アメリカ企業リサーチラボ(US_Research_Lab)

決算情報をベースに、IPO、M&Aなど、米国株投資に役立つ、「気になる」「知りたい」米国企業の最新の情報をお伝えしていきます/ときどき、ETFの情報も追加します/ https://twitter.com/US_Research_Labで速報配信中

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    最近の記事

    AI需要拡大追い風に売上高は実績、見通しとも想定以上。期待大きく株価急騰。エヌビディア決算発表(2023年2~4月期)

    エヌビディアホルダーのみなさん、おめでとうございます!!! 5月25日の株式市場は圧巻でしたね。 エヌビディアの株価は決算発表を受け、前日比で24%上昇という信じられないほどの急騰をみせ、過去最高を更新しました。 これを受けて、他の半導体関連企業や、マイクロソフト、アルファベットといったAI関連企業の株価も軒並み上昇し、債務上限引き上げ協議が難航してリスク回避方向に向かっていた市場のムードを一気に押し上げました。 翌26日も続伸し、この2日間でエヌビディアの時価総額は一

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      • パークが増収牽引、利益倍増もリストラ進め配信テコ入れへ。ウォルト・ディズニー決算発表(2023年1~3月期)

        アメリカ企業の1~3月期の四半期決算発表も、いよいよ最終版となってきました。主要企業はほぼ発表を終えていますが、先週5月10日、ダウ30平均株価構成銘柄では最後となるウォルト・ディズニーが決算を発表しました。 その内容についてはこの後詳しく見ていきますが、株式市場に大きなインパクトを与え、翌11日の株式市場では前日比8.7%という大幅な下げをみせ、S&P500銘柄の中でも最大の下落となり、市場全体のムードを押し下げる結果となりました。 これだけの株価の急落をみせるには、か

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        • iPhone復調もMac、iPad減少。為替逆風もやまず減収減益。アップル決算発表(2023年1~3月期)

          アップルが4月17日より導入した「アップル預金」。年4.15%という破格の金利が話題となり、最初の4日間で9億9000万㌦(約1360億円)を集めたと報じられています。ゼロ金利下で生活している私たち日本人にとっては夢のような話ですが、残念ながらアメリカ在住者向けのサービスなので、私たちは利用することはできません。 さて、そのアップル。これまで、毎回アマゾンと同日に決算を発表していましたが、今回は1週遅れ、5月に入ってからの発表となりました。 利上げが打ち止めとなるか否かが

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          • EC回復基調みせるも、AWS急減速。アマゾン決算発表(2023年1~3月期)

            4月26日にメタが発表した決算が予想を上回り好調だったことで、翌27日の株式市場でメタの株価は急伸し、全体の相場を押し上げるけん引役を果たしました。 苦戦するのではないかとみられていたメガキャップの決算が比較的良かったことから、27日の株式市場では、取引後に発表されるアマゾンの決算にも期待が高まり、アマゾンの株価も大きく上昇しました。 しかし、発表後の時間外取引では決算内容が予想を上回っていたことを材料に一時10%を超える大幅な上昇を見せたものの結局下落、その流れを受けた

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            収益は予想上回り株価急伸、リストラ進めメタバースも再加速へ。メタ決算発表(2023年1~3月期)

            今年に入り、アメリカのGAFAMの株価が好調な推移を見せています。 とくに、メタは4月28日の終値で240㌦32㌣と、2022年末の120㌦34㌣から2倍になっていて、突出しているのが分かります。 メタは昨年、アップルのプライバシーポリシーの変更により大幅な減収となったほか、個人情報の取り扱いに関して制裁金を科されるなど、厳しい状況が目立っていました。 こうした厳しい状況からの反動という面があることは否めませんが、非常に興味深い状況ではあります。 メタが4月26日、20

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            収益は予想上回る回復もクラウド鈍化、AIに軸足移し投資拡大へ。マイクロソフト決算発表(2023年1~3月期)

            Chat GPTで当ラボのことを質問してみたのですが、知られていなかったようです。残念! ということで、いま、Chat GPT が大変な話題になっています。 Chat GPT にいろんなことを質問して、その回答や反応(?)を楽しんでいる様子がSNS上でも多く見られます。 ビジネスはもちろんのこと、政治から教育まで、多くの場面で活用が期待できる一方で、急速な拡大に懸念を示す向きも出ています。 OpenAI とマイクロソフトの関係Chat GPT を開発しているのは Ope

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            有料会員数の伸び低迷、増収でも採算悪化。年後半に挽回見通し。ネットフリックス決算発表(2023年1~3月期)

            新型コロナのパンデミック期間中に爆増した巣ごもり需要が下火となる一方で、配信を取り巻く競争環境は一段と厳しくなっています。 ニールセンが毎月発表しているアメリカのテレビ視聴の最新データ(2023年3月)データでは、すでにストリーミング(配信)による視聴が34.1%と最も大きなウエイトを占めています。 ストリーミングの内訳をみると、ネットフリックスのほか、YouTube、hulu、アマゾン・プライム・ビデオ、Disneyプラスなどがしのぎを削っていることがわかります。 先

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            事業収益は予想以上に堅調で、23年通期見通し上方修正。ジョンソン・エンド・ジョンソン決算発表(2023年1~3月期)

            「バンドエイド®」や「リステリン®」、化粧品の「ドクターシーラボ」など、日本でもよく知られた製品を展開しているのがジョンソン・エンド・ジョンソン(以下、JNJ)です。 私たちは、冒頭に挙げた消費者向けの製品によって、JNJという企業を認知していますが、実は、医薬品から医療機器まで手がける(むしろこちらがメイン)世界でもトップクラスのヘルスケア企業です。 一般にヘルスケア企業は、景気動向に左右されにくい業種で相対的に業績が安定していることが多く、また株式市場でも、急激な上昇

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            フォローいただいているみなさま、記事を読んでくださるみなさま、ありがとうございます。 4月新年度ということで、内容の充実・多様化とあわせて、有料化を含め提供方法を見直ししようと思います。 引き続き、変わらずよろしくお願いします。

            銀行部門好調、金利収入が大きく増加し収益拡大を牽引。JPモルガン・チェース決算発表(2023年1~3月期)

            3月のシリコンバレー銀行の破綻を機に金融システムへの不安が一気に高まりました。当局は例外的な預金保護を打ち出し、JPモルガン・チェース(JPM)を含む大手金融機関も、ファースト・リパブリック銀行への支援を行うなど、他行への拡大を防止しました。 JPMのジェイミー・ダイモン(Jamie Dimon)CEOは株主への書簡のなかで、シリコンバレー銀行の破綻は規制が要因だったと批判しています。 こうした金融の大混乱を受け、金融機関の経営や収益の状況に大きな変化はあったのか、気にな

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            需要は順調に回復もコスト増で赤字に。デルタ航空決算発表(2023年1~3月期)

            アメリカ企業の2023年1~3月期決算発表がスタートしました。 新型コロナのパンデミックから3年が過ぎ、ウィズコロナのライフスタイル、ビジネススタイルも定着しつつあります。経済活動は多くの分野でパンデミック前の水準を回復してきました。 アメリカでは、インフレの急進を抑えるため、FRB(準備制度理事会)が利上げを繰り返してきました。ただ、多少鈍化傾向がみられるものの、依然として物価の上昇は続いています。肝心の労働需給もタイトなままで、企業にとってはコストアップ要因となってい

            四半期は減少、通期はビール軸におおむね堅調も、大麻事業が足かせに。コンステレーション・ブランズ決算発表(2022年12月〜23年2月期、2023年2月通期)

            アメリカで「コロナ」や「モデロ」といったブランドのビールと、ワイン、テキーラなどのスピリッツを展開するコンステレーション・ブランズが、3月6日に2022年12月〜23年2月期の四半期決算と2023年2月期の通期決算を発表しました。 コロナビールの事情コロナビールといえば、日本でもビンの口に差し込んだライムを絞り入れてラッパ飲みするというスタイルで知られていますが、実は日本でのコロナビールは同社のビジネスではありません。 決算の説明の前に、コロナビールの事情について軽く述べ

            売り上げ安定増、価格改定が利益引き上げ。コナグラ・ブランズ決算(2022年12月~23年2月)

            日本ではほとんど知られていませんが、コナグラ・ブランズは北米でも最大規模の加工食品会社です。 約70のブランドを擁し、一般家庭向けや外食産業向けに、パスタソースやスープ、肉加工品、冷凍食品、お菓子材料などを提供しています。 コナグラ・ブランズは、2018年6月にピナクル・フーズを買収し冷凍食品の部門を拡充したほか、ピナクル傘下で植物ベース代替肉を製造するガーデイン(上図の右上)の所有権も獲得しています。 最新の決算動向4月5日、コナグラ・ブランズは2022年12月~23年

            需要低迷で収益大苦戦、見通しに光明も中国審査が追い打ちの可能性。マイクロン・テクノロジー決算(2022年12月~23年2月)

            四半期末と月末が重なった3月31日、アメリカの株式市場は、シリコンバレー銀行破綻を受けた銀行不安の拡大懸念が後退していることや、米連邦準備理事会(FRB)の利上げ打ち止め期待が高まってきたことなどを背景に、全面高で取引を終えました。 そんななか、半導体大手マイクロン・テクノロジー(以下、マイクロン)の株価は4.4%下落と、相場の流れに逆行する結果となりました。 その理由は、中国がマイクロンからの輸入品に関してサイバー・セキュリティの審査を開始することを発表したことです。マ

            為替とiPhone減少が直撃し、4年ぶり減収減益:アップル決算発表(2022年10~12月期)

            例年以上に注目が高まったGAFAMの前回の2022年7~9月期決算では、アルファベットやマイクロソフト、メタの苦戦を横目に、収益ともに過去最高を更新し、ひとり気を吐いたアップル。 しかし10~12月期は、ある程度足踏みが予想されていましたが、それを上回る厳しい内容となったようです。 売上高としては過去最高を更新アップルが発表した22年10~12月期の決算の概要は以下の通りです。 売上高は1171億5400万㌦で、前年の同じ期と比べ5.5%減少しました。 減収となるのは1

            テスラ決算発表(2022年10~12月期、2022年通期):売上高、利益ともに過去最高を更新。値下げ奏功し、足元の受注が急増

            テスラの昨年は、新型コロナによる上海工場の生産停止、原材料高やサプライチェーン混乱を背景にした相次ぐ値上げ、中国BYDの攻勢による競争激化、イーロン・マスクCEOのツイッター買収とレイオフ巡る騒動など、相変わらず話題には事欠かない1年でした。 ネガティブな話題が多かった1年を象徴するように株価は大きく値下がりし、1年で3分の1になってしまいました(2021年末:352.26㌦ → 22年末:123.18㌦)。 そんなテスラですが、先週後半、株価が急騰しました。 1月26