そんな風に生きてみたい

車で外出中赤信号で止まっていると、同じく赤信号で待っている自転車を見かけた。自転車にまたがっている人はなぜか酷く揺れている。どうしたんだろうと目を凝らすと、どうやらリズムに乗っている様だった。それにしても激しい揺れだ。もっとよく目を凝らして見てみる。「ハンドルを激しく叩いている！」そう、エアドラムをしていたのだ。自転車の人は男子高校生ぐらいに見えたけど、平日の午前中だったから大学生かフリーターあたりなのかも知れない。私服だったし。この時私の中である願いが生じた。「音楽聞いてなかったらちょっとやばい人かも…」音楽に熱中しての激しさならばまぁ仕方がない。しかし、何も聞かずに公衆の面前で自転車のハンドルをエアドラムに出来るものだろうか？！赤信号が終わり、少しエアドラム君に距離が近づいた。心配することはなかった。コード付きイヤホンを耳に装着している所をしっかりと確認することが出来た。車からの距離では音楽を聞いているかどうかを確認出来たのはコード付きのおかげだ。それも良かった。それにしてもあの集中力、見習いたいと思った。今までの人生、人の目を気にしながら生きてきた。例え他人にギリギリやばい人に見えたとしても、自分を貫くって大事な事だと思う。人の目を気にしながら生きるよりも、自分に集中して生きた方が得られるものは多いと思う。しかしエアドラム君はどれくらいの音量で音楽を聞いていたんだろうか。自転車走行中のイヤホン爆音は危険なので気を付けようね。