私たちの清き1円は、明日の社会を創っている
「今日のランチどこ行きましょうか」
「そうですねー。久しぶりに和食のお店に行ってみましょうか」
同僚と他愛のないやりとりをしつつ、向かった目的の和食のお店。なんと、先月末でお店が閉まってしまったそう。
久しく行っていなかったからなぁ。ごめんなさい。
グループ会社だから、スタッフの皆さん他のところで働き場所があったらいいな、なんて思いながら別のお店に足は向かいます。
選挙カーがすれ違うのを横目に、私たちは清き1円を、好きな社会に投じているんだなぁなんて、ふと思ったものでした。
儲かれば続き、儲からなければ…
ご商売の一番簡単な原理は、儲かれば続き、儲からなければ続かない、圧倒的なまでの弱肉強食の原理です。
ただ、この原理があるので、切磋琢磨も起きますし、消費者である私たちはより洗練されたサービスを受けることができます。
100円均一、300円均一のお店に行って、「これが100円なのか、これで300円なのか」と驚いたことは誰しもがあるはずです。
それは脈々と積み重ねられてきた、改善という名の、弱肉強食の戦いの結果です。私たちは労せずして、勝ち残ったサービスを受けられています。
何かと批判される資本主義ですが、今この生活の環境があるのは、資本主義に追い立てられた、切磋琢磨の結果であることは間違いないのです。
私たちは1円で明日を選んでいる
冒頭のランチの例のように、私たちは今日のランチ代をどのお店に投じるか毎日考えています。
それはさながら、清き1票で明日の社会を選ぼうとする選挙と同じようなものです。
皆がイタリアンばかり食ればイタリアンのお店は増えますし、皆がファーストフードばかり食べていればファーストフードのお店も増えます。
食べ物の話ばかりになってしまったのですが、社会も同じです。
最近は、SDGsに積極的に取り組んでいる会社に対して投資が行われることが当たり前になっています。
それは社会貢献のためだけにやっているのではなく、単純にSDGsに取り組んでいる会社の方が株価が上がるからです。
SDGsが好ましいものであり、それを選びたいと消費者が購買行動をするため、それらの会社の業績が上がって株価も上がるのです。
すると、イタリアンのお店が増えるように、SDGsに取り組む会社も増えていきます。こうして明日の社会が創られていきます。
普段はしない買い物=ムダヅカイをしよう
そんな明日の社会を選ぶことでもある、清き1円を投じる先なのですが、無難なものではなく、スキなものの選択肢を失わないことはとても大切です。
どんなにファーストフードが好きでも、3食30日間食べ続けることは難しいことは『スーパーサイズ・ミー』が証明しているわけで。
やっぱり色々なスキなものが食べたい。
その時に、ファーストフードばかり普段食べていると、当たり前ですが他の選択肢もファーストフードばかりになってしまいます。
もっと和食や、イタリアンや、フレンチや、中華や、韓国料理や、インド料理など、色々なものに普段からお金を投じておかないといけない。
そうでないといつの間にか周りのお店が、殆どファーストフードになっている社会だって起こり得るわけです。それが良いか悪いかは別として。
ついついコスパで考えてしまう毎日のお金の投じ方ですが、コスパでばかり考えていると皆同じお店を選んでしまいがちです。
そうではなくて、時には本当に欲しいもの、本当に食べたいもの、そんな心から求めるものたちにお金を投じることは大切ではないでしょうか。
時には普段はしないような買い物であるムダヅカイをしないと、本当にスキなものが世の中からなくなってしまいます。
明日の社会は今日の消費で選ばれている
何気なく選んでいるランチのお店もに投じる1円も、ついつい買ってしまう100均のお店への1円も、本当にスキな推しへの1円も。
どれも小さな1円ですが、清き1円。
そんな1円を、時には本当にスキなもの、続いて欲しいもの、応援したいものに「投じる」ことが、巡り巡って明日の社会を創るのだと思います。
冒頭のその日のランチは、結局、私の大スキなパスタのお店で落ち着いてしまいました。だってパスタ大スキなんですもの。
アンチョビのパスタを頬張りながら、素敵な服の街行く人達を傍目に見ながら、スキなものを応援することって大切なことだなと思ったものです。
あれ、そろそろオチも分かってしまいましたか?
そう、ここでしょこらに、清き1スキを。
ではでは。
<似たような話題かも>
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます!頂いたサポートは、noteを書きながら飲む缶コーヒーになっています。甘くて素敵な時間を頂きまして、とっても幸せです。