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身近で使いたい「日本の伝統色」を見つけた

色も名前も美しい、昔からの日本の伝統色。

薄桜、桜鼠、白縹、甕覗・・・そんな色を自分の身の回りに置いてみたい。

日本の色見本帖のマスキングテープ

色の美しさに目が留まり、動かなくなってしまった。小さなマスキングテープ。

それがこの「日本の色見本帖」。いつもならちゃんと使うか、持っているからこれ以上はいらないなどと悩むのに、今回の悩みは違った。

8種類あって、どの色にするか迷ってしまったのだ。

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悩んだ末いつもなら紫を選ぶが、今回は桜色系と涼しげな水色系に決めた。

桜色は「姫御前の色」。

薄桜、淡紅色、真朱(まそお)、赤、躑躅色(つつじいろ)、薄紅、珊瑚色、桜鼠(さくらねず)の8種類の色が入っている。

水色は「玉響(たまゆら)の色」。玉響とは玉が触れ合ってかすかに音を立てる一瞬。

白縹(しろはなだ)、薄水色、甕覗(かめのぞき)、浅葱色、金春色(こんぱるいろ)、勿忘草色(わすれなぐさいろ)、空色、月白(げっぱく)の8色。

ついほかの必要なものと一緒に買ってしまった。そして、なんだかうれしく、帰宅後にしみじみ眺めた。

古典からオリンピックまで

学生時代から日本の伝統色が好きだった。

日本文学が専攻だったので、古典で色にまつわる文献を調べたりしていた。卒論も日本の色にかかわる内容だった。

その頃はカラーの資料本は高価で、なかなか手が出なかった。どうしても欲しくて買った色見本帳は今も手元にある。

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これは仕事でも役になった。本来は色見本として、印刷所に渡したりするものだ。でももったいなくてチップを千切れなかった。(見本として添付するために、下から1枚ずつミシン目が入って切れるようになっている)個人所有だったので許された。

今はデジタルでも日本の伝統色を出している。

このサイトはすごい。色のところをクリックすると、その色がふわぁっとあらわれる。いろいろな色が瞬時で見られるので、どんどん見てしまい、際限がない。

今頃、世界中を熱狂の嵐に包んでいたはずの東京オリンピック。そこでも日本の伝統色が使われる予定だった。

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競技会場や街中の装飾、ボランティアのユニフォーム、横断幕やパネルに使われる予定だった色。これは古来より十二単などに使われる重ねの色目。紅、藍、桜、藤、松葉。

派手ではない、日本らしさを出した色合い。今、見ることができないのはとても残念だ。

せめて今、手元にある伝統色を愉しみたい。




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