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カカオが好きだ

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ででん!
分かりますか?カカオの実です。

見た瞬間に目にハートマークが浮かんだ人は大丈夫、もうチョコ沼に片足を突っ込んでいます。

ところでこちら、本物のカカオの実ではなく、カカオポッドをモチーフにしたチョコレート。そう、食べられるんです!

最高。

この一言が全てなんですが、せっかくなのでもうちょっと書きます。

販売場所は帝国ホテル内のショップ「ガルガンチュワ」。
シェフショコラティエ 市川幸雄氏による逸品です。

色、艶、ボコボコ感、そしてこの形...。
かなりリアル!黄色の入り方とか1個ずつつ違っていて、買う時に思わず悩んでしまいます。
「私を呼んでるカカオの実はど~れだ?」

大きさは手のひらサイズ。
直径大体7㎝くらい。丸ごと食べても200kcalくらいなので、一人でもぺろりと食べられちゃう...うひゃあ、勿体ない贅沢!!!

さてさて、じっくり見た目と香りを楽しんだら...割ります!
パカッ

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ふわあぁぁ!!!
まるで香りの爆弾!!!
割った瞬間、ブハッとバナナとチョコの甘い香りが襲ってきます!
幸せで数秒くらい意識が別世界にいきます。

中からは、4粒のチョコレートがゴロゴロ。
ホテル内でローストしたカカオ豆に、キャラメルで飴がけ。それをビターチョコレートでコーティング。

つまりね、カカオの実の形のチョコからチョコの粒が出てきて、その中からカカオ豆が...マトリョーシカかな!

そしてこれが美味しい!美味しすぎるんです!
カリカリッと、でも決して固くはない、心地の良いカカオ豆は、程よい苦味。キャラメルの飴がけのドレスにより、苦味と甘さ、そして酸味のマリアージュが絶妙なバランスで組み上げられています。
繊細で、野性味のある大胆さもあり、食べた瞬間の幸せ度の到達点が凄く高く、余韻も続くのでしばらく恍惚とその美味しさに惹かれます。

ところでこれを食べた瞬間、部屋を飛びまわっていた蚊がね、急に顔の周りにやってきたんです。おまっ、この香りが分かるのか!?
頼むから幸せな時間を邪魔しないでくれ~~

カカオポッドの形を成す薄いチョコレートもその味の強さといったら鮮烈です。
バナナの香りが全体を大胆に包み、チョコ自体の味わいも溢れんばかりに強い。
分厚い板チョコをギューッと濃縮させてこの薄さにしたんじゃない?ってくらい、圧が凄いです。

カカオとバナナは良きパートナー。
カカオの発酵にはバナナの葉が使われることが多く、また、バナナの木はカカオの木のシェードツリーの役割をしていたり。

このシェードツリー。
シェードツリーとなるバナナの木がカカオの幼木を守るようなイメージですが、カカオがあるからこそバナナの存在意義もあり、お互いに支え合ってるんだよ。と、先日読んだ本に書かれていました。

同じ暑い地域で育つ素敵なバディをまさしく表現したチョコレートでした。

こういう素晴らしい出会いがあるから、チョコ沼からは抜け出せないんだよなあ、抜け出すつもりもないけど。

ガルガンチュワのスイーツは格式ある伝統にとらわれず、高級なんだぞ、という驕りも無く、ひたすらに芸術的で新しい美味しさを追求しているイメージがあります。

カクテルを使ったマカロンとかね。

今後も大いに期待しています。

はあぁ…本当、カカオの形はチョコ好きの弱点ですね~もう悩むという過程を飛ばして財布を開いてしまいます💦
大満足の結果となりました。


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