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フリーライターを3年続けて再認識したこと

プロローグ

納期が明日に迫っている仕事があるのに1記事も完成していません。

記事にする内容が専門的すぎて難しすぎて、完全に頭がパンクしています。

そんな有様だというのにnoteを書いています。

はい。現実逃避以外のなにものでもございません。(笑)

そんなわけで、この仕事を始めてもうじき3年なので、それをテーマに思ったことを書きます。

「仕事は3年やってみなければわからない」を実感

昔から、「仕事は3年やってみなければよくわからない」と言われる。

他の人は違うかもしれないが、自分の現状ではその言葉がジャストミートだ。

その証拠に、会社にいたころはまさに3年で「開眼」したという感じだったし、地元某イベントの広報ライターの仕事でも、4年目あたりからその全容がようやくつかめてきた。

そして、今やっているWebライターの仕事はあと少しで3年が経つが、最近になり、ようやく自分がやっている仕事についての全容が少しずつ見えてきた。それについて、とりあえず思いつくままに列挙したい。

<記事について>
・何を目的にその記事を書くのか
※単なる収益源としての位置づけか、なんらかの価値を提供するためか
・どうしてクライアントはそのテーマやキーワードに目をつけたか
・どうしてそのキーワードに読者が興味関心を持つのか
・読者が記事に求めているものの根底にはどんな動機があるか
・掲載メディアのカラーやライターに求められる切り口はなにか
<プロジェクトやメディアについて>
・そのメディアやプロジェクトにどれだけの手が入っているか・そのメディアにどれほどの収益があるか
・収益に見合った予算が組まれているか
・数か質か
・読者からの反響を運営側がどう生かしているか
・その記事が世の中に及ぼす影響まで考慮されてた上で配信されているか
・法令が順守されているか
<契約や報酬について>
・限られた予算の中でどの役割にどの程度の報酬が分配されているか
・外注先を使い捨て要員と考えているか戦力と考えているか
・お金にきれいなクライアントであるか
※理由なく予定を大幅に超えて報酬が支払われない場合はお金にだらしない
・取引相手を大事にするクライアント(ライターも同じ)か
※理由なく1ヵ月以上連絡がない場合、受注側でも発注側でも信用されない

あともうひとつ、自らが関わるすべての仕事において、自分の立ち位置はどこにあるか?ということも知っておかねばならないことだと思う。

改めてこうやって書き出してみると仕事をする上で当たり前のことばかりだ。ごくごく初歩的な認識であると思うし、今更感も強い。

凡人こそ仕事を3年続けた方がよさそうだ

優秀な人なら、すぐにそのことに気づき、どんどんスキルアップしてよい仕事をするだろう。そして、それが報酬にも反映されるに違いない。社会にはそのような人がゴロゴロ転がっている。

しかし、私のような凡人の場合、どの仕事においても始めた当初は慣れるだけで精いっぱいで、そんなことを考える余裕もなかったというのが正直なところだ……そういう凡人が優秀すぎる人と肩を並べて仕事をするのだから格差が出て当然だと思うと結構辛いものがあるが。

とはいえ、凡人で頭の回転が鈍い私でも、3年も毎日同じような仕事を繰り返していれば、さすがに仕事の全体像や、その中の自分の立ち位置が見えてくる。そして、ようやく足手まといな立場から一歩脱し、まがりなりにも戦力として役に立つ段階に立てた……かもしれない。

3年という期間は自分の仕事を知るために必要な期間

つまり、3年という期間は、凡人でもなんとかその仕事でやっていける見通しが立つまでに必要な研修期間。そこは多分会社員でもフリーランスでも同じ。だから、その前に「自分はこの仕事をやりたかったんじゃない!」と切り捨ててしまうのは時期尚早すぎると思う。

自分が一握りの優秀な人材であるかどうか、どうして1年やそこらでわかるのだろう?まあ、本当にわかる人もいるが、大半は意外と自分の適性がよくわからないまま今の仕事を辞めてしまっているのではないだろうか?とは思う。

もちろん、ビジネスに必要なスキルや才能が新人の頃から身についている優秀な人からすれば、ここまで私が書いてきたことは実にくだらないたわごとだろう。ネットでも、そのような事を豪語している人がたくさんいる。

しかし考えて欲しい。その人たちは生まれつき人よりも優れたものを持っている可能性が高く、平凡な才能しかもっていない人間がそこまで到達するだけでも困難であることを知らない。

そのような人は、優秀な自分の尺度でものを考えているから、その人にとっては楽勝でも凡人にとってはとてもじゃないけど達成不可能なものであることに気づいていない。だからこそ、安易に職を変えようと言ったり、服を着替えるようにどんどん新しいことに挑戦してみようなどと言えるのだ。

プライドが高い人間にとって、自分が凡人にすぎないことを自覚するのは、結構辛いものだ。私もその一人だ。

しかし、凡人でも長く一つのことを続けていれば、見える景色は違ってくる。自分がやっている仕事を知ることで目の前の景色がクリアになり、その仕事に関してはエキスパートになれる可能性も高いのだ。

まさに「継続は力なり」。3年近くこの仕事を続けてきて本当によかったと心から思う。今度はとりあえず5年の継続を目指し、5年続いたら10年、20年30年……は多分お迎えがくるだろうが、できるところまで続けてみようと思っている。

あとがき

ここまで書くのに30分ぐらい。なんでこういう文章はサクサク書けるのに、受注した記事になるとあれこれ考えこんでしまって書けないんだろう。今書いている記事が納期に間に合うかどうかの瀬戸際だというのに……まあ、これから本気を出そう。多分できる。きっとできる。(と信じたい)


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