机の上のシステム
今日は研究室のゼミがありました。
内容は面白いと思った論文を各自パワポにまとめて発表するというもの。
私は他の人の発表を聞いていました。
うーん。難しい…。わからん…。
そう思った時に私の机の上に蜘蛛が現れました。
私は叫びたい心を必死で抑えて平静を装っておりました。
私は基本的に虫が苦手です。
なので、この蜘蛛早くどっか行かないかな、と思ってました。
でも、なかなか遠くにいかない。
ずっと私の目線の先をウロチョロしている。
いつのまにか私は蜘蛛をずっと見つめていました。
好きになったとかじゃないですが。
ジーッと見ているうちにこう思えてきました。
私は有機合成をしていけど、こんな小さな蜘蛛一匹もつくれないんだ。
私の未熟さと生命の神秘を感じました。
正直、蜘蛛と同じ質量の物質なら作るのは簡単です。
スケールをあげればいいんですから。
でも、どんな小スケールでも、勝手に動き回りしかも自己増幅し、成長する分子を作るのは無理です。
私がどんだけステップを重ねても合成できないものが目の前にいる。
蜘蛛というシステムの尊さを感じました。
私もそのシステムの1人なんです。
なんか、システムって響きがよいですね。
生命がいかに尊いかがわかった1日でした。
それでは
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