コロナ渦をチャンスに変える3つの思考法

今日は、このコロナ渦で「自分の生存確率を上げる3つの視点」について書いていきます。「思考法」なんて大それたタイトルをつけちゃいましたが、あくまで視点です。(笑)

とはいえ、この視点があるかないかで大きく変わると思うので、ぜひ3つの視点に注目してもらえたらと思います。


未来予想を考えるとき折に触れて読み返している一冊が、佐藤さんの「未来に先回りする思考法」です。いま、Amazonで80%OFFの385円になっており、twitterでも紹介しました。

今日は、久しぶりに手に取った「未来に先回りする思考法」から、今のコロナ渦で役に立ちそうなコトバを3つ引用させていただきます


※印象的な一文を抜粋するより、全体を引用したほうが佐藤さんのメッセージが伝わるので、それぞれ長めの引用になります。

変化のスピードは、消費者(個人)>>法人>>行政

社会全体がハブ型の構造からネットワーク型の構造に変化していくのは、効率性の面からも必然といえますが、その変化のスピードは対象領域によって異なります。

~個人の話は省略~

法人同士の取引の場合は時間がかかります。法人は意思決定者が複数にわたるので、その分決定までに稟議や会議のプロセスが必ず増えます。また動く金額も個人と比べて大きくなるので、その分、変化にも慎重になり、スピードは落ちます。少なく見積もっても、消費者の5倍は遅いはずです。

行政となるとさらに変化のスピードは落ちます。ひとつの意思決定がその地域で生活する人々すべてに影響を与えるので、慎重にならざるをえません。また利害関係者も企業よりもさらに膨大になるので、各所との調整に多大な時間が費やされます。

一般消費者の感覚と行政が行う意思決定がかけ離れたものになる構造的な原因は、ここにあります。どの領域で活動するかによって変化のスピードはバラバラですから、自分がいる場所の変化の速さを読みながら動くことが重要です。

変化のスピードは速い順に、消費者(個人)、法人、行政・司法です。

変化のスピードは、速い順に、

「個人>>>企業(法人)>>>行政」。


にもかかわらず、個人は会社の指示待ちで、企業は行政の出方をうかがっていたりしないでしょうか。

「全体の方向性が決まらないと、全体に属する個人は動くに動けない」

この考えもよーーく分かります。でもこれは、一種の思考停止とおなじです。


今のコロナ渦で、「どこに向かえば生存確率が高まるのか?」を真剣に考えること。その仮説を行動に移し、一歩前に進めるのは、行政よりも企業、企業よりも個人のほうが優位なんです。

行政・会社がどうだから~は言い訳にすぎず、まずは個人が自衛戦略を考えろってことです。

ビジネスの利益と公益性が重なるようになる

 かつて売り手と買い手の「情報の非対称性」が大きかった社会では、価値を提供しなくてもこの格差を利用し、資本を積み上げることができました。しかし、今は企業が消費者を騙したり、劣悪な商品を売って利益をかすめ取ったりすることは、どんどん難しくなってきています。劣悪な商品を提供すれば一瞬で口コミはネットを通して拡散し、競争力を失うからです。ネットの集合知のおかげで劇的に賢くなった消費者は、これからの時代、本当に価値のある商品やサービスにしか対価を払いません。価値主義においては、提供する価値と経済的成功は密接に結びつきます。

~中略~

全体的に、社会的に価値のある取り組みは利益が出しやすくなっている一方で、短期的な利益のみを追求する事業は過剰競争に巻き込まれ、長期的に収益を出しにくくなっています。今や、社会全体の利益(公益)と企業の利益が一致しないと、企業として成長できない時代になってきています。より多くの人に価値を提供しようと考えると、ビジネスは必然的に政治と同じく「公益性」を帯びるようになるのです。

ここで面白い視点が、「ビジネスの利益と公益性が重なるようになる」点。

簡単にいうと、
①相手を騙してモノを売っていると、商売が長続きはしない
②公益性が高まる(「役に立つ」の質と量が増える)と、ビジネスがスケールしやすい

ということです。

このコロナ渦で、あらゆる商売がリスタートを迫られています。良くも悪くも、ふたたび個人が横一線に並び、これから新しい競争が始まるんです。

ここで覚えておきたいのが、「人をダマしてお金を取らない、誰かに役立つことをする」に立ち返ることなんだと思います。


これまで個人がネット商売を始めるとなると、情報商材や悪徳商品のアフィリエイトなど、なにかしらグレーなビジネスが入口の大半でした。


でも、今回のコロナ渦で、新しい困りごとが大量に出てきています。「誰かの役に立てるチャンスが多い」という意味で、よりクリーンなビジネスで土俵に上がれる、そんな環境だと個人的に見ています。

行動するものに利益が舞い込んでくる

 現代は「行動する人」が多くを得る時代です。情報と資本の流動性が高まった現代において、かつて100年かけて起こっていた変化は、3年で起こるようになりました。かつての成功パターンは、すぐに時代遅れの古いものになってしまいます。

知識は、得た瞬間に陳腐化をはじめます。また、知識を詰め込んで記憶することの価値も、ネットのおかげでどんどん薄れています。これからの時代を生き残るためには、変化の風向きを読み、先回りする感覚が常に必要です。そして、その方法は検索しても出てきません。

変化を察知し、誰よりも早く新しい世の中のパターンを認識して、現実への最適化を繰り返しましょう。そのために必要なのは行動すること、行動を通して現実を理解することだけです。

こちらは、この本の最後に記されている文章。結局は、「行動がすべて」だということです。


「成果は、知識と行動の掛け合わせ」であり、その優劣がライバルとの比較で決まるとします。

いまは知識について、ほぼ全員が90点以上を出せる世界なんですね。だから、0~100点までバラツキがある行動(厳密には継続もあわせて)で、成果の差が出てくることになります。

いつの時代も、希少なモノに価値がつくわけですが、今はそれが「行動」だということなんだと思います。

まとめ

今日は、「未来に先回りする思考法」から、コロナ渦で参考にしたい文章を3つほど紹介してきました。

①企業・行政より、個人のほうが変化のスピードが速い
②儲かるビジネスは公益性を帯びるようになる
③結局は、行動量が成果の差を分ける

この3つ、コロナ渦で個人が生き残るために欠かせない視点だと思うんです。

この潮目で「自分なりに生き残り戦略を考えること」「その仮説を行動に移つこと」が、いま個人が0.1%でも生存確率を高める方法です。

べつにすぐに換金化されるほどの商売でなくても、誰かひとりの役に立ち、人との関係性(依存先)を増やしていくも立派な生存戦略になるはずです。

というわけで、「コロナ渦をどうにかチャンスに変えていきましょう」というnoteでした。

こちらの本、今日紹介した文章以外にも、金言の連続なのでぜひ読んでみてください。

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