違和感を活かす対話(と取材)の技術 / meetballイベントログ
昨日のmeetballというイベントでワークショップをやりました。そのときに伝えたかったことをちゃんと文章にしようと思い、このnoteを書いています。
伝えたかったのは違和感を活かす対話(と取材)の技術。
ディスカッションパートナーとして対話はそれなりにやってきましたが、取材のほうはそんなに経験があるわけじゃないので括弧付きです。
では始めます!
会話と対話のちがい
「会話」と「対話」の違いは、双方に「コミュニケーションを通じて自分自身が変わること」をイメージできているかどうか。
当たり障りのない「会話」なら、自分に変化はないし、相手にも変化はないでしょう。お互いの親密度が高まるといった関係の質が変わることはあるかもしれませんが、それも僅かなものです。
また、会話には「安心感」が必要なので「共通点」を探すことになります。
逆に「対話」は、自分に変化があるし、相手にも変化があるものです。対話を経た関係の質も、それまでとは大きく変わる可能性があります。
また、対話には「違和感」が必要なので「相違点」を探すことになります。
これだけでも、会話と対話が全く別のコミュニケーションであることが分かります。でも意外と混同されがちな概念でもある。
「違和感」についてもうちょっと掘ってみましょう。
違和感を重視する理由
なぜ「違和感」が重要なのでしょうか?
それは、違和感がシグナルとなって、自分と相手のアタリマエが違うことを教えてくれるからです。
人には一人ひとり、それまでに生きてきた物語や、いま生きている物語があります。それによって、一人ひとりが別個のアタリマエのなかからモノゴトを見ています。
このアタリマエの違いを教えてくれるのが「違和感」です。
「なんでだろう?」という感覚。それがどんなにささいなもので構いません。むしろ明らかな違和感よりも「おや?」というくらいの小さな違和感のほうが、深堀りしないと分からない絶妙なアタリマエの違いが探れて面白かったりします。
日常の会話では違和感は重視されずに流されてしまうことも多いものです。だから、対話のときには意識的に違和感に敏感になるモードを発動する必要があるのです。
アタリマエの違いを取材に活かす
本当は、アタリマエの違いを知ったあとに対話をどの様に進めていくか、ということも書きたいのですが…。今回のmeetballというイベントが「取材」にフォーカスしたイベントだったので、最後に取材記事への活かし方を書いて終いにします。
違和感からアタリマエの違いを感じ取り深堀りしていくと、その人だけのアタリマエを作り上げている物語に行き着きます。
この独自の物語を記事にすると、その人らしさのある読み応えのある記事になるんじゃないかなと思うのです。イベント当日も、参加者一人ひとりに独自の物語が発見されていたようです。
イベント主催のLOOKMEについて
ここまで違和感を取材に活かす、ということについて、イベントで話したことをまとめ直すカタチで書いてみました。
このmeetballというイベントを企画したのはLOOKMEという取材のマッチングサービス。初回イベントながらたくさんの人が集まっていました。
皆さんもよろしければ覗いてみて、取材したりされたりしてください!そのときにここでお伝えした「違和感」のことを思い出してくださったら嬉しいです。
以上、イベントの振り返りでしたー!
↓イベントからの帰り際の1枚(LOOKMEポーズしてみた)
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