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【めんたいぴりり明治座版】ある男の夢はたくさんの人々に取り込まれ、死さえ越えて紡がれる

主演の博多華丸さん=推し。川原和久さん(ドラマ『相棒』で伊丹刑事を演じている俳優さん)=推し。そして先日ご夫婦でこれを観劇されたというコブクロの小渕さん=推し。これは!推しの大渋滞!!推しの大集合!!!推しのクロスオーバー!!!!観に行かなければならない!!!!!

ということで、舞台『めんたいぴりり〜未来永劫編〜』を観てきた!(ということで、とは?)

以下、ネタバレ含みます。注意してね。

『めんたいぴりり』とは、博多名物「辛子明太子」を生み出したある夫婦の生き様を描いた人情物語。

舞台は昭和30年代の博多。激動の戦後を乗り越えた先の、活気にあふれた時代。

主人公は博多華丸さん演じる海野俊之。食料品店“ふくのや”を営みながら、「うまい明太子を作り、みんなを幸せにしたい」という夢を持つ男。明太子が売れずに苦しい生活を送っているが、他人のためにお金をどんどん使ってしまう。とにかくお人好しで、困った人を放っておけないのである。

酒井美紀さん演じる妻・千代子は夫のお人好しに苦労しながらも、叱咤激励しつつ、「明太子の夢」を共に追いかけている。怒るとほうきをぶん回しちゃうパワフルなおかみさんである。

海野が作る明太子は、食べた人に奇跡を起こす「魔法の明太子」として、関わる人々の背中を押していく。

明治座に展開された海野夫婦の生き様は、「生きろ」「なんとかなるから」「頑張れ!」という、あまりにシンプルで強烈なメッセージをくれた。幕が下りた後、そこに確かに残ったのは圧倒的な熱意、そして前進する力だった。

為せば成る
為さねば成らぬ何事も
成らぬは人の為さぬなりけり

やればできる。やらなければできない。
できないのは本気でやっていないからだ。

海野の息子の担任・花島先生(大空ゆうひ)は、歌手になりたいという夢を持っていたが、「自分には無理だ」と諦めてしまっていた。戦後の焼け野原で「みんなに元気になってほしい」との思いから歌ったところ、親に激しく怒られた。それ以来、人前で歌う勇気をなくしてしまったのだ。

それでも彼女は、酔った勢いで、海野を前にケセラセラを歌った。

ケセラセラ=なんとかなるさ。

彼女は歌手になるために本気で何かをやり切った上で諦めたわけではない。だから夢を捨てきれず、うじうじしている。こういう人、結構いるんじゃないか。そう、私もです。グサグサくる。

「おとうちゃんの明太子を食べれば歌えるようになる」そう海野の息子に言われ、ふくのやの明太子を買いに来る。結局それを食べただけじゃ人前で歌えるようになれなかったけれど、彼女は海野との出会いを通し、海野夫妻を中心に広がるエネルギーに触れた。人を想う優しさ、常に前を向く明るさ、ひたむきに夢を追う強さ。それは彼女を奮い立たせ、ついには彼女自身が夢を叶えるに至った。

「魔法の明太子」とは、それ自体が何か魔力を持っているわけではない。明太子を通して伝わる海野の底知れぬ情熱が、自然と食べた人の背中を押しているのだ。

生き様は言葉より雄弁だ。

なんとかなるばい、生きていれば。だから、頑張れ!

海野はたくさんの人たちにエールを渡した。それらはそっくりそのまま、この舞台が私たちへ向けたエールでもあったんだろう。

死期の迫った海野の傍らで、千代子は言う。「あんたとまだ夢を見続けたい。」海野は言う。「おかあちゃんと二人だったから、良い夢を見れた。」そして続ける。「生きれ…生きれ!」

同じ夢を追いかけて、同じ道を共に歩いた夫婦。これはあまりに最高な、最幸な“愛”だ。同じ夢の上に成り立つ絆はあまりに強く、眩しい。

機関車が海野を“迎え”にやって来る。

キラキラと輝く紙吹雪の中、海野は機関車の先頭に乗り込んだ。関わった人々全員に見送られながら。「おかあちゃん、あとは頼んだ!」大きく手を振る。「頑張れーッ!」

海野の“夢”は、決して終わりじゃない。

海野の背中を見て育った二人の息子。海野の背中を追いかけ続けたふくのやの従業員。海野の生き様に触れて歌手になった花島先生。そして妻の千代子。関わったたくさんの人々の憧れ、希望、愛、そして“夢”に、海野の“夢”や海野の生き様自体が溶け込んで、一部となっているはずだ。海野が関わった人々の夢は、海野の“夢”でもあり続ける。だから、彼の死=終わりではないんだ、きっと。どこかにその血潮がある限り、その“夢”は「未来永劫」なんだ。

以下はお気に入りシーンなどの羅列だよ。

・改めて言うのもなんだけど華丸さん演技すごい、俳優業もっとやって
・戦地シーンの華丸さんの慟哭すごかった
ラストシーンのド派手演出シビれる
・ラストシーンの機関車に乗って「頑張れーッ!」って手降る華丸さん爆イケすぎて死!わたしがんばる!
・最後の病室シーン、本当に良すぎた、凄かった!あそこに海野の、夫婦の全てが集約されていたと言ってもいいのでは…?爆泣きだよ~~~
ごめんなさい、学生服姿普通に萌えました
・大空ゆうひさんの歌声めっちゃ綺麗~
・ワッキーのセリフめっちゃ聞き取りやすい
大吉先生演じるスケトウダラの歌声、後引く味(笑)
・小松さんの死亡フラグが全開すぎてしんどかったーッ!
・川原さんと華丸さんがやり取りすると推し×推しの相乗効果で眩しすぎて目潰れるかと思った(???)
・川原さん登場した瞬間のピリッと感惚れる
川原さんの松葉杖アクションシーン控えめに申し上げて大好き
川原さんの着流し姿控えめに申し上げてGOD
・川原さんの「描かれていない部分で何が起きたか」を想像させる芝居の変化がすごい(前半のやさぐれぶり→沙織さんと出逢って以後の柔和になっていく感じ)
川原さんのプロポーズシーンは川原クラスタ大量殺戮案件(???)
川原さんの「俺じゃダメですか」博多弁ver.とかやばない…?ただの死なんですけど…「自分じゃいかんとですか!?」だっけ…エモすぎて忘れた…人生で一度だけでいいから言われてぇ~~~
・川原さんのプロポーズシーンで「好きです」って言いたいのに恥ずかしくて言えなくて「す…すすす…」ってなるのマジでもう普通に最高☆
・川原さんカーテンコールのとき音楽に合わせてリズムとってるの可愛すぎ無理好き
・川原さん脚長すぎ
・絶対華丸さんと目合いました!(ライブ系のイベントに行ったオタクが必ず言うやつ)
・絶対川原さんと目合いました!(ライブ系のイベントに行ったオタクが必ず言うやつ)

あれ、ほとんど川原さんのことになっちゃったな。相棒見て以来ずっと推しなので許して。どのくらい推しかっていうと、川原さんが主演だった相棒スピンオフ映画『相棒シリーズ X DAY』の舞台挨拶で最前列のチケット取るぐらいです。

隣の席のご婦人たちが「この人たちはホラ、あさイチで司会やってるじゃない」「あ~あの人たちね~」って会話してた。さすがNHKの朝に帯もってると違いますな。あと別のお客さんで「相棒出てる人だよ」と川原さんのこと話してる人もいた。さすが歴史ある人気ドラマに長期レギュラー出演してると違いますな。(何目線?)

ラストのド派手機関車お迎えシーン思い出すと何度でも泣ける。「生きれ!」「頑張れーッ!」と大きく手を振る華丸さん…いや海野俊之の声が聴こえてくる。これ以上ない真っ直ぐなエールをありがとう!めんたいぴりり、最高ーッ!

円盤化してくれ、頼む~~~!!!!!

あと、公演期間中だけ明治座にて限定販売された「明太弁当」、美味しかったです!

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今日は試しに空を見上げてみてください。

ありがとう~~~!!!
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写真・推し・内省(自己肯定感・うつ・承認欲求・自死遺族etc.)の三本柱。最推しは圧倒的コブクロ。✽ #この目に寂しさは映っているか #スリーポイント読書メモ #この曲このワンフレーズ #推し語り ✽ ご連絡はTwitterのDMに!
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