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職業は解体されるとスキルかアルゴリズムになる ~ 職業のアンバンドルと人間らしさについて ~

かつてタイピストという職業がありました。文字をタイプする仕事ですね。

タイプライターの発明によって活字にするコストが大幅に下がり、文書作成などのニーズを取り込みながら大きくその職業人口を増やしていきました。専門学校もあったそうですね。


タイピストの解体

今ではタイプライターという職業はなくなりました。でも、タイピングというスキルは残っています。私たちはパソコンを利用するのにタイピングスキルを必要とします。

タイピストという職業はタイピングというスキルに解体されたわけです。さらに今後、タイピングというスキルもまた解体され、アルゴリズムによる音声入力やBMI(Brain-machine Interface)による直接入力に解体されていくかもしれません。

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さまざまな職業の解体

他にも例えば、先生(Teacher)という職業は解体され、アルゴリズムによるTeachingが主流になっていくでしょう。あるいは、アルゴリズムのサポートを受けてより多くの人がTeachingというスキルを発揮できるようになるかもしれません。

Teacherの役割はTeachingではなくなっていくという、矛盾が発生してくるので、その職業名も次第に切り替わっていくと思います(後述)。

同じように、マネージャーもマネージメントスキルやマネージメントアルゴリズムに解体されるかもしれないし、プログラマーもプログラミングスキルやプログラミングアルゴリズムに解体されるかもしれない。デザイナーもデザインスキルやデザインアルゴリズムに解体されるかもしれない。

では、皆さんの職業はいかがでしょうか?


残るのは人間らしさ

職業は解体されて完全に消え去るものもあるかもしれませんが、残るものもあります。

例えばTeacherはTeachingから解放されエンカレッジャー(encourager)とでもいう役割になり、生徒の勇気付けや動機付けをするようになったり、学びの場を設計したりするかもしれない。

マネージャーはマネージメントから解放されファシリテーターとなり、チームの創造性を高めたり働き甲斐を設計したりするかもしれない。

言い換えれば、職業はテクノロジーによってアンバンドルされて人間らしいところだけが彫り出されていくんじゃないか。

ではその人間らしさとはなにか?というところは書きたいですが、それはまた今度にしましょう。この記事の反響があれば書いてみたいと思います。

「創造(クリエーション)」「偏愛(マニア)」「対話(ダイアログ)」あたりが人間らしい職業として残っていくのかも?とか思ってます。

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