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美しいもの、愛でるもの アート、音楽、本

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小説大好き☘️毎週博物館か美術館に行く☘️コンサート・バレエも愛してる💖 美しいもの、楽しいもの、おもしろいもの、ドキドキするもの、もしよかったらご一緒に💖
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2020年11月の記事一覧

桜にはまだ早かったけれど

桜にはまだ早かったけれど

「去年までやっていたんだ、ぎりぎり間に合わなかった」
閉店の張り紙に悔しそうにつぶやく。

京都にもこんなところがあったのかと驚く、学生街の小さな定食屋さん。
大学生活をこの界隈で過ごした彼が、観光ではない京都を案内してくれた。初めてなのに、妙になつかしく感じる。

出会ったのは去年。
仕事でトラブルに陥っていた私に、さりげなく手を差し伸べてくれた。
お礼にご飯をごちそうし、いつの間にか一緒に暮ら

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瀬戸内で心に生まれた真珠

瀬戸内で心に生まれた真珠

アートの懐に入りこめた、夏の一瞬だった。

雅はいつもキラキラ輝いていた。
国際的に活躍するクリエイターで、その実績には目を見張るものがあった。
その上、美人で気さくで気遣いのできる女性。

仲はよかったが、已己巳己とはいえない。二つ下だったが、あこがれていた。

彼女から誘われた瀬戸内トリエンナーレ。
いくつもの島で大規模に行われる3年に一度の現代美術展だ。心躍るものがあった。

現代美術が好き

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【企画】私の着物の文様の解読をお願いします👘

【企画】私の着物の文様の解読をお願いします👘

私の着物、ちゃんと文様の由来を知りたい・・・そんなときに日本語学校の先生で着物の達人、note友達のみおいちさんの企画が立ち上がりました。
【着物の文様、解読します】、おお、なんともありがたいことです。
お願いします。

企画の記事はこちらです。

みおいちさんは働いてらっしゃる日本語学校にも、留学生のために日本文化を伝えたいと着物を着ていきます。日常着としても、格式高い場所にも着ていく技を身に着

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数字は記号だけではなく、思い出や思考でもある~宮島達男展

数字は記号だけではなく、思い出や思考でもある~宮島達男展

数字は値段や数値、統計などを表すもの、だとふだんは認識しています。
でもそれだけではないと、気がつきました。
3.11と聞くと震災を思い出してつらくなり、9.11と聞くとテロを思い出して胸が痛くなります。12.24と聞くとわくわくしたり・・・しませんか?
数字は記号というだけではないのだ、といま感じています。

数字の意味を改めて考えてみて、驚きました。

いつもは気がつかない数字の深さ。
もちろ

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着物を着る手間と喜びとのはざまでアタフタする

着物を着る手間と喜びとのはざまでアタフタする

着物を着るのはとても楽しいのですが、やはり面倒もあります。
私はずぼらで不器用なので、いつも直前にあわてます。
今日は2か月近く放っておいた長じゅばんの半襟付けを、ようやく終えました。
3枚分。ためてました💦

着物の下に着る、長じゅばんと半襟下着となる長じゅばん。今回半襟をつけた長じゅばん3枚のうち1枚は夏の白ですが、2枚はこんな模様です。
最近巷で話題の麻の葉文様と、ちらし仮名?、の文様です

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旅先で再び動き出す友との時間

旅先で再び動き出す友との時間

「贅沢な時間だね」
私たちは目を合わせて微笑み合った。

友との再会。

彼女とは独身時代に仕事で知り合い、器と骨董好きという共通の趣味で気が合い、連絡を取り合うようになった。
住む場所が九州と東京と離れながらも、一緒に国内や韓国を旅し、よく話し、笑いあった。

彼女も私も同じころに結婚、一年違いで子を授かった。
それからはお互い忙しくなり、報告し合うことはあってもなかなか会えなくなった。

それ

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着物の文様を解読してもらい身にまとう喜びを改めて感じる

着物の文様を解読してもらい身にまとう喜びを改めて感じる

自分の着物でも洋服でも小物でも、持っていても着ていても文様の意味や由来を知らないことが多いですよね。
企画【着物の文様、解読します】でみおいちさんが着物の文様について教えてくれました。改めて自分の着物に愛着がわいてきました💗

みおいちさんは日本語教師で着物の着付けもでき、日本文化全体を留学生に伝えている方です。
今回企画を立ててくれました。

私が自分の着物の写真でお願いしたら、とってもていね

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