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インドの布に心惹かれて、見て、旅して、まとう

インドへ2回、ひとり旅をしたことがあります。

一度は生まれて初めてバックパッカーで旅した卒業旅行。

2度目はその10年以上あと、布を見る旅でした。

インドは更紗も刺繍も織りも有名で、世界一の歴史もあります。

布を見るのはずっと好きでした。今も見に行くことがあります。
東京国立博物館のインドの布の展示品から。

20210719東博のインド布

これは南インドの「藍地花格子結び文様更紗(あいじはなこうしむすびもんようさらさ)」という名の18世紀の布。

20210719東博インド布2

こちらは「赤地火焔形花文様金更紗(あかじかえんけいはなもんようきんさらさ)」という19世紀の布。

タイやインドネシアへの輸入用に染められた布だそうです。

東博に行くとよくこのコーナーへ回って、うっとり眺めます。


私が一度目に行ったインドで買ったのは赤いかわいいサリー。

20210719サリー

キュートですが、今は使いようがありません。一度だけ、イベントでサリーとして使いましたけど。
この時は「記念に」という感じで求めたのでした。でもほかにも2枚くらい、インテリアに使えるかも、なんて言い訳しながら買っていました。使っていませんが💦


2度目は布を見ると決めていました。お茶を習い始めて、着物に興味を持ち始めたころです。

東インドのアーメダバードという町にあるキャリコ美術館に行きました。

息を呑むような布が展示されています。
ガイドツアーについていくと、保存のため薄暗い中から、布が浮かび上がってきました(内部撮影禁止)。

「あ、なんて細密に描かれた絵なのだろう」とよく見ると精巧な刺繍で、息を呑んだり。
何回も刷りを重ねたであろう布、鮮やかな染め、そして織り。

「すべてはインドから始まったのだ」と実感しました。
更紗という布も、織りも、染色も。


2回目の旅では本当に使えるものを、と購入したショール。
ヘッダー写真はこのショールのアップです。
ペイズリー文様はインドで生まれ、ヨーロッパで大流行しました。

20210719インドペイズリー

黒地にペイズリー文様がびっしり刺繍されています。
少し古いもので傷もあり、それほど高価ではありません。
でも模様の色と繊細さが美しく、今でも何度見ても飽きません。
折り重なった深みのあるペイズリーの奥に引き込まれそうです。

着物や黒いコートの時に、たまにまといます。
けっこう目立つので恥ずかしく、あまり身につけていませんでした。
でももっと登場回数を増やします。この冬から(今、決意しました)。

こちらは日本で見つけたインドのショール。縫製がいいです。

20210719ショール (2)

なす紺に星か、花のような刺繍。

20210719ショール赤 (3)

びっしり刺された刺繍が、赤のグラデーションになっています。

こちらももったいなくて、あまり身につけていませんでしたが、これを機にもっと使いましょう。


どうしてインドの布に心惹かれているのでしょう。
自分が着物を着るようになる前からなのです。

染織の源泉はインドなのですが、布というものになぜここまで心惹かれているんでしょう。


高校のころから日本の伝統色には心惹かれていて。
その美しさと、色名の表現に。
大学の時は卒論のテーマでもありました。
「古典文学と色彩の関係と変遷 ~万葉集から源氏物語まで」。

その色の美しさがもっとも表れるのが、布。
表現されるのが、布。

その源がインドにある。

だからでしょうか。

今も心惹かれ続けています。


ピンクラインに花

こちらはチェーンナーさんの企画に参加しました。
3回目にして、アンカーとなりました。

先ほど挙げた私の記事は、1回目の参加記事です。
戻ってきてしまいましたね。布好き、色彩好きのテーマに。

おかげで自分の好きなことを改めて見直す、いい機会になりました。
チェーンナーさん、ありがとうございました!


ありがとうございます


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