上手くなりたいと思うなら、ときには「飛び降りる」ことが必要だ
連続更新。それはnoteの世界では甘美な誘惑です。毎日着実に積み上がる数字に、安堵感を覚えます。
「私ってスゲー。こんなに続いたわ」
ついつい、そう思ってしまうのです。だけど、だんだんと続けること自体が目的になってしまって、これって上手くなってるの?と感じてしまいます。
私だけ?
こう感じるのは、上手くなるためには、ときには「飛び降りる」ことが必要だからではないかなと思っています。
続けるために必要なこと
続けるために一番必要なことは「安定」です。同じ動作をより安定して行えるようになること。それが続けるために一番必要なことです。
先日会社に、お父さんがねじ工場を経営しているという、話を聞きたくてウズウズしてしまう方を見つけてしまいました。
早速、お父さんがねじ工場を経営するにあたって、大事なこととか何か言っていなかったかと、ワクワクして聞いてみます。すると、
「品質らしいですよ。ねじのバッテンが微妙にズレるみたいです」
なるほど。確かにあのテッペンのバッテンがズレると回せなくなってクレーム出そう。あとは、長さが微妙にブレるのも悩みと言っていました。
「つくるだけならそんなに難しくないらしいです。でも、つくり続けるのは難しいと言ってました」
仕事でミスをしまくる私からすると耳が痛い話。
一回なら何とかできることも、継続しようとすると安定が必要になります。続けることは、安定を生み出すことへの挑戦です。
上手くなる瞬間は「飛び降りたとき」
他方、noteを書いていて「あ、上手くなったかな」と感じる瞬間は、安定の中にはあまり無いと感じています。続けることとは別な気がするのです。
上手くなったなと思えるときは「飛び降りた」ときです。
それまでの安定したやり方で、少しずつ登ってたどり着いた高いところ。そこから勇気を持って飛び降りたとき。
つまり、それまでのやり方をいったん忘れてみて、新しいことをやってみたときです。
最初はそれまでのように上手くいかないのですが、だんだんそれまでやっていたことと上手く混ざって、より上手くなったと感じるのです。
たとえば、ホットケーキ。最初は箱に書いてある通りに作るので精一杯です。そして、その通りに作っても、十分美味しいケーキを食べられます。
ですが試しに、ホットケーキを作る時の牛乳を20ccほど減らして、溶かしバターを大さじ1、みりんを大さじ1入れてみてください。
喫茶店で食べるようなホットケーキが出来上がります。
Twitterで出回っていたことです。誰かがホットケーキミックスに何かを混ぜたら美味しいのではないかとアレンジを始めたのでしょう。
最初は、あまり美味しいものが出来上がらなかったのだと思います。それまでやっていたように作っている方が美味しかったはずです。
ですが、溶かしバターとみりんにたどり着いたときに、それまで作っていたものよりも美味しく出来上がった。元の高みを超えたのです。
この味は、どんなに箱に書いてある通りにホットケーキを作ることが上手くなっても出せない味です。
上手くなりたいのだったら、一度「飛び降りる」ことが必要です。それまで頑張って登った先から、意を決して飛び降りる決意が。
上手くなりたいと思わないと、上手くならない
もちろん、飛び降りることはこわいことです。それまでの方法で十分上手くいっているのだったら、敢えてやる必要もあるのかなとも思います。
ただ、今よりも上手くなりたいと思ったら、時には意識的に飛び降りることがやはり必要なのだと思っています。
また、飛び降りるためには登る過程も大切です。飛び降りてばかりだと落ちていく一方なんですよね。頑張って登ったから、飛び降りが活きてくる。
この登って飛び降りて、また登って飛び降りてを繰り返して、ときには下手になり、また上手くなっていく。それが上達ではないでしょうか。
冒頭のように連続更新は甘美ですが、続けることは上手くなることとは別ですね。早く次の道を探さないと。
試してみた新しい小道の先に、まばゆいほどの視界が開けることを祈って。
<似たような話題かも>
最後まで読んで頂きまして、ありがとうございます!頂いたサポートは、noteを書きながら飲む缶コーヒーになっています。甘くて素敵な時間を頂きまして、とっても幸せです。