見出し画像

『シン・仮面ライダー』

 『シン・仮面ライダー』を見ました。

 『シン・ゴジラ』も『シン・ウルトラマン』も気になりつつ見られてなかったんですが、今回は勇気を出して見に行ってみました。結果としては本当に見て良かった! と思っています。

まだ見ていない人へ

 もし迷っているなら、怖がらず行くべき!
 私も、庵野監督の作品はエヴァの新劇場版4作しか見ていないですし、仮面ライダーも幼少期に見た平成の何作かと直近の2作しか見ていない状態で映画館へ行きました。それでも十分に楽しめてすごく良い体験ができました。監督と特撮の熱心なファンの人たちが「これは監督のエッセンスが凝縮されたヤバい映画だ!」とツイートしているのを見て、何も知らない私が楽しめるのかどうか不安になりましたが、あれはオタクが誇張しているだけなのでね……。たぶんちょっと癖のある普通の映画だと思って見に行って大丈夫だと思います。
 私が初代……というか仮面ライダーについて全シリーズ共通の事柄として知っていたのは、「基本的に、ベルトで変身する・バイクに乗る・必殺技はキック」という3つのことだけです。とりあえずこれだけでもわかっていれば置いていかれることもなく、アツさを体感できるんじゃないかと思います。

 見に行こうと思っている理由が出演する俳優、という人はぜひ安心して見に行ってほしいです。主人公だけでなく敵陣営のキャラクターも魅力的で、どのキャラクターも配役がすごく合っていて俳優目当ての方でも満足できると思います。
 逆に、誰が出演するのか全く知らないという方がいたらぜひそのまま見に行ってください。敵の怪人の中にはずっと仮面をつけたまま素顔がわからない人や、序盤は姿が見えず声だけが聞こえる人がいます。それを、これってあの俳優さんなんじゃないか? と予想しながら見るのもまた楽しいです。私も予告すらほとんど見ずに映画館へ行きましたが、怪人のうち1人がすごく好みのキャラクターで配役も完璧で、気付いた瞬間叫びそうになりました。

 ちなみに「癖のある」というのがどういう部分なのかというと、まず第一に若干のグロ要素があることが挙げられます。腕が吹っ飛ぶとか内蔵がズタボロになる……みたいな大きくて直接的なグロ要素ではないんですが、血飛沫の量がかなり多いです。この映画はPG12に指定されているのですが、映画が始まって最初の戦闘シーンからもうその理由を察することができると思います。私は最初けっこうぎょっとしました。
 2つめの「癖」は映像の撮り方というか演出? 加工? についてですね。この作品は仮面ライダー50周年記念作とポスターに書いてあるように、50年前の作品のリメイクです。監督が原作をリスペクトしているからなのか、主にアクションシーンでどこか古くさいようなカットが多く見られます。ドキュメンタリー用のカメラ(そんなものがあるのかはわかりませんが)で撮影した、あるいは素人が普通のカメラで撮影した映像をそのまま映画として流しているような質感だと感じました。こちらも映画の序盤から見られるので、どうしても合わない人はついていけないと思ってしまうかもしれませんね。

 とりあえず、期間限定で公開されている冒頭映像を見てもらえればこの「癖」がわかると思います。とはいえグロ要素は序盤の下っ端構成員との戦いでしか見られないですし、映像も見ていくうちに慣れる上にずっとこのテンションというわけでもないので、多少気になったとしても直感を信じてとにかく見たいなら見ろ! と思っています。

 さらに! 最初の敵との戦いが3月28日にテレビでノーカット放送されるそうです。TVerでの配信もある! 私はフィクションのぶっ飛んだキャラクターがすごく好きなんですが、この敵がまた良いんですよ! こういうぶっ飛んだ倫理観を持つ敵や圧倒的なオーラが表現された美術が好き、という方はぜひ見に行ってほしいところです。クモオーグ、興奮して声が高くなるのが良いよね……。

 とりあえず28日夜の放送(この後すぐ!)に間に合うように、今回は未視聴の方向けのネタバレがあんまりない感想を書きました。また今度ネタバレありで加筆したいと思っています。とにかく私が一番に言いたいのは、

オタクの大バズり感想は無視して映画館へ行け!

これだけです。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?