DC枝扉というデッキ

お久しぶりです。ほとんどの方ははじめまして。ちょこです。DC新弾発売からしばらく経ちタイトルの立ち位置や強いレシピがある程度分かってきたということで、今回はおさらいも兼ねて枝扉というデッキをPUして紹介していこうと思います。


1.DC枝扉とは

 DCは貧弱ながらも数だけは豊富なそのカードプールから、多様なデッキタイプが存在しています。その1つにして現在最も支持されているのが、1対応の有里咲(CX枝)と2対応の音姫(CX扉)を使ったデッキです。どちらも今弾で追加された対応テキストで、この2種の対応をこれまた今弾で追加された令和水準のパワーカードたちでバックアップして戦っていくこととなります。
 1対応の有里咲は所謂エミリアテキスト(CX対応でアタック時4ルックし、指定特徴のキャラを1枚手札に加える)を持っていて、ここで確実にアドを取り、2対応の音姉のチェンジへと繋げていきます。2帯で最も強い時間帯を迎え、最強の盤面で相手を押し潰し走り抜けるのが基本的なゲームプランとなります。
 ゲームプランをほぼほぼ1本しか所持していない代わりにそれが非常に太く、対面を見ずに押し通せることから環境でもしばらくは見ることになるデッキかと思います。まさか令和の時代にDCが環境入りするとは思いませんでした。

2.基本札

ここではそんなDC枝扉の中核となるカードをいくつか紹介していきます。

「"恋"した魔法使い 有里咲」
1対応です。色発生不要というインチキテキストがついていることでデッキ構築の融通が効く優秀な札です。パワーラインも対応を貼るだけで7000まで伸びるため後上がりからでも相手の盤面に触れるのがDCにおいては革新的です。さすがは令和。デッキのピークを2帯に持ってきている都合上1レベルはこのカード以外ほとんど投入されていないレシピが多いこと、このカード自体も対応が無ければただの4500バニラとなることなどは抑えておくと良いと思います。

「"正義の魔法使い" 音姫」
2対応です。アニバーサリーによくあるリメイクカードですが、リメイク元は見ることがないので割愛。対応を貼った時に控えからチェンジ先を回収しつつ自身のパワーを大きく上げてチェンジをサポートします。1コストで登場出来るため最低限の準備で強い盤面に繋がるなど本体自体もチェンジ前として優秀な性能をしていますが、何より強いのがこの対応テキストです。このテキストの存在によってこのデッキでは電源デッキが手からソウルが伸びない電源というCXを貼って作る盤面以上の盤面を、扉という最強格の1000/1を貼りながら作れてしまいます。序盤中盤のダメージレースを有利に展開するための1000/1CX8枚体制と電源レベルの盤面の両立がこれ1枚で成立するスーパーカードです。対応さえ貼らなければ2/1相応のパワーラインしか出せず、面を作っておけばサイドで1ターン無駄にしてくれる場合もあることは覚えておきましょう。

「"Perfect affection" 音姫」
上の音姫のチェンジ先です。基礎パワー9500にエリア1500パンプ、思い出が4枚以上でさらに自身に1000パンプとアンタッチャブル付与というトンデモスペックです。2レベの1ターン目でこのカードを2面早出しするのがこのデッキの目指す動きです。この動きが成功し裏にレベル応援以上の応援が置かれていると、パワー15000以上のアンタッチャブル2体という地獄の盤面が出来上がり、ボードアドバンテージでズルズルと押し切られてしまいます。思い出4枚は一見すると難しそうに見えますが、チェンジギミックで思い出が勝手に増えるので出てきた時には大体達成しているものと思って良いでしょう。また、相手ターンにも打てる相手リバース時2点バーンも持っているため、行きで3-5前後まで進めた後返しのチャンプ面にバーンを打って相手ターンに詰め切る光景もしばしば見られます。特殊相打ちに無力なこと、通常相打ちに対してもアンコールコストが無い場合が多いこと等早出しメタ全般が刺さりますが、アンタッチャブルがあるため早出しメタ拳が効かないことには気をつけてください。

「淡い気持ち 詩名」
名前が読めないことに定評がある詩名(しいな)ちゃんです。RRでは今弾のトップレアとなっています。自身リバース時に1コスト1クロックで思い出に飛びながら4ルックでキャラを加えます。今までのDCには特徴問題がついて回りましたが、このキャラは回収対象に特徴指定がないのが素晴らしいです。また手札を減らさずにパンチ数を稼ぎながら思い出稼ぎにも一役買うという、様々な面からこのデッキの序盤を強く支えるカードです。マリガン優先度も先手後手問わず最優先です。このカードに除去を当てられ続けるとゲームが組み立てられず負けてしまうので、使う側は相手に除去があるなら行きでチャンプや相打ちの選択肢も考えてみましょう。使われる側はとにかくここに除去を当てることを強く意識してください。

「奇跡のようなできごと さくら」
起動効果で1コスト払うことで思い出に飛び、3ルックして指定特徴のキャラを1枚加えます。タイムラグ無しで思い出を確実に溜められますが、ルック枚数が3枚な上に特徴指定も有りということで枚数調整の対象になりやすいです。このカードで殴ってきた返しで割らないとウッキウキで思い出に飛ぶので、確実に割っていきましょう。

「妹キャラのこだわり 乃絵里」
所謂光景内蔵の3レベです。過去弾の「わたしの気持ち ななか」が代わりに入っている事もありますが役割は同じです。基本的には見せ札としてピン刺しされている程度ですが、可能であればケアはしていきましょう。

「木琴占い」
新弾のカードが中心とはいえ、過去弾のカードも皆無というわけではありません。中でもこのカードは確実に複数入っていると思って良いです。作った強力な盤面を崩さずに最高のストック効率で回復をしてくれるカードで、ストックが不足しがちなこのデッキでは輝く1枚です。イベントを手札に加える手段はあまりないので、余裕があるなら序盤から手札に1枚抱えておきましょう。このイベントを打てるかどうかでゲームが大きく変わってきます。

「桜風の季節 エリカ&由夢」
過去弾の忍者集中です。過去弾故にAnniversary特徴を持たず、古いカード故に特徴枠が2枠しかない上にエリカに枠を全て取られているため(魔法特徴を素で持っていない)、このデッキでは回収手段が極めて少ないです。それを差し引いても採用されることが多く、このカードが後列にあるだけで1対応のパワーが8000まで伸びます。回収しづらいこと以外にも大正浪漫の大ハズレ枠になるなどデメリットも大きいため、「お料理上手 諳子」が採用されている場合もあります。その場合も1対応は8000まで伸びる可能性があるので気をつけましょう。

3.気をつけたいカード

上記のカード以外にも採用率が高く、存在は意識した方が良いカードもいくつか挙げていきます。

「ふたりの特別な時間 有里咲」
3レベルの特殊なカードです。手から出てくることはほぼ無く、思い出置き場にある時手札を2枚捨てて出てくることが出来ます。登場時にバウンス効果を持っているため、バウンスが刺さる時、手のCXを処理したい時、ストックが無いがソウル2を出したい時など出して強い場面なら出す、そうでなければ思い出に置いておいて圧縮に繋げる、と器用に動ける1枚です。複数の手段で無理なく思い出に飛んでいくため、飛んでいったら忘れないようにしましょう。

「一緒に過ごす時間 遥月」
エリア500パンプとレストで除去付与の後列です。特にミラーなどシステムに除去を当てられると厳しい場合は、マリガン等で見えなくてもプールに存在することは考慮しましょう。

各種助太刀
プールが広いだけあって大正浪漫や思い出拳、3500拳など各種助太刀も取り揃えています(なお全て新弾で追加された模様)。特に3500拳は音姫を殴る際の最大ラインとなるため存在は知っておきましょう。

「朝のハプニング 二乃」
早出し可能なレベル3です。登場時1ハンドでクロックの上をストックに置けます。早出し条件が思い出置き場のカードのみなため控えの状況に依らずいつでも飛んできます。音姫が出てこなかったからといって油断しないようにしましょう。

「夕陽の中の告白 未羽」
思い出置き場にカードがあれば黙っていても行き6000、レベル2相手なら+6000、さらに早出しメタ相打ちテキストまで持っている盛りだくさんな1枚です。あらゆる早出しにこれ1枚で対処出来ると言っても過言ではないでしょう。ミラーや対電源デッキで先上がりを許して2/2が出てきた時など、あれば強い場面は結構あります。盤面デッキだからと慢心せず、構築の際は常に選択肢に入れてみてください。

「"Special Day〜太陽の神様〜" 音夢」
登場ターンレベル1パワー3500の霞互換です。上記のさくらを絡めた後手1ターン目3パンを嫌うなら移動を優先して投げる等しましょう。

「0から生まれる恋のフラグ ひより」
ツインドライブ持ちの移動です。アドを稼ぐ手段が細いデッキなのでCXを捲りに行けるツインドライブが強く、オマケの移動も悪くないテキストです。強力な複合テキストの代償にパワーが1000しかないため過信は禁物です。

「ホラーは苦手」
DCにもホラーあったんですね!!!
コストが足りないのであまり警戒しなくて良いです。イベントなら木琴が優先されます。

4.回し方

マリガン
 詩名を全力で引きたいです。採用している場合は先手の移動や後手の霞、先手後手問わず由夢エリカは抱えても良いと思います。他はレベル0も切って探しに行きます。詩名が見えている場合は1対応のセットもキープして良いと思います。

0帯
 詩名を中心に殴れるだけ殴ります。手札を多く消費しますが、殴るだけCXを捲る確率が上がること、中盤以降の手札消費が少ないことから無理してでも殴るメリットはあります。基本的には1対応を集めつつ、クロックが飛びそうな気配があれば2対応集めに切り替えましょう。

1帯
 あれば対応、無ければ2対応集め。あまりやることはありません。

2帯
 ここで多面早出し出来るかが大きなポイントです。CXを引けていない場合はサイドをしてでも早出しを優先しましょう。手札もストックも無くなりますが、得られる盤面にはそれ以上のリターンがあります。多面早出しに成功した場合は木琴等で適度にヒールしつつ面を押し付けましょう。失敗した場合は引き続きチェンジ前を探しに行きます。3の音姫は手出ししてしまうと思い出が足りずスペックを活かしきれないので、3に上がってもチェンジで出すつもりで動きましょう。

3帯
 平パンしかすることがないです。ヒールも薄いため先に死なないようキャンセル全力お祈りも欠かせません。音姫のバーンのタイミングは行きより返しの方が強い場合もあります。お互いのCXの枚数には細かく気をつかっていきましょう。

5.対面した場合

序盤のアド取りを詩名に依存してるので、ここに除去を当てるだけで途端に苦しくなります。音姫が出てくる中盤以降の盤面に無理に対抗するより、圧縮を強くしてダイレ面3点を通しづらい山を作り、ダメージレースで押し切るイメージで進めると意外とあっさり勝てたりします。ストックも手札もカツカツなデッキなのでクロック不利を押し返すことが難しく、相手の山を崩す手段も光景しか無いため、常に強い山で打点先行することを意識して動きましょう。盤面を全て取られても先に4レベルまで押し上げれば勝つゲームです。相手の山は基本的に思い出で圧縮するので、クロックやストックの見た目の感覚で動かずしっかりと山を見ることが大切です。

6.最後に

 ここまで読んでくださりありがとうございました。2周目のボディ頼りの不安定なデッキながらも、ハマれば全対面に勝てる危険なデッキですので、基本事項を抑えて分からん殺しだけでも防いでいきましょう。
 このデッキの明確な弱点は由夢の枚数が少ないことです。由夢の枚数が多めのDCの強い山思いついた人は連絡お願いします。
 それではまた次の記事でお会いしましょう。ちょこでした。


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