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友を待っていないで自分から会いに行きたい

友人からの連絡が途絶えた。

この状況の、ずっと前のこと。
しばらく会えてなかった友人と、会う約束をした。
日時の候補が出たところで「都合が悪くなった」という言葉のあとで、連絡が来なくなった。

かのちゃんは色白で知的で、笑顔がステキな女性。
私が独身時代に、老舗の家業を熱心に営んでいる旦那さんを先に知った。

小さいお子さんがいたので、お宅でよく飲んで、泊まらせてもらったことも。飲みながら、そのまま寝ちゃったり💦
私もかのちゃんもお酒が強くて、何本も酒瓶を開けちゃって旦那さんに呆れられた。(昔の話ね。今は弱いよ)

お子さんもかわいくって、新しいおもちゃの遊び方を教えてもらったりした。

ただ、旦那さんが忙しすぎる、という話は聞いていた。
常に実家を優先する、とも。
「私よりも”家”が大事なんだよね・・・」とつぶやいた表情を忘れない。

私には事情はわからなかったけれど。

私が出産直後に、二人は離婚。

一度だけ息子に会いに来てくれた。
その後、引っ越して連絡先がわからなくなった。

10年後くらいにSNSでかのちゃんを見つけた時は、うれしかった。
かのちゃんは、介護の仕事をしていて忙しそうだった。

そして、また途切れてしまった。

私と会いたくないのかもしれない・・・
そう思って、うつむいた。


同じころ。
土曜日に小学生の息子が「友達と約束だから!」と元気よく出て行った。

30分後にションボリと「来なかった・・・」と帰ってきた。
いつも約束を破るⅯくんだ。

「じゃあ、今日は出かけないで遊ぼうか」と声をかけた。
おやつを食べて、レゴをした。

翌日。
「行ってくる!」というので
「誰かと約束したの?」と聞くと、
「広場に行ったら、誰かいると思う! 昨日はいなかったけど」
とボールを持って、元気よく出て行った。

待っていたが、帰ってこなかった。

夕方、「OくんとKくんがいて、遊んだんだ!」
日に焼けて、満面の笑み。

私はいつも約束を破るⅯくんを、うじうじと不快に思っていた。
でも子どもはポーンとそれを乗り越えて、遊んできた。

ああ、そうだなあ。

私も乗り越えなくっちゃ。

ふと思い出した。

まったく違う性格の幼なじみの女性二人の友情。
ふたりの距離感や、すれ違いや、愛情。
共感ばかりではないけれど、うなづいたこと。

いろいろなことがあるんだもの。

考えて、もう一度、連絡をしてみた。

かのちゃんのご両親の具合が悪かったのだという返事が来た。
「SNSだと、長く書けなくて・・・」

そして知り合いのこぢんまりしたコンサートに招待してくれた。
そこで久しぶりに、会えた。

「まだ落ち着かないけど・・・でも元気でやっているよ」
ゆっくり話せなかったけれど、かのちゃんの笑顔は変わらなかった。
ピカピカしている。

またしばらく会えていない。

でも。

きっと。

また、会える。

会いたいな。

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