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映画『バズ・ライトイヤー』

【総合】○
設定→△
構成→○
映像音響→◎
長さ→○

この作品が公開され、我々が目にすることで『トイ・ストーリー』が閉じていないものになった。
アンディが心奪われた作品と同じものを、我々も観ている。その仕組み作りが上手。
さすがディズニー。作品の世界をそのまんまテーマパークにしているだけある。


こんなものを観せられたら、『トイ・ストーリー』の見方もガラッと変わってしまう。
違和感があった、「4」のバズの行動原理もしれっと説明している。

音響と映像、それぞれの効果のレベルが高すぎる。さすがピクサー。これは劇場で観ないと勿体無いやつ。
あくまでもこの作品に登場するバズは人間だから、細かい表情の変化、皮膚の質感、目線の動き、一挙手一投足が、自然な人間のそれ。大袈裟でかわいらしいオモチャとは絶妙に違う。ちゃんとそこを表現しているのが素晴らしい。
展開はわかりやすい三幕構成。ハリウッド的で、変に頭を使わなくても楽しめる作品。

ただ、ターゲット設定があまり納得いかない。
オモチャで遊んでいた、幼かった頃のアンディが楽しんでいた映画であったはず。
僕みたいな「昔、『トイ・ストーリー』を観ていた20〜40代」じゃないと色々理解したり楽しめたり出来ないのでは…。子供アンディがワクワクできるような、わんぱくな作品を期待していたわけではないが、違和感は隠せない。


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