見出し画像

『競争優位のブランド戦略』から読み盗った3つのこと

みなさん、こんにちは。

今回は星野リゾートの教科書のひとつである『競争優位のブランド戦略』から読み盗りました。(「能動的な読書」を目指しておりますので、「読み盗(と)る」というアグレッシブな言葉を使わせてもらっています。)

では、本書の概要読み盗った3つのことを書いてみます。

本書の概要

著者 恩蔵直人(おんぞうなおと)氏は、早稲田大学商学部→同大学院→同大学教授→代表理事という経歴を持つ、日本を代表するマーケティング研究者です。まえがきで本書特徴が述べられていましたので、二文抜粋します。

欧米での常識が日本の常識でないことは明らかである。
日本人によって書かれたブランドや製品開発に関する書への期待は大きいのではないかと考える。

本書は、日本人の日本人によるマーケティング手法の本なのだと思います。四つの部に分かれていますので、それぞれの部でのキーワードをまとめます。

第Ⅰ部:ブランド・マネジメント
キーワード:一番手の法則ベター・プロダクト戦略ブランド・リポジショニングロイヤルティーグルーピング
第Ⅱ部:深索型製品開発
キーワード:開発スタイルファーストサイクル化ターゲットの据え置き効果
第Ⅲ部:製品開発のプロセス
キーワード:オーバーラップ化志向フェイズの短縮化志向インプリケーション
第Ⅳ部:ブランド・カテゴライゼーション
キーワード:ブランド・カテゴライゼーション想起集合関与水準


では、『競争優位のブランド戦略』から読み盗った3つのことを書いていきます。

まず1つ目は、

①ブランド構築には「差別化と独自性」が重要である

ということです。

第1章でブランド構築の成功要因が述べられています。「どの要因がどれくらい支持されているか」を示したグラフが掲載されています。断トツに支持されている要因が「性能や品質における差別化・独自性」です。また「ネーミングの差別化・独自性」や「パッケージ・デザインの差別化・独自性」も高い数値を示しています。

ブランド構築において最も重要なのは「差別化」と「独自性」である と読み盗りました。


続いて2つ目は、

②ブランド戦略とは好きになってもらう作戦である

ということです。

本書では、行動面でのロイヤルティーと認知面でのロイヤルティー、二つの要素をマトリックスに落とし込んで考えています。顧客と企業との関係を恋愛関係に例えているところが面白いと感じました。自作の図ですがシェアいたいます。

2つのロイヤルティーによるタイプ分け

行動面は買うか買わないかを、認知面は好きか嫌いかを表しています。好きになってもらって買ってもらう、もしくは、買ってもらって好きになってもらうことで真のロイヤルティーに達するということかと思います。

ブランド戦略とは好きになってもらう作戦である と読み盗りました。


最後に3つ目は、

③時間のメリハリをつける

ということです。

業界が違えばプロジェクトへの配分時間も違うという内容で、以下のような例が挙げられています。

◇市場に意外性のある業界だと、市場テストが長期化される傾向にある
◇市場が記号化・象徴化している業界だと、企画段階が長期化される傾向にある
◇市場に透明度のある業界だと、開発・設計段階が短縮化される傾向にある

これらの例が示すのは、時間にメリハリをつけることの重要性だと思います。また、タイミングの見極めも大事かと思いますので、メンタリストのDaiGoさんの動画をシェアいたいます。2018年に行われた研究をもとにされていますので、情報の鮮度は十分かなと思います。

効果を最大化するために、タイミングの見極めとメリハリをつけるべし と読み盗りました。

まとめ

『競争優位のブランド戦略』から読み盗った3つのこと

① ブランド構築において最も重要なのは「差別化」と「独自性」であること
② ブランド戦略とは好きになってもらう作戦であること
③ 効果を最大化するために、タイミングの見極めとメリハリをつけてみること


次回は『マーケティング戦略』(恩蔵直人、和田充夫、三浦俊彦 著) から読み盗ってみます。

最後までお付き合いいただいて
ありがとうございました。
では、またです。


貴重なお時間をありがとうございます。よき時間となりますように。