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今年こそ、"個人で稼ぎたい"と思っているあなたへ

どうも、広告屋のエルモ(@elmo_marketing)です。

タイトルが、稼ぐっぽいコンテンツですが、今日は山口周さんの新著「ビジネスの未来」を読んで感じたことを書いていこうと思います。

今回のnoteは「稼ぐに直結」のネタではありません。

むしろ「これからの未来で稼げる方向に、リスクヘッジしといたら?」というご提案です。

「労働」と「お金を稼ぐ」について考えてみる

労働というと、ユーザーやクライアントに価値を提供し、その対価にお金をいただくと考えがちです。(いや、実際にそうなんでしょうけど)

ただ、山口周さんはいまの資本主義が行き過ぎた状態に突入し、「生産→金銭報酬」が分断された状態にあり、生産(労働)の本来あるべき姿が失われていると言います

そもそも、労働から得られる純度の高い報酬はなんでしょうか。それは、自分の労働によって生み出されたモノ・コトによって喜ぶ人を見ることでしょう。多くの人は、労働によって得られる対価の筆頭として「金銭報酬」を考えますが、なぜこのように不健全な状態になってしまったかというと、自分の生み出した価値を受け取って喜ぶ人を直接には見られない社会構造になってしまったからです。

いまの社会構造は、喜びを感じられない活動に人を駆り立てることはできません・・・・ということで仕方なく、金銭的報酬を手渡して「これで納得しろ」という形に落ち着いたわけです。

経済活動に関わっているなかで、最終消費者と繋がっている人たち(たとえば、レジ打ちやディーラーの営業、コールセンターなど)はひと握り。仕事が高度に分業化したことで、「誰にどう役に立っているのか分からない」という状況が生まれているわけです。

生産と消費は分けない、報酬はお金だけではないという発想

非常にいま的な発想だなと思ったのが、こちらの図です。

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従来のバリューチェーンのように、「商品⇔お金」のやりとりから、これからは、生産消費が一体化していくという話。

もっと簡単にいうと、ネットのパワーで個人生産者と個人消費者がつながり、これまでのような何層にも重なっていたビジネス連鎖がなくなり、ビジネスモデルがシンプルになるということだと思います。

たとえば、自社の商品の良さをソーシャルで発信したりすると、基本は直接お客様とやりとりすることになります。このようにDirect to Consumerなやりとりが経済活動の基本になると、その場での金銭対価にあわせて、「ありがとう」というお客様の声をいただけるようになります。

さらに、このような「顔の見える関係性」が育まれてくると、価値提供の喜び(報酬)は、必ずしもお金である必要はなくなってきます。


たとえば、僕が書いているこのnoteも基本的にお金をいただいていません。

この理由は、note執筆を通して自分が求めているモノが、

・読者からの「役に立った!」という感謝のお声
・頭の中にあるものを整理した・言語化できた

という、非金銭的な報酬だったりするからです。

結果的に、僕自身がnoteを書いて自己満足で終わらず、読者にとっても何かしらの発見や喜びがあれば、双方がWin-Winになるのかなと思いながら日々発信しています。


アメリカの心理学者チクセントミハイ氏は、このように語っています。

創造的な人々はさまざまな面で互いに異なっているが、ある一点において一致した意見を持っている。それは自分の仕事に強い愛情を持っているということである。彼らを突き動かしているのは、名声欲や金銭欲ではなく、楽しみを得ることのできる仕事の機会そのものである。

つまり、仕事で得られるなにかよりも、仕事そのものが報酬(喜び)になっているということですね。


今日のタイトルは、「今年こそ、"個人で稼ぎたい"あなたへ」なわけで、「金銭報酬につられるのではなく、仕事そのものが報酬になるモノを探しましょう」といっても、いまいち腹落ちしないかもしれません。


ただここで無視できないのは、金銭報酬目当てのジョブはコモディティ化が激しく、結果的に金銭報酬を得られにくくなるジレンマを抱えている事実です。(もちろん、高額報酬を稼ぎ続けている人もいますが、初心者がゼロ→イチで稼ぐ分野は、とくにスキルの消耗合戦になっています)

それだったら、自分が好きなこと、興味があることに熱中して、まずは精神的な満足感から満たしていく。そこを突き詰めていくと、逆説的ですが、いつのまにかユニークネスが生まれ、市場価値が高い存在になるのではないでしょうか?というのが、本日のnoteの結論です。

ということで、小難しい話をしてしまったのですが、結局のところは「好きを仕事にする」が最強なんだと思います。笑

もちろん、好きがすぐにお金になるとも限りません。まずは、片手間から熱中できるもので商品や売り物を作り上げていくのがベストです。


「何かをやってみるにもまずは片手間から」は王道な話でして、

・ナイキの創業者は片手間で2年間ランニングシューズを作っていた
・Apple共同創業者のウォズニアックは、2年間HP(ヒューレット・パッカード)でエンジニアをしていた
・Googleを作ったラリー・ペイジも3年間は大学を辞めなかった

と名だたる起業家のDay1は片手間で熱中できることに取り組んでいたようです。

なので、2021年、個人で稼ぐ にチャレンジしたい人は、片手間でいいので、熱中できることをやってみるのが良いと思います。

ちなみに、英語では副業のことを、「サイドハッスル(Side Hustle)」と呼びます。まずは、サイドからハッスルのが良いと思います。リスク低いので。


最後に、「そうは言っても、好きなことが何かわからないよ」という方には、自分がフロー状態に突入できるコトはなにか?という視点で、好きを見つけてみてはどうか思います。

先ほど紹介したチクセントミハイ氏によると、フロー状態に突入する方法論は、この9つだそうです。

■フロー状態にたどり着くための方法論
1.過程のすべての段階に明確な課題がある
2.行動に対する即座のフィードバックがある
3.挑戦と能力が釣り合っている
4.行為と意識が融合する
5.気を散らかすものが意識から締め出される
6.失敗の不安が意識から消え失せる
7.自意識が消失する
8.時間感覚がなくなる
9.活動と目的が一体化する

このあたりを意識していると、「好きが見つかる」というよりも、「突然やっていることが好きになる」状態になり、結果的に好きが見つかるのかなぁと思います。とくに、2、6、9が個人的には重要な気がしています。

ということで、本日は「2021年は片手間で好きを突き詰めるのがいいんじゃない?」という話でした。

何かしらの参考になれば幸いです。

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