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「響け!ユーフォニアム」アニメ第3期雑感(雑な感情、ネタバレ多少配慮)

「響け!ユーフォニアム」アニメ第3期について思ったことを書きます。いわば雑感です。雑感とはすなわち雑な感情なので、読みやすさや分かりやすさについては配慮しません。ただしネタバレについてだけは配慮します。

「響け!ユーフォニアム」アニメ第3期とは

「響け!ユーフォニアム」というお話があります。原作は武田綾乃さんによる小説(宝島社刊)で、北宇治高校という学校の吹奏楽部に入った主人公らを巡る波乱に満ちた3年間を青春ドラマとして描いた物語です。京都アニメーションによってアニメ化され、今年の4月より物語の最終章にあたる第3期が放映されました。

本作のアニメ第3期「響け!ユーフォニアム3」において本作の主人公らは3年生になっており、北宇治高校吹奏楽部における悲願である「全国大会金賞」に向けた最後の挑戦が描かれています。その栄冠を勝ち取らんとするがために主人公たち3年生幹部メンバーが新たに設定した「とある試み」(それがもたらした部の波乱)、そして主人公の久美子に匹敵するユーフォニアム奏者の転校生の存在、さらに部長となった久美子の重責と葛藤…といったあたりが本作における主な見どころと言えるでしょう。

ここまでの物語で、第1部~第2部においては全国優勝を目指しつつ結局達成出来てないわけです。その無念を背負って迎えた第3部(すなわち3年生編)なワケですから、観るのにはそれなりの覚悟が要りました。だけどそこはやはり向き合わないと!と思い、私にしては珍しく、最後までちゃんとコンプリートいたしました!!(ぱちぱちぱち)

ということで、この「響け!ユーフォニアム3」における私の雑感を書き綴っていきたいと思います。

ネタバレを避けるため物語のあらすじなどは記しません。登場人物の詳細も書きませんので、この記事を見てどんなお話か気になった方は公式などを見て補完してください。というか、アニメ作品をまずは観てみてください!!その美術的質感と物語の起伏に圧倒されること請け合いですから。

雑感①正しきことは善きことか…久美子の決断を巡る私見

えええ、ネタバレ避けるとか言っときながら、いきなり物語の核心に迫るところにから語り始めるとか、それマジで言っちゃってる?逝っちゃってる?ねぇ、ねぇ!?

ということで「響け!ユーフォニアム3」の総括的な感想いっちゃいます。涙なくしては見られない感動のお話であったことは否定しませんが、「そういう筋書きにするかよアンタ…」って気持ちがまったくないかって言ったら嘘になります。まぁとにかく、ちょっとビックリするラスト付近の展開ではありました。最後まで気が抜けないとはまさにこのことです。

久美子は全国大会に向けた部内オーディションにおいて、自身の揺るがぬ信念を貫き通すべく「ある提案」を顧問の先生に持ち掛けます。そしてそれがもたらした結果を彼女なりに受け止めました。「ある提案」が何であるかはここでは書きませんが、それが受け入れられて実行された結果、運命が大きく変わってしまったことは否定のしようがありません。

普通に考えたら、わざわざ自身の立場を危うくする必要がどこにあるというのか。でもそれは彼女の信念上、とても重要なことだったのです。そこまでして貫き通したかった久美子の信念とは何なのか。

それはひとことで言えば「公正であれ」という価値観です。

彼女は劇中で繰り返し言います。

「一番うまい子が吹く、それが北宇治だよ」
「北宇治は実力主義」
「私の本心は、公平にオーディションで競い合いたい」

久美子のこれらの物言いは圧倒的に正しいです。その価値観は彼女が北宇治高校の吹奏楽部に入り、オーディションにおける1年生と3年生のソロ争いや自身の後輩である奏とのやり合いなどを通じて彼女の中で育ててきた精神の柱とも言うべきものであり、彼女の絶対的な行動指針でありました(これを田中あすか先輩は「黄前ちゃんのワガママ」と表現しています)。

ただ、不幸だったのは彼女の競合として立ちはだかった凄腕の転校生がその価値観を同じくしていなかったことでしょう。その転校生の本意については賛否分かれるところでしょうが、かつて自身の存在により友人が音楽を辞めてしまったという経緯を持つ彼女が、久美子と同様の考えに至るというのはちょっと考えにくいところであります。

転校生は自身が辞退しても良いと再三に渡り久美子に呼びかけましたが、久美子にしてみたらそんなことは受け入れられようはずもなし。そして両者の実力はほぼ互角。ただ、片方は今年から転入してきた転校生で、久美子はこの北宇治で1年生からずっとやってきた在校生。しかも部長に選ばれるくらいなので人望も厚い。実力が同じと仮定すると、人が選ぶオーディションならこの勝負、久美子が印象面でやや有利に働くのです。

しかし久美子はそのわずかな揺らぎの可能性すらも潔しとしませんでした。そこで顧問にわざわざ掛け合い、こうお願いするのです。

「それならひとつ、お願いがあります。○だけで○○できるよう、○○○が○○○いるか○○○ない形にしてください」

あーあ、ネタバレに配慮するって言ったのに。
私ってやっぱしダメだなぁ…。

久美子は正しい。圧倒的に正しい。
公正であれという信念を他の誰よりも貫き通すから、その生き様が人の胸を打つのでしょう。

でも私はひとりの視聴者として考えたい。

正しいことは、常に正しいのだろうかと。

それによって誰かが悲しんだり、残念な思いをしたり、心に大きなわだかまりを残したりしても、それでも正しいことは、常に正しいのだろうかと。

「正しいことは正しいのか」って、言ってること滅茶苦茶だよね。
「X=X」という式は合ってるのかって聞いてるのと同じだもんね。

じゃあ、後半の「正しい」を「善い」という表現に変えてみましょう。するとこうなります。「正しきことは善きことか」と。

そう考えてみると、必ずしもそうとは言い切れないんじゃないの?って気がしてきます。正しい(と信じられた)行ないを積み重ねた結果、最悪の結果を招き寄せることなんて世の中にはいくらでもあります。むしろ世の中って「善い」結果を導き出すために、あえて「正しくない」選択をすることが必要なこともあるんじゃないのって、私はそう考える類の人間なので。

うーん、、、言いたいこと伝わってるかイマイチ自信がないなぁ…。

何というのかな…。「全体最適」っていう言葉があるでしょ?要するにある意思決定の結果が何をもたらすかを、自身と周囲を含めた幸福度の総量で判断するという、まぁ私的な言い方で言えばそういうことになるんだけど。

今回のケースで言えば、今回の久美子の意思決定で影響を被りそうなのは、久美子本人とその親友である高坂麗奈(悪いけど私、こいつが久美子の親友なんて口が裂けても言いたくない。理由は後述します)と、ライバルの転校生、そして同僚の3年生、久美子を慕う後輩の久石奏。おおむねこの辺りが何らかの精神的動揺を受けそうです。そしてその結果が肝心の全国大会にもたらす影響は無視できない要素だと思うのですよ。

こういうこと、久美子ご本人は分かってらしたと思うのですよね。

それでもあえて、彼女は自身の心の声に従いました。もしかしたら六分四分くらいで自身に有利だったかもしれない状況を力ずくでねじ曲げ、五分五分のギャンブルに落とし込みました。

「凄いなぁ」と素直に思う一方で「いや有り得ないだろその選択肢」と思ってしまうのは、私が大人になり過ぎているからなのでしょうか。それとも、大人になり切れていないからでしょうか。

フィクションに自身の思いをあーだこーだぶつけるのが愚論であることは百も承知で、それでも言います。私が同じ判断を求められたなら、たとえ周りから卑怯者と言われようとその選択はしません。あくまでもその時の場の全体最適に従い、全体の幸福度の総量が最大となる意思決定をするでしょう。というか、私はそういう生き方しか出来ないので。

うん、久美子の生き様も極論だけど、私も同じくらい極論言ってると思う。

だから私は、作者の武田先生にも久美子ファンにも申し訳ないけど、あの物語には納得できてないし、久美子の価値観についても諸手を挙げての肯定はできません。「気持ちは分かるけれど」くらいまでは譲歩しますが、強いて言うならば田中あすかの物言いの方がより私の考えに近いでしょう。

「響け!ユーフォニアム3」を最後まで観終わって、この心のモヤモヤをどうまとめようかと思って書き始めたけれど、結局そういう結論しか導き出せませんでした。私は「響け!ユーフォニアム」好きですが、残念ながら観客としては歓迎されていないのかも知れないですね。

雑感②慕われ部長とそこに依存する面々

前章に行数を費やし過ぎました。どちらかというと、ここからが一番私の言いたいことです。

ムカついてしょうがない。

再三繰り返しますが、私は「響け!ユーフォニアム」大好きです。こんなに熱中して観るアニメーション作品はもうしばらく現れないだろうとすら思っています。私が観たことのある「学校を題材にしたアニメ」の中では最強の地位を自身の中で占めています。

だけど、ムカつくもんはムカつくんだよ。

何にそんなムカついているのかって?

久美子が部長としてひとり後輩やら同僚から持ち掛けられる様々な相談や課題、引き起こされる事件に心を砕いてるのに、あまりにも周りの同僚が「私部長じゃないから知らんもんね」って態度だからだよ。

特に高坂麗奈って女!お前に言ってんだよ!!

とりあえず一番言いたかったことを先に言ってスッキリしたので(笑)、ここからは読者の皆様にも分かるように解説していきましょう。

黄前久美子は部長です。リーダーの在り方を示す方向性は数多ありますが、あえて分かりやすい言葉で言うなら「典型的な調整型リーダー」というのが最も彼女を的確に表現していると思います。

久美子部長のところには様々な相談事が持ち掛けられます。

フェスティバルの練習の出来が遅れてる。
○○が不当に希望しない楽器を押し付けられたんじゃないか。
厳しくなってきた練習に部員がまとまって辞めそうになってる。
後輩の家族関係を巡る問題。
オーディションについて、その人選や結果に納得いかない。
今年の顧問の判断基準、何だかブレているんじゃないの?
自分の不満をオーディションのせいにしないでください。
部の雰囲気、何とかしてよ!!

※文言はネタバレに配慮して多少変えています。

何とかしてよ!!ってお前…。
部長はドラえもんじゃねえんだよっ!!

いや、久美子がリーダーとして独り四面楚歌なのかっていうと、そんなことはありません。塚本(副部長)とかは、それなりに久美子の支えになろうとしてるフシがあります(ただ彼の場合、かえってプレッシャーかけてることが多いのが難点ですが…)。また、いつも一緒に帰ってる同僚とかは、一応相談相手になっているって点では、少しだけ久美子の心に安らぎを与えてくれていることでしょう。

また、特に久美子を精神面で支えたのが、第2期で久美子と最も激しくやり合った同じユーフォニアム奏者の後輩、久石奏でした。相変わらず皮肉屋で斜に構えているところがありますが、何かと独りで抱え込みがちな久美子の参謀役に徹し、誰よりも久美子の心に寄り添っていたのはまぎれもなく彼女だと私は思います。以前の私の記事では奏のこと悪く書き過ぎましたが、今回私の中で彼女の評価が爆上がりしたことをここで付け加えておきます。

▲この記事で奏のこと「本作中で私が最も嫌いな人物」って書いたけど撤回します。久美子を本当の意味で支えていたのは、誰よりも貴女でした。

ただ「響け!ユーフォニアム3」に限って言えば、持ち掛けられる相談の大半は「いやそれ部長に言っても仕方なくね?」って類のもので、本来久美子がいちいち真面目に対応しなきゃならない義理のものでもないでしょう。

ですが、そこがほら、久美子って「典型的な調整型リーダー」ってやつなので、持ち掛けられる相談事を無限に聞いちゃうんですよ。で、久美子の凄いところは、それがどんなに無理筋の相談であっても、いったんは受け止めるんですよね。基本的にまず共感の姿勢から入り、相手を落ち着かせてから自論を述べ、納得してもらうというのが久美子相談所のパターン。ビジネスで良く言われるイエスバット法(そうだよね、うんわかるよ?でもね…ってやつ)の基本に極めて忠実な受け答えであり、人間がよほど出来てないとあぁは振る舞えません。そこについては素直に尊敬します。

しかし物語が佳境になってくると、仏の久美子ですらどうすることもできない事態が訪れます。オーディションに対する疑念を巡って部の雰囲気は荒れ果て、頼りにしていた親友の高坂麗奈には部長失格と言われ(このくらいのネタバレは勘弁してください)、ライバルである黒江真由のことも重なり、久美子の心は次第にズタズタになっていきます。そんな彼女が藁にも縋る思いで救いの言葉を求めたのは、彼女の先輩ユーフォニアム奏者であった田中あすか先輩だったのです。このあすか先輩がこれまた一筋縄ではいかない人だったりするのですが、これ以上言うとネタバレ過ぎるのでこの辺にしときます(もう遅いですねw)。

まぁ、私が何でこの話にそんなにムカついているかってことの前段として、とりあえずギリギリまで書かせてもらったところで。

さっき言ったことの繰り返しになるかもしれないけど、

部活動の部長って全能の神でもなければ、お前らの親でもないからね?
ついでに言うと、偉い上司とかでもないからね?

こういうコラム書いてる方もいるけどさ。

けれども久美子には迷いがあった。吹奏楽の名門校から転校してきた、同じ3年生で楽器も同じユーフォニアムを担当している黒江真由を意識しすぎて、すべてを見通して公平な判断を下す部長としての役割を果たし切れていなかった。麗奈のようにギリギリと締め上げることも、不満をとりまとめて滝と直談判することもできない久美子の煮え切らない態度を、麗奈が「部長失格」と批判したのも当然だ。

Yahoo!JAPANニュース タニグチリウイチさんのコラムより引用

この著者の方もそうだし、これを読んでる皆様にも問いたいんだけど。

部活動の部長って意味を「会社の部長」と勘違いしてない?

これが会社の部長だっていうんなら、間違いなく部長は偉いんですよ。部長職の役割と責任の代償として部長の給料をもらってるんだから、年齢差がどうであれ部長とそれ以下は同等ではあり得ないです。なので部長に対して部長以下の社員が依存、服従するのは当たり前だし、そうじゃなかったら組織は成り立ちません。

でも、部活動の部長ってのはそうじゃないでしょう?
強いて言えば「その部の代表」くらいの意味でしかありません。
部長の周りにいるのは、本来部下ではなくて仲間のはずではないですか。

皆様に考えてもらいたいのはそこです。この物語を「久美子の部長奮闘記」として観てしまうと本質が見えづらくなるので、こういう視点を持って観てほしいです。

「久美子がそこまで奮闘してたとき、他の方々は何を見て、何を考え、どのように行動していたか」

言い換えると

「自分が久美子の立場だったら、という視点を皆が常に持っていたか」

そこがこのドラマを読み解くうえで最も大切なところだと思うのです。

私が一番ムカついてるのはそこ。再三言いますが部長だからって特別なわけでもなければ偉いわけではありません(後輩に対しては立場的には偉いと言えますが)。部活動で部長に降りかかってくる問題は、本来だったら同僚全員で共有し、一緒に悩んで、より最適解に近い解決を導き出そうと努力するのが本来筋ってもんでしょう。

でも、私は「響け!ユーフォニアム3」を観てそうは受け取れませんでした。みんなうわべでは相談に乗ったりするけど、どこかで部長ではない自分って立場に甘んじてましたよね。私にはそれがどうにも我慢ならなくて。

特に高坂麗奈って女、お前久美子に「だったら部長失格ね」ってあの状況で言い放ちやがったけど、お前さ「自分が久美子の立場だったら」ってことを1ミリでもいいから想像してみた?自らの絶対的な正しさを部員に強要し続けて部の雰囲気を滅茶苦茶にし、その後始末を久美子に押し付けてた張本人のお前が、よくもあんなこと言えたもんだよね?だったらお前が部長なら、あの状況をどうできた?一番の問題はそこの視点の欠如なんだよ!!久美子を部長失格っていうなら、お前は○○失格だっ!!

フィクションに怒鳴っても仕方ありませんが、自身のnoteに書き散らすくらいならバチは当たらないでしょう。

これまで数多のチームやサークル等の人間集団で「長」のつく役割を担ってきた者として、どうしてもこれだけは言いたくて言いたくて仕方なかったのです。

何でみんな「自分がそれを言われる側の立場だったらどうなんだろう」って視点に立ってリーダーに接することができないんだろう。

何でみんな、リーダーって立場の人間に対してそんなに他人事なんだろう。

これまでの人生で、1万回くらいそう思ってきましたよ。

上記のコラムに、私の鬱屈を代弁するかのような文言がありました。

たとえば、仕事ではなく、学生時代の経験でもいいと思います。中高生の頃、クラスで学級委員長を任された、という経験があるかないかでも違う。 みんなが好き勝手なことを言うなか、クラス委員長としてなんとか全体をまとめなくてはいけない。生徒全員にとってベストな選択をしなければいけないのに、仲のいい友達に「おまえ、クラス委員長なんだから、こうしろよ」みたいにささやかれたり、はたまた、「それをやるとあいつがかわいそうだ」と文句を言われたり……。
(中略)
組織の長というのは、一度でも経験すると全然違うものが見えるようになります。早い人は中学生くらいで経験していますが、20代・30代でも経験がない人、責任者のポジションに就かないまま一生を終える人もいる。

ダイヤモンドオンライン 木下勝寿さんのコラムより引用

いやまぁ、リーダー経験ってそんな大層なもんでなくても、4~5人の班の代表みたいなのでもいいと思うんですが、そうした経験のある人は多かれ少なかれ、どこかで「自分がこれのリーダーだったら」って視点を持ってるのが普通だと思うのですよね。もしかして高坂麗奈って一度もリーダーの経験がないまま高校生になっちゃった人なんでしょうか…?

もちろん視点の浅さ深さっていうのはありますし、リーダー経験が多いから最適解を導き出せる可能性が高いってわけでもないと思うのですが、誰かがリーダーをやってるとき、自分はリーダーに対してどう振る舞うのがより良いのかなっていう目線はあった方が良いんじゃないかと思うんですよね。

お、何だか私の口調がマイルドになってきたので、本章はこの辺にしときましょうか(←気分で書いてる人)。

ちなみに物語の後半で高坂麗奈があの暴言の件について久美子に謝ったことは記しておきましょう。少しは大人になったと祈りたいものです。

私の「響け!ユーフォニアム」への向き合い方

ところで私はいつも「響け!ユーフォニアム」は、どの期も「話がある程度進んでからまとめ見する!」って決めています。

だって!!こう言っちゃなんだけど、話がエグ過ぎるんだもの毎度毎度!!いや、心揺さぶられる感動の物語であることは否定しませんよ!?京アニの作品で言えば、涙無くして観れないという点でこれに匹敵するのは「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」くらいのものでしょう(私的には「ハルヒ消失」をその列に加えてもいい)。

だけど、あれを毎週1話ずつ観て、心えぐられるような思いを抱えたまま1週間待つとか私には無理だ…。あれはもう、ある程度の話数を長編映画を観る勢いで一気見して、最後にすべてのカタルシスを涙と一緒に流し尽くすのが良き!!胃に穴が開くような辛い展開の瞬間もあるけど、それを補って余りあるくらいの感動が待っているドラマだから!!

あぁでも、終わっちゃったんだよねこれ…。

久美子が納まるべきところに納まったので(久美子の進路、決まってみれば一番分かりみ深いところに落ち着きましたね)、もうこの話の続きが見られることもないんだろうな。3年生になった奏の活躍も見たかったよ。文中でもちょっと書いたけど、あの物語の中で一番評価がひっくり返ったのが私の中では奏でした。人が著しく成長する様を見られるところが、学校や部活のお話しの良いところではありますよね。

観るのに覚悟が要るとか言ったけど、終わってみると寂しいもの。いまは中世古香織(CV:茅原実里)が登場する第10話を何度も何度も繰り返し見て、みのりんの…もとい香織先輩の優しさに癒されてます💕

香織先輩~♪

私らしいオチが付いたので今回はこの辺にて。
久々に長く書いたアニメ感想文でした。皆様の感想も伺えたら嬉しいです。

(了)


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