散文詩『人魚脱出』2019.9.24



潜水艦は風呂釜に潜み、(世界)。
直ちに危険は無い. 呑み慣れた塩水
黒いタイルが覗いている、生焼けの
肌は、美しい。鏡に背「いいよ」

人魚の泳げぬ拘束。「ごめんなさい」
会えなくなる、息を辞めるな。喉
仏が上下みたい、神秘の鱗色、透き。
通り飴玉、溶けるく、らい、の熱。

夏が終わったよ。知っている華奢な
肩が震えた。踊らないで、脚、首筋、
大事にして。生きていればいいから。
人魚へ逃げ出した。不安の、潜水艦

「ごめんなさい」「いいよ」
遠くへ幸せになってね。黒い敷石、
タイルを踏、水滴を拭く部屋の床
踏む。指先、爪、踵、ふくらはぎ、

む、踏む、脚。走って!




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