記憶の断片

画像1 田舎育ちのぼくは、ごくたまに東京に連れていかれることがあった。用事はそのつど違う。親戚と食事をしたり、映画を観たり。歌舞伎を観たこともある。親はぼくに色々な経験をさせたかったのだろう。そういうことは、記憶の断片となって、ぼくの中に残っている。行き交う人々、テーブルに置かれたカフェ、そびえたつデパート。色や形は曖昧になってしまったけれど、記憶の宝箱の片隅にそっと残してある。

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