星月夜

地中深くの琥珀の虫が
日毎夜毎に思うのは
太陽核の間近に泳ぐ
まだ見ぬX線の唄

幾年月の果ての果て
再び出会うことのない
ただ引力に繋がれた
鎖の意味も消え失せて

問うて空しき星月夜

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