刻、CG、モデリングが上達するための最短距離(思想編)

    自分には才能がないのでは?  才能がある人しか上手くならない。 そのように考えてチャレンジすることを躊躇している人たちへ。 筆者がハリウッドの映画界で働いてきた28年の経験で培ってきた非常に役立つ考え方の理論をまとめております。

  • キャラクターデザイン

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    【新教材】男性クイックフィギュア教材

    グレーレジンキャスト製 複製:RCベルグ様 全高:約25cm ※左腕と台座はご自身で差し込んでいただく形になります。 フィギュアを製作するにあたり大事な事は、 筋肉よりも、流れと大まかなボリュームです。 細かい筋肉に捉われずに大きな形を捉える事が 出来るようになる為に、この教材を作りました。」 僕なりにまとめたシンプルな形なので、 非常に作りやすく、そしてわかりやすいモデルですみなさんの フィギュア造形のスキルが一気に上がることでしょう。 片桐裕司
    14,300円
    HK Chokoku Store
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    【新教材】HEAD-KUN

    頭部のクイック造形をNSP粘土で作り、 3Dスキャンし、3Dプリンターで出力したものになります。 片桐裕司氏本人の造形による頭部の新教材です。 無垢ではなく中空のため非常に軽く持ち運びにも向いています。 西洋人モデルの胸像よりも、 更にシンプルに頭部の面構成を捉える事に特化しています。 こちらの模刻を何度も繰り返し作る事で、 ご自身の制作のスピードが格段に速くなるかと思います。 ※注意事項※ こちらの商品は3Dプリンターで出力したものになります。 積層痕、サポートを外す際の細かな傷、 サポート痕などが残っている状態のままの商品です。 資料として参考する分には全く問題はありませんが、 気になる方はご自身でデザインナイフや、 ヤスリなどで処理をしていただければと思います。 スレなどの白い薄らした傷などは個体差の一部となります為、 予めご了承いただけますと幸いです。 入念なチェックのもと発送いたしますが、 万が一ひび割れがある場合は交換致しますので、 お問い合わせいただければと思います。
    4,400円
    HK Chokoku Store
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    西洋人女性モデル(3Dプリンター出力品)

    《リニューアルしました》 日本人にはなかなか馴染みのない西洋人の顔の構造を非常にわかりやすく具現化した、片桐裕司氏本人のNSP粘土造形を3Dスキャンし、3Dプリンターで出力したものになります。 最低限理解すべき形を的確に抑えた、氏の解説を具現化したような造形になっております。 写真の資料だけでは決して読み取れない形は、立体を見る事によって理解が可能になります。 これを真似するだけで西洋人の顔の理解が深まる事でしょう。 無垢ではなく中空のため非常に軽く持ち運びにも向いています。 ※注意事項※ こちらの商品は3Dプリンターで出力したものになります。 積層痕、サポートを外す際の細かな傷、 サポート痕などが残っている状態のままの商品です。 資料として参考する分には全く問題はありませんが、 気になる方はご自身でデザインナイフや、 ヤスリなどで処理をしていただければと思います。 スレなどの白い薄らした傷などは個体差の一部となります為、 予めご了承いただけますと幸いです。 入念なチェックのもと発送いたしますが、 万が一ひび割れがある場合は交換致しますので、 お問い合わせいただければと思います。
    5,500円
    HK Chokoku Store

記事一覧

オンライン講座のお知らせ

ものすごい久々の投稿が宣伝で恐縮ですが、初めてオンラインで講座を開くので、地方でセミナーに参加できない人たちには良い内容となっていますので人間の顔の造形を学びた…

片桐裕司
1年前
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最終章:才能なきアーティストたちへ

なんか偉そうなタイトルにしましたが(笑) 才能なきアーティストとは、かく言う私も含みます。 改めて紹介しますが、私は彫刻セミナーというものを主催しており、今まで…

片桐裕司
3年前
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架空の生き物をリアルにするためには

リアルな架空の生き物をデザインするために必要な事。 それは解剖学です。 でも想像上の生き物だったらそんなものにこだわらなくたって良いじゃんか。 実際存在しないん…

片桐裕司
3年前
9

ファンタジー作品のリアルなキャラを作るために

私のことをあまり知らない読者のために解説しますが、私の本業は Special Make up FX Artistと言って、ハリウッド映画に出てくるクリーチャー、エイリアン、恐竜、動物の制…

片桐裕司
3年前
9

解剖学の勉強方法

私の彫刻セミナーに参加する人たちで、解剖学を学んだことがなくて自信がないと言われる人たちが多いのですが、実は私自身もどこかで学んだ訳ではありません。 解剖学を正…

片桐裕司
3年前
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普段から出来る人間の顔の勉強方法

本を読まないと勉強できない。 絵を描いたり造形しないと成長できない。 そう思ってはいませんか? もちろんそのように実践するする必要はありますが、上達方法はそれだ…

片桐裕司
3年前
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効率的な上達方法

これまでは上達するための【考え方】に重点を置いて書いてきました。 ここからは、どのように勉強すればいいのか【やり方】を書いていきたいと思います。 私が職業柄メイ…

片桐裕司
3年前
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自信を継続させるには

前回のお話 本当の自信というのは今の自分をそのまま広げていくことでしか出来ません。 他者から褒められたり賞をもらったりといった、外的要因で与えられるのではなく、自…

片桐裕司
3年前
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自信をつける方法

自信をつけたい。 自信が持てる様になりたい。 私の彫刻セミナーではこの様な思いを持って参加する人たちが数多くいます。 それほど自信をつけるのは難しいことだと思わ…

片桐裕司
3年前
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才能を発揮させる方法

前回に引き続き、【才能】について書きたいと思います。 前回の記事はこちら 1. 非効率な努力をしない前回私自身の経験の事を書きました。 その経験で重要なのが、ある…

片桐裕司
3年前
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才能がなければ上達できないのか?

自分に才能があるかどうか不安だ。 才能がなければ上手くならないのか? 才能がなければ絵や造形、CGの仕事に就けないのか? これは上達を目指した時、特にプロを目指した…

片桐裕司
3年前
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デッサンは美術の基本なのか?

1. デッサンは必要なのか?美術の基礎はデッサンだという言葉をよく聞きます。 そしてそれによって、今までデッサンをしてこなかったから自分の絵や造形に自信がないとか…

片桐裕司
3年前
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才能がなくてもアーティストとして上達するために

※今までの記事をわかりやすくまとめました。 私に美術の才能はありません。 私はハリウッド映画の特殊メイクの仕事がしたくて18歳でアメリカに渡り、19歳でハリウッ…

片桐裕司
3年前
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極めれば自信を持てるわけではない

絵や造形を極めたい。 デッサンを極めたい。 Zbrush(立体造形CGソフト)を極めたい。 そんな決心を時々聞くことがあります。 あそこまで極めれば自分に自信が持…

片桐裕司
3年前
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根拠のない自信を正しく持つ

根拠のない自信を持つ。 これは出来るようになるためには非常に重要な事なのですが、使い方を誤ると逆に自信を失うことになってしまいます。 自分は出来ると信じる…

片桐裕司
3年前
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諦めたら自信がつく

何かを描こうとして、造形しようとして、自分が思ったようにいかずに落ち込んでしまう。 やっぱり自分はダメなんだ。才能なんてないんだ。と自信を失ってしまう。 …

片桐裕司
3年前
9
オンライン講座のお知らせ

オンライン講座のお知らせ

ものすごい久々の投稿が宣伝で恐縮ですが、初めてオンラインで講座を開くので、地方でセミナーに参加できない人たちには良い内容となっていますので人間の顔の造形を学びたい人は是非ご参加ください。
ここで文章を読むより俄然勉強になります。
以下詳細
ーーーーーーーーーーーーー
ハリウッドトップアーティスト片桐裕司 初のオンライン講座!
待望の【顔面解剖学フルコース】開催!!(現地参加:先着20名様)

あな

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最終章:才能なきアーティストたちへ

最終章:才能なきアーティストたちへ

なんか偉そうなタイトルにしましたが(笑)

才能なきアーティストとは、かく言う私も含みます。

改めて紹介しますが、私は彫刻セミナーというものを主催しており、今までに何千人もの生徒たちを指導してきました。

多くのアートセミナーは大概、「やり方」を教えるものが多いです。

「やり方」というのは、この様な道具を使って、順番はこうしてとかいったものです。

しかし私の初回のセミナーは、彫刻セミナーとい

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架空の生き物をリアルにするためには

架空の生き物をリアルにするためには

リアルな架空の生き物をデザインするために必要な事。

それは解剖学です。

でも想像上の生き物だったらそんなものにこだわらなくたって良いじゃんか。

実際存在しないんだから。

と言いたい人もいるかも知れませんが、そんな人たちは前回の記事を読んでもらえればと思います。

1. 解剖学の重要性
解剖学、つまり骨や筋肉の仕組みを知る事は、空想上の生き物を表現する上で非常に重要な要素になります。

例え

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ファンタジー作品のリアルなキャラを作るために

ファンタジー作品のリアルなキャラを作るために

私のことをあまり知らない読者のために解説しますが、私の本業は Special Make up FX Artistと言って、ハリウッド映画に出てくるクリーチャー、エイリアン、恐竜、動物の制作、人間のダミーや、若い役者を老けさせたりモンスターにしたりという特殊メイクなど、多岐にわたる、キャラクターをデザインしたり作ったりする仕事です。

簡単にいうと、作り物を本物の生き物のように見せる仕事です。

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解剖学の勉強方法

解剖学の勉強方法

私の彫刻セミナーに参加する人たちで、解剖学を学んだことがなくて自信がないと言われる人たちが多いのですが、実は私自身もどこかで学んだ訳ではありません。

解剖学を正式に教えている教育機関が存在していると漠然と考えて、そこでちゃんと学ばなければ本当に勉強した事にならないとでも思っているのかもしれませんが、美大などでもちゃんと教えているところはかなり少ない様です。

自分が特別なのではなくて、世の中で解

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普段から出来る人間の顔の勉強方法

本を読まないと勉強できない。

絵を描いたり造形しないと成長できない。

そう思ってはいませんか?

もちろんそのように実践するする必要はありますが、上達方法はそれだけではありません。

毎日いつでもできるのです。

●目次●

1. 人をよく観察する
2. 形をなぞって記憶する
3. とにかくインプット・アウトプットを繰り返す

皆さんはどれくらい電車やバスに乗る機会があるでしょうか?

最近は

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効率的な上達方法

効率的な上達方法

これまでは上達するための【考え方】に重点を置いて書いてきました。

ここからは、どのように勉強すればいいのか【やり方】を書いていきたいと思います。

私が職業柄メインでクリエイトしているのは、エイリアンやクリーチャーなどの架空の生き物ですが、時折人間のダミーなどを作る機会もあるので、造形物が本物の人間に見えるレベルまで造形しています。

私のセミナーでも人間を学びたいという人が多く参加しているとい

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自信を継続させるには

自信を継続させるには

前回のお話
本当の自信というのは今の自分をそのまま広げていくことでしか出来ません。
他者から褒められたり賞をもらったりといった、外的要因で与えられるのではなく、自分自身の今の実力を認めることにより芽生えるのです。
つまり今この瞬間に自信を持つことができる。
自信とは自身なのです。

それが実感できると、気持ちが非常に楽になります。

そして楽な状態で勉強や練習をすると、驚くほど伸びが違うのです。

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自信をつける方法

自信をつける方法

自信をつけたい。
自信が持てる様になりたい。

私の彫刻セミナーではこの様な思いを持って参加する人たちが数多くいます。

それほど自信をつけるのは難しいことだと思われています。

ところがどっこい自信をつけることはそれほど難しいことではないのです。

今回は【どうやったら自信がつくのか】を解説していきたいと思います。

1. 自信を持つ事の間違いまずは多くの人が考えている自信の勘違いを説明したいと

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才能を発揮させる方法

才能を発揮させる方法

前回に引き続き、【才能】について書きたいと思います。

前回の記事はこちら

1. 非効率な努力をしない前回私自身の経験の事を書きました。

その経験で重要なのが、ある地点での努力の仕方の明確な変化です。

それまではこうでなきゃいけない、こうあるべきだ、しなきゃいけない。

という気持ちだったのが、

「こうしてみたい」に変わったことです。

これはものすごく重要なことなのですが、自分を含めて

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才能がなければ上達できないのか?

才能がなければ上達できないのか?

自分に才能があるかどうか不安だ。
才能がなければ上手くならないのか?
才能がなければ絵や造形、CGの仕事に就けないのか?

これは上達を目指した時、特にプロを目指した時ほとんどの人が一度は考える事だと思います。

私も例外なく若い頃はこの才能の問題に苦しみました。

映画の特殊メイクの仕事がしたいという意気込みだけで18歳でアメリカに渡り、才能がなかったらどうしようという不安どころか、私にとって

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デッサンは美術の基本なのか?

デッサンは美術の基本なのか?

1. デッサンは必要なのか?美術の基礎はデッサンだという言葉をよく聞きます。

そしてそれによって、今までデッサンをしてこなかったから自分の絵や造形に自信がないとか、上手くなるためにはデッサンをしなければいけないのかというプレッシャーを感じている人が多くいます。

多くの人がデッサンに対してコンプレックスを持っているようです。

あれこれ言う前に、私のデッサン経験をお話ししたいと思います。

粘土

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才能がなくてもアーティストとして上達するために

才能がなくてもアーティストとして上達するために

※今までの記事をわかりやすくまとめました。

私に美術の才能はありません。

私はハリウッド映画の特殊メイクの仕事がしたくて18歳でアメリカに渡り、19歳でハリウッドの特殊メイク工房でインターンとしてキャリアをスタートました。

そして「A.I.」「 パシフィック・リム」「マンオブスティール」「スパイダーマン」「パイレーツオブカリビアン」「Xメン」など

最近では「アバター2」や「マンダロリアン

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極めれば自信を持てるわけではない

絵や造形を極めたい。

デッサンを極めたい。

Zbrush(立体造形CGソフト)を極めたい。



そんな決心を時々聞くことがあります。



あそこまで極めれば自分に自信が持てるようになる。と思う最高の到達点ですね。



すごいことだとは思うのですが、そうなったら自信を持てるようになるわけではありません。



なぜなら極めることなんて不可能だからです。

ショック!

富士山が一

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根拠のない自信を正しく持つ

根拠のない自信を持つ。



これは出来るようになるためには非常に重要な事なのですが、使い方を誤ると逆に自信を失うことになってしまいます。



自分は出来ると信じる。自分を信じる。



そう思うことは大事なことなのですが、それは言い方を変えるとこういうことになります。

スライム(ザコ)を5−6匹倒してレベル2になったくらいで、俺は竜王(ラスボス)を倒せると思い込むようなことなんですね。

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諦めたら自信がつく

何かを描こうとして、造形しようとして、自分が思ったようにいかずに落ち込んでしまう。



やっぱり自分はダメなんだ。才能なんてないんだ。と自信を失ってしまう。



でも好きだからもう少し続けてみる。



だけど思うようにいかない。



巷に溢れてるめちゃすごい人たちの作品と比べて落ち込む。



さらに自信を失う。



そんなサイクルでずっと自信が持てない。



そういう人

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