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「愛」への解釈が広がったハートのスイーツのお話@SALON BAKE&TEA

バレンタインやホワイトデー。世の中に実体化したハートの総数が増えるシーズン真っただ中な今日この頃。

残念ながら私には心臓を捧げて食べてもらいたい程に恋い焦がれる殿方はおりませんので、誰かへのプレゼント用にハート型のチョコは買いません。

真っ赤なハートが美しく輝き無敵の美味しさを誇るチョコが有名なピエールマルコリーニ。お世話になっている会社の先輩方へ送るチョコを選ぶ際、必ず目には入るお店です(大抵は百貨店の催事で探しますが、ピエールマルコリーニは壁側の広い良いスペースとってることが多いですからね)。

で、毎年必ず思うのです。
『感謝の気持ちであげるのに…ハートはなんか、重くない?』と。

そんな深読みしたような考えを改めようかな、と思うスイーツとの出会いがあったので、書き記しておこうと思います。

お店は、数年前に映えるパフェでパフェ界隈を騒がせたお店、
「SALON BAKE&TEA」です。
パフェも素敵ですが、期間限定で変わる平皿タイプのデセールも非常識なレベルでハイパー可愛いので、チェックを欠かせないお店です。
そして今この愛満ちるシーズン限定がこちら。

「アムルーズ ドゥ ショコラ」

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はあ!?はぁ…。ハァハァ////
はい、色んな意味で「はぁ」という言葉が漏れ出てしまうヤバい一皿が出てきました。

以下、HPより説明文の引用です。

カモミール香るソースの真ん中にオレンジ風味のハート型ホワイトチョコレートムースを浮かべ、周りにルビーチョコレートのマンディアンやフランボワーズ味のギモーブを散りばめました。自分へのご褒美や大切な人と一緒に愉しんでいただける期間限定スイーツです。

散りばめられたマンディアンやギモーブたちが片側に寄っているのは、
「愛の偏り?片思い??」
とか一瞬考えてしまいそうですが、多分デザインの問題です。片側に寄せた方がかっこいいのです。
全体をぐるりと囲んでいるところを想像すると、いまいち素敵じゃない…。そして素敵じゃない上に材料費もその分多くかかってしまいます。

(「あぁ、両想いになった後の愛なんて、不格好だし飽きるかもだし、金もかかるもんな」とかいう意図は無いです。多分、きっとおそらく…)

色んな食感が楽しめました。
フランボワーズなどがうまく取れず中心にコロコロと吸い込まれていく様を見て脳裏に一瞬、蟻地獄が浮かんでしまったわけですが、これも多分「愛地獄」とかそういう意図があったわけではないと…思います。

ハートを割ると、中からオレンジが!
オレンジ風味のホワイトチョコレートムースとの相性がそれはもう最高で。
オレンジを噛みしめた時に出てくる果汁と香りの良いサラサラしたソースが、甘さと柔らかい酸味を口の中全体に染み込ませてくれます。
舌でムースを感じている瞬間がそれはもう幸せでした。

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作り手の意図とは恐らく関係ないであろう妄想を色々と繰り広げてしまう一皿でしたが。
そういう自由さこそが、誰かが作ってくれた外で食べるスイーツの魅力なんですよね(だからこそ、沼にハマり込んでいってしまうのですっ!)

ところでこのスイーツ、母の日のためのシーズナルスイーツとして提供したものとかなり似ています。
それがこちら(HPからの引用です)

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主人公のハートと、フランボワーズ等色々と、ソースで描いてくれた謎のお洒落っぽいデザイン(…表現が、よく分からない。ヘ音記号、的な……?)。
並べ方は異なるにしても、今回のバレンタインのものとよく似ています。

母の日とは。
「お母さま…実は、生まれた時からずっと愛していましたわ!」
という愛の告白をする日ではなく、
「いつもありがとう」
と、母に感謝の気持ちを伝える日です。

私は、近年の「ハートは愛の象徴!」というバレンタインのマーケティング文句に考え方を歪められていたのかもしれません。
「ハートは感謝の気持ちを伝えるもの!」
うん、なんだかそんな考え方の方が好きです。

冒頭の話に戻ると、
バレンタインに愛情でなく感謝の気持ちを伝える為にも真っ赤なハート型のチョコを送って問題なし!相手も自分も本当に美味しいと思えるチョコを迷わず選べ!
というお話です。

そうそう、そういえばSAKON BAKE&TEAのパフェの記事は以前にも一度書いたことがありました。(初めて埋め込みを使うのだけれど、うまく貼れているかな……)

紅茶も美味しく、ゆっっったりと過ごせる大好きなお店のひとつです。

アムルーズ ドゥ ショコラは3月後半までの限定なので。次のシーズナルが今から待ち遠しいです。

ごちそうさまでした。



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