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意外と食べてられてないチョコレート


4月に入社してお菓子業界の業界新聞を読むようになったことで気づいたのが世間の人っておかし食べてないんだなということ。
中の人はタベルコトスキーだし、毎日おやつ食べてるからその数字の低さに腰にぬかしました。

政府や全日本菓子協会が家計統計調査を毎月発表してます。
https://anka-kashi.com/statistics.html

今回注目するデーターは

令和6年(2024年) 1世帯当たり月別菓子購入金額

いわゆる2人以上家族がいる世帯の購入平均額

洋服代や電気料金、家電や電車運賃など驚くくらい細分化されてるんですが、こちらはお菓子消費だけのデーター抜粋になります。
お菓子ジャンルも驚くほど細かく分かれてて毎月どれくらい使ったのかが公開されてます。

最新は令和6年4月

https://anka-kashi.com/images/statistics/2024/r604_kakei.pdf


その内容を見ていくと

4月のお菓子消費合計は7,953円

この数字をめぐって全国各地のいろんなメーカーが群雄割拠してるということに。

私は食べることに趣味を全振りしてることもあってエンゲル係数高いんですが、完璧に自分は一般的な統計データーの蚊帳の外にいることを痛感しております。

細かい数字はPDFを見て確認してほしいんですが、4月のデーターを大きく分けると

その他菓子の内容があいまいですが、

洋菓子が頭一つ抜けてて
和生菓子とアイスが追随
第三グループにチョコレートが少し抜け出してて
スナック菓子、せんべい、ビスケットが追いかけてる感じですよね。

ケーキとか単価高いから入るとおもわれますが、チョコレートの購入金額がひと月682円

全国にいろんなチョコレートメーカーがありますが、682円をめぐる戦いを繰り広げていることに。

その昔外食業界に居てた時に上司によく言れてたんですが、

景気が良くても給料がよくても胃袋は大きくならない。


人の食べる量は1日三食。だからどこかの店が売れたらこちらが売れなくなる。今日食べたからといって明日も食べるわけではない。そのことを肝に銘じとけ

といわれてました。

食べるものはすべて胃袋争奪戦のライバルに

食べるものは胃袋的に全て競合商品


和菓子食べたらチョコレートを食べれないし、胃袋を満たすという意味では中華料理もライバルなわけです。外食だけでなく、デリバリーもテイクアウトも。自宅での中食や内食も含めていくもの。

お菓子という枠だけでなく、外食、中食、内食の垣根を超えたバトルロワイアル

そりゃ甘いものが欲しい時と辛いもの欲しい時の求める用途は違いますが、存在を忘れられたら食べたいなにならないということですね。

マーケティング目線で考えると、あれだけ認知されてるマクドナルドもCMを続けてるのです

チョコレート購入平均額がひと月682円という数字がインプットされたので工場直販でのチョコレートのまとめ買いを見るたびに本当に毎回購入していただいてるお客様に感謝しなければいけないなと痛感しますね。(中の人が売店担当時はもともと積極的にありがとうございますと言ってますが、これからオクターブがあがるはず)

お菓子は自動的に売れるものではありません。
全国のメーカー含めての682円内の争いです。

そのために何を広報すればいいのかをあらためて真摯に考えていきたいと思います。

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