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実写映画レビュー

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アニメと切り分けて、こちらでは実写映画のレビューを掲載します。
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#映画レビュー

「レッドクリフ」Part 1

「レッドクリフ」Part 1

この映画の存在は、記憶に間違いがなければ、エヴァ「序」の時にポスターが張り出されていた気がする。その頃は三國志についての知識も映像経験も皆無だったので「タイトルが洋風だが、中国の話みたいだな」ぐらいの認識しかなかった。

現在の私は、自分でゲームはしないものの、三國志についてはそこそこ詳しい方に入るようになったと思うので、知識の未熟さを恐れずに、裏付けをとらないまま、ネタバレ全開モードで書きます。

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新解釈・三國志

新解釈・三國志

「三國志」ネタはいつか書きたいとは思っていたが・・・YouTubeゲーム配信で著名なうどんさんのKOEI「三國志」配信を相当以前から追いかけていた時期もあり、三國志演義の雑学は増える一方、横山三国志も読んだし、中国のTVシリーズ"Secret of Three Kingdoms"も通して観たし、Wikipediaも暇つぶしに漁りまくった。

今日たまたまYouTubeのレンタルアニメを見つけたの

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「響」: 原作を先に読んでいた私の、映画についての感想

「響」: 原作を先に読んでいた私の、映画についての感想

「響 〜小説家になる方法〜」の原作(柳本光晴)は、漫画大賞2017を受賞した直後に、その話題性もあり、興味を持って読んでいた。

私は、響が物語の中で、芥川賞・直木賞を受賞したあたり(コミックス第6巻)で、物語として一区切りかなと感じ、読み進めるのを止めてしまって、結局それっきりになっていた。

それが今日(深夜)になって、Amazon Prime Videoで、何か観てみたい作品がないかと漁って

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スパイの妻 -これこそ正統派のミステリー-

スパイの妻 -これこそ正統派のミステリー-

黒沢清監督の作品を観たのははじめてだと思う。

私は映像の文法を主としてアニメから学んだ。実写映画も、名作とされる作品は結構後追いで観てきたつもりだが、公開1年未満の作品、しかも邦画を観たのは実に久しぶりかもしれない。

太平洋戦争直前の神戸。

福原優作(高橋一生)は大きな貿易商を営む。妻は聡子(蒼井優)。この物語は聡子の視点から描かれている。

優作聡子の家庭は中流だが、夫婦ふたりの関係は、欧

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「レインマン」と「パリ、テキサス」

「レインマン」と「パリ、テキサス」

自閉症(アスペルガー症候群)の実態とはどのようなものかを一般の人に幅広く知らしめたのは、1988年公開、バリー・レビンソン監督による、アカデミー賞受賞映画、「レインマン」であろう。

私は、この映画を公開時に観ているが、Eテレの精神科医、アスペルガーの生涯についての番組の紹介をしたことで、久しぶりに観なおして、詳しいレビューをする気になった。

なおこの映画のすみずみまでネタバレして解説するつもり

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「アルマゲドン」-これこそロックだぜ!!!!-

「アルマゲドン」-これこそロックだぜ!!!!-

これほど大風呂敷を広げ、息をもつかせぬ怒涛の感動の映画はないものとして記憶に残っている作品はないので、思い切ってカタルシスを感じるためにセレクトした。

この映画も1998年だから、今の若い人、観てない人多いよね。

観て絶対損しない映画です。

*****

ともかくこのままでは地球に衝突して、セカンドインパクトどころではない完全滅亡が待っている大隕石が来てるわけだ。

核ミサイル全部打ち込んで

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