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コンテンツの質は”取材力”の二乗に比例するんじゃないか...?

どうも、広告屋のエルモ(@elmo_marketing)です。

今日は、コンテンツ作りにおいて欠かせない”取材”について。

最近、すごく感銘をうけた文章があるので、まずはその文章を紹介させてください。編集者、竹村さんの新刊本から。

文章の質は、取材の質に比例します。

いい取材ができれば、いい文章になる。あたりまえのことですが、プロですらこのことに気づいていない人はけっこういます。

「何を書くか」以前に「何を聞くか」に力を注ぐべきです。目の前の人から何を聞き出すか?

取材は文章の質を左右する真剣勝負の場なのです。

「文章の質は、取材の質に比例する」ってメチャクチャ良いコトバだと思いませんか?


よく似た言葉に「アウトプットはインプットに比例する」もあるんですが、”取材”を切り口にすることで、コンテンツ作りにおける解像度を格段に上げてくれています。

今日は、「良いコンテンツには良い取材が欠かせない」という単純な話ではなく、取材力が持つ恐るべきパワーについて書いていきます。

コンテンツの質は取材の質の二乗に比例するんです。

そもそもコンテンツとは何か?

まず、「そもそもコンテンツとは何なのか?」考えてみましょう。

僕が考える、コンテンツの方程式は、こんな感じです。

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コンテンツ=「材料」×「独自の視点」

外から材料を持ってきて、独自の視点で味付けをする。この掛け合わせでコンテンツは構成されています。

コンテンツというと、ゼロからイチを生み出すクリエイティブワークのように思えるかもしれませんが、必ずしもそんな大それたものではある必要はありません。


映像作家のガービーファーガソンは「すべての発想はリミックスである」と、どんな素晴らしいアイデアも「コピー×合成×変容」の掛け合わせに過ぎないと説いています。

つまり、材料あってのコンテンツなんです!

ここで、今日のキーワード「取材」の話をば。

取材力とは、人からコンテンツ(材料)を引き出す力

冒頭で竹村さんの言葉をご紹介したとおり、

いい取材ができれば、いい文章になる。
「何を書くか」以前に「何を聞くか」に力を注ぐべきです。

まさに、取材力とは、人からコンテンツとなる材料を引っ張る力そのものです。

ここではあえて、質問力ではなく、取材力を使います。

質問が、相手から聞き出すためのツールであるのに対し、取材はもう少しレンジが広い言葉です。

・どこに取材に行くか?
・誰から情報を聞き出すか?
・その人からどのように話題を引き出すか?

このように、取材力は5W2Hを総動員するスキルなんです。


また、取材の面白いところは、面白い人に出会いに行っても、その日のコンテンツの取れ高が大きく変わるところにあります。取材”力”というだけあり、まさに能力です。

たとえば、取材といえばスポーツ。

記者泣かせのサッカー選手に取材をしても、まったく面白い話題が出てこないというのはよくあるもの。そこで、その選手の琴線に触れる取材ができれば、予期せぬコメントがぽろぽろ出てくるわけです。

というわけで、取材力はコンテンツを作り上げる材料を引っ張てくる上で、とても大切なスキルになります。

ただ、「取材の効能」ってここで終わらないのがミソなんです

取材は、自分に向けてもできる

僕が好きなコトバに「自分取材」というものがあります。

自分取材は、自分独自の意見を掘り起こすための大切なキーワードです。

というのも、僕は大前提として、「自己との対話が独自のオピニオンを育む」と考えています。

この対話に必要なのが、自問自答であり、取材力です。

もちろん友人と話をして、頭の中の考えを整理するのも大切です。自分にはない視点で問いかけ(取材)をしてくれます。ただし、他人を通した対話は、他人という外部装置を必要とするのはネック。たとえば、夜家にいるときに、ふとアイデアの壁打ちをしてくれるのは、自分自身だけです。

自分:「俺はこう思う」
記者の自分「それはなぜですか? こっちの選択肢もありませんか?」
自分:「確かにそうかも、いやでも違う。なぜなら~」

と、自分取材で思考を巡らせることで、外部取材で得た材料をもとに独自の視点やオピニオンが洗練されていきます。

このような背景があり、僕は良い視点を生み出すためにも、実は「取材力」が重要な役割を果たしているんじゃないか?と考えています。

コンテンツは取材力(質問する力)で差がつく

ここまでで、取材は外から「コンテンツの元ネタ」を引っ張ってくるのは言わずもがな、自分独自の視点を養うのにも欠かせないという話をしてきました。

さきほど紹介した、コンテンツの方程式を分解すると以下のようになります。

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材料とは、「元ネタ×他者への取材力」。
独自の視点とは、「自分への取材力」。

つまり、コンテンツとは元ネタ×取材力の2乗に比例するんですね

たとえば、、、
〇元ネタ3点、取材力が1点なら、
 コンテンツ=3×1×1=3点ですが、、

〇元ネタ1点、取材力3点なら
 コンテンツ=1×3×3=9点になります。

「取材力が二乗に比例する」というのは、取材力がコンテンツの良し悪しを大きく左右することを意味します。


個人的に、「コンテンツ=元ネタ×取材力×取材力」というのは、他人に対する取材、自己に対する取材と、外と内に対する取材を同時並行的に進めることで、コンテンツが拡張されていくイメージを持っています。

よくよく考えると、毎回面白いコンテンツを提供している新R25なんかは、ゲストへの取材力は言わずもがな、自分たちのこともよ~く理解している気がしてなりません。だから、あれほどウケるコンテンツを量産できているのではないかと。

まとめ

今日の話をまとめます。

・コンテンツは、「材料と視点の掛け合わせ」でできる。
・コンテンツは、他者取材と自分取材でクオリティが上がる。
・つまり、コンテンツの良し悪しは「取材力」の二乗に比例する

という感じの内容でした。

自分の中でも100%整理ができている内容ではなかったのですが、あえてnoteに書いてみました。

最後に、自分への取材力を高めるのにオススメなのが、メモ書きです。

メモを書くことで、「意見を吐き出す」⇔「自分の意見を見る」と、出し手と受け手の視点を行き来することができます。この視点を何度も行き来する訓練を積むことが、自分取材力を高める一番簡単な方法ではないかなと思っています。

メモ書きで参考にしている本も載せておきますね。

メモ書きを通じて、「ゼロ秒でアイデアに行き着くようになろう」という趣旨の本。

メモ書きに慣れてくると、2つの点である程度の勘が働くようになる。
ひとつは、適切な判断をするために必要な情報を自分が持っているかどうかに関して。(~中略~)
ふたつめには、情報が足りない場合、どこからどうやって鍵となる情報を取ったら良いかに関しての勘である。問題意識を持つようになると、今自分が何を知っているか、何をしらないのか、どこから取ればいいのか、誰に聞けばいいのか、今は情報収集をしないとしても、必要に応じどう深堀りをすればいいのか、だいたいの目星がつくようになる。

まさに、ここに書かれている内容は、「取材力」に通ずるものがあります。

人にインタビューをして、取材力を高めるのもいいですが、「相手に迷惑をかけるのが怖い」という人は、メモ書きからスタートしてみてください。

効力絶大ですよ。


ではでは、今日はここらへんでおしまい。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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