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『沈黙のパレード』

 ガリレオの映画3作品目、『沈黙のパレード』を見ました。

 見に行ったのが特別ドラマ放送直後だったこともあり、かなりお客さんが入っていたように感じました。売店の商品もほぼ売り切れてたし、人気も注目度もすごかったですね……。私はガリレオは岸谷さん(吉高由里子さん)の頃にリアルタイムで放送を見てたきりで、夏休みにやってた再放送をときどき見てたくらいです。栗林さんが良いキャラしてて好きですね。犬のくりちゃんに共感してたりしてかわいい人だと思います。映画には出てないけど……。

 映画の内容について! まず、予告で「感動」が大きく取り上げられていたので泣いちゃわないか心配でした。福山雅治さんファンの母と一緒に見に行ったので……。個人的には感動というか泣きそうな気持ちのピークは最初の場面でしたね。佐織さんが夏祭りのカラオケ大会で歌っているのを町中のみんなが見守って、一緒に過ごした思い出がフラッシュバックして、スカウトされレッスン、デビューへと……。正直なところもう七五三のシーンだけで泣きそうではあったんですが、お葬式のシーンは台詞がなくても表情を見ているだけで一緒に苦しくなってしまってすごかったです。こんな序盤も序盤の短い時間だけで、大事な人を失った悲しい気持ちを追体験させられるとは……。この気持ちが観客の事件全体の捉え方にも大きく影響していくので、すごく考え抜かれた場面だったと思います。jupiterがぶつ切りになってお葬式のシーンへ繋がるところなんて特にすごかったです。序盤に感情を揺さぶられた分、最後の終わり方は結構さっぱりしていたので救われた部分もあります。

 あと、ミーハーなファンからするといつものテーマ曲を背負って湯川先生が数式を一心不乱に書いていくシーンがなかったのは驚きました。あと栗林さんが出ない! でもまあ、チラシを見たときからなんで!? とは思っていたので、その疑問が解消されてすっきりはしました。無事に教授になれたのかな……。チラシといえば、なんで湯川先生と内海さんと草薙さん……? と思っていたんですが、映画を見て納得しました。一緒に見た母も「今回の映画は湯川先生と草薙の友情の話だったね」と言ってました。

 推理小説的なトリックは、怪しい人物が二転三転していく感じが映画という長い尺で見るのに合ってるな~と思いました。誰が真犯人で何が真実なのか、少しずつわかっていくのが見ていてワクワクしました。個人的に福山雅治さんより椎名桔平さん派なのでいろんな演技が見られたのも嬉しかったです。でも見てない人に事件の内容を説明するの、かなり難しくないですか? こんがらがる……。
 そういえば、テレビで『容疑者Xの献身』が放送された次の日に書店で原作本を買おうと思って行ったら売り切れてて……。結局『真夏の方程式』を買って読んだんですが、ガリレオシリーズって全体的に「誰かのために罪を犯す」みたいな話が多いんですかね? それともそういう話ばっかり映画化してるのか……? そう考えると『沈黙のパレード』のカバーに書かれていた「容疑者Xはひとりじゃない」みたいなキャッチコピーはうまいな~って感じですね。また今度原作小説も読みたいです。


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