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恥ずかしいだけのガチポエム

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素敵な写真とセンチなポエム。現実の厳しさに疲れた心を癒やされたいあなたに贈る、こつこつと積み上げていく世界。 心のどこかがほんのりとあたたかくなれば幸いです。 がんばって、だいた… もっと読む
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#恋人

橋

高速道路にかかる橋を自転車で渡っていく人はどんな日々を送るのだろう。橋の下を走り抜ける車を見下ろしながら、恋人にあったりするのだろうか。

大自然な彼女

大自然な彼女

美術館にいって展示よりも建物や庭園のほうが気に入ってしまうときがある。
ぼくらはそんなときは、リアルの感動をだっぷりと味わう。
そっと彼女の手を握る。彼女の体温は自然の豊かさにも似た心地よさがある。

おもしろいこと

おもしろいこと

おもしろいこと。
あたらしいことを発見すること。
恋人と意見を共有すること。
議論すること。
お互いが新しい価値観を発見すること。
新しい目で世界を見ること。
そこからさらに新しいことを発見すること。

しょうわホテル

しょうわホテル

寂しいホテルは昭和のかおりがする。
ぼくも彼女も昭和のうまれだから、昭和っぽいものには愛着がある。ほんとうに昭和の建物かどうかはどうでもいい。ぼくらが懐かしさを覚えるかどうか、だ。
戻りたいけれど戻れない時代にタイムスリップさせてくれる。
ぼくらは昭和を探してまた歩き続ける。

ギャップを楽しむ

ギャップを楽しむ

たまに大久保あたりをぶらぶらするとカルチャーギャップだったりジェネレーションギャップがあっておもしろい。
「何にだってギャップはあるよ」と彼女。醒めた言い方をするけれど、退屈してるわけじゃない。むしろ、この状況を楽しんでいるんだ。
楽しかったら楽しいと言えばいいのに、と言いかけて、気がついた。
これはこれで彼女とぼくのギャップなんだ。
だったら、これを楽しむのが正しいのかな。

あかり

あかり

距離がよくわからない暗闇を2人で歩いていく。前方には明かりが見えている。その明かりは、ぼくらの未来だ。
たどり着いたら、幸せなのだろうか。それとも、次の暗闇を待っているのだろうか。わからない。
それでもぼくたちは無我夢中に歩き続けるのだ。自分にそういかせて、きみの手を握った。

おいしい廃墟

おいしい廃墟

いつもの散歩道を一本外れたところに古ぼけた店を見つけた。
「おいしい廃墟」
彼女がそうなづけた。
うん。悪くない。そんな感じ。
「うちも、こんなふうにしようか」
彼女がいった。
勘弁、とぼくは断った。

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中国みたいな看板

中国みたいな看板

その看板は文字が書かれているんだけど、裏側から見たから読めなかった。
ぼくたちは、それを興味深く眺めた。
やがて彼女がポツリと言った。
「中国みたいな看板だね」
ぼくは、思わず笑ってしまった。
「なにがおかしいの?」
ぼくは首を横に振った。
きみの想像力が大好きだ。

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なにげないぼくら

なにげないぼくら

ぼくたちが散歩する道はいつも決まっていた。ついでに言えば、時間も決まっていた。土曜日の午後2時。近所の公園を点5周歩く。ちょうど5キロだ。愛しい気持ちになっているときは手をつなぎ、喧嘩をしているときは少し離れて歩く。お互いがどんな気持ちだろうと、毎週欠かさず歩いていた。
素敵な時間だったのだ。今、1人で同じ道を歩いて、きみのことを感じている。隣を見たら、何気のない顔をしてきみが歩いているような気が

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光輝く街をきみと歩く

光輝く街をきみと歩く

田舎町というほどの田舎ではないけれど、都会というほどでもない街に、ぼくたちは住んでいる。
デートをしていると同級生に出会ってひやかされたりする。手をつないでいたりしたら、それは大変だ。
ぼくは自分の度胸が試されている気がして、意を決してきみの手を握った。
きみは微笑んだ。
「今日は、街がいつもより、きれいに見える」
ぼくは顔を上げた。夕日に照らされた街は、光り輝いていた。それはきっと、気のせいだ。

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青空コレクション

青空コレクション

青空といってもいろいろな青空がある。
だけど、青空と聞いて思い浮かべるのは同じ青空だ。
きみの笑顔を思い浮かべる時も同じ。
きみはいろいろな笑い方をするけれど、ぼくが思い浮かべるのはいつも同じ笑顔。
想像力が乏しいのかもしれない。
それでもいいさ。
ぼくが思い浮かべるのは、最高の笑顔だから。

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たからもの

たからもの

ふたりで展覧会にいった。ためいきがこぼれそうな作品を眺めた。小さなギャラリーで、間近で作品を見てを楽しめる。のりだして、鑑賞しているきみを盗み見た。恋人を盗み見る。おかしな話しだ。
「たからものみたいだね」
きみが言った。
ぼくはうなずいた。
きみはぼくの、たからものだ。

ひかりのわ

ひかりのわ

2人で出かけて、光り輝く輪にであった。
その光は彼女には見えていて、ぼくにも見えていた。
だけど他の人には見えていないようだった。ぼくたちは何かに導かれているのだろうか。それとも宇宙人に誘拐されるのだろうか。
ぼくたちは、顔を見合わせた。
どうしよう。
彼女がきいた。
ぼくは彼女の手を握った。ひんやりとした手は震えていた。ぼくは、大丈夫だよ、と言った。
とたんに勇気が湧いてきた。
ぼくは、ひとりで

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晴れた空みたいなきみだから

晴れた空みたいなきみだから

遠く離れた場所にいるきみのことを考える。
同じ空を見てるとか、どうでもいい。
きみの心がこの空のように晴れていたらいいなと思うんだ。
それを確かめる術はない。きみに電話して、「今の気持ちはどうですか?」なんて、聞けないよ。
きみはきっと「元気です。あなたは?」と答えるだろう。きみはどんな時でも、そうやって明るく振る舞うから。
だから、きみの気持ちが本当に晴れていることを願います。