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横浜FC 対清水エスパルス 国立頂上決戦プレビュー 及び大分戦レビュー

2024年J2第33節、国立競技場における横浜FCと清水エスパルスの首位決戦がいよいよ明日に近づいてきました。

しかし、情報によると、6万枚近いチケットの売れ行きで、フリエサポは3千人ぐらい。残りはほとんどエスパルスサポ。圧倒的アウェイになることは間違いありません。そして、その人数差そのままに、YouTubeとかでプレビューを探しても、ほぼ全て清水サポによる清水目線のプレビューなんですよね(笑)まじでフリエのものが無い!!!

なので、せめてこのnoteのブログで書こうと思い、noteアカウントを開いてみました。

前節大分戦を振り返って

その前に、サボってた大分戦のレビューを少し書きます。

変なジャッジ運用で失点


あの失点は悔しかったですね。ドリブルする福森選手が完全なファールでボールを奪われて、すぐにカプリーニが取り戻すも、さらにまたファール気味で奪われ、そこから大分が右サイドに展開し、カウンターのカウンターを食らったうちの守備陣は、堅守といえども流石にバラバラになって失点してしまいました。

スタジアムでみた瞬間思いましたが、あれは、VARがあれば、遡って福森選手へのファールが採用されるはずですよ。間違いなく。選手、監督もものすごく講義していました。

審判がなにをどう考えていたか、推測するしかありませんが、あれはきっと福森選手へのファールは審判は認識していて、ただ、すぐにカプが取り戻して前に進んだからアドバンテージ取ったんですよね。ただ、またすぐカプが取り返されてカウンターになって、本来なら「アドバンテージとして有利な状況がすぐに消えたら元のファールを取らないといけない」のに、多分忘れちゃったと思うんですよ。次の展開に集中してしまって。

で、もう次行っちゃったし、まあいいか、と流していたら、フリエが失点。でも、今更戻れないということでそのまま得点を認めたんですね。いえ、もちろん全部憶測です。読心能力は無いので(笑)

でも、ファールでアドバンテージを取った後、どこまでプレーが進んだら、もう「何があっても元のファールに戻らない」ということになるのかは、非常にあやふやなところがあるので、カプが取られた時点で「その時点ではアドバンテージを取った後、もうプレーが進んじゃってたから」と言われたら、「絶対に間違いだ」とも言えないんですよね。いえ、ミスだとは思うのですが。

でも、そもそもこの試合は順位的にも圧倒的な差があったということで、試合前にはフリエがかなり有利に試合を進めるだろうと思われていたのに、実際には試合序盤から膠着した展開で、誤審がなくてもかなり苦労しましたね。追加点も取れなかったし。要因は二つほどあったと思います。

ユーリの不在

この試合はユーリがイエロー累積で不在、潮音が陽太がボランチコンビを組んでましたね。しかし、失点場面のように、相手が中盤でボールを刈った時に、プレッシャーをかけて動きを抑えたり、さらに刈り返したりする力強さは、ユーリがいないとかなり不足していた気がします。

さらに、ユーリはボランチなんですが、フリエサポならみんなわかってる通り、彼は得点の上でも重要な役割を果たしていますね。潮音や陽太にも攻撃で力を注いでほしかったですが、やはりユーリの力は特別なものがあります。

油断

目の前の試合はホームゲームで、残留争い中の大分。次週は清水と首位決戦の大一番。だから、目の前の大分戦を軽く考えていたんじゃ無いの?と言われたら、きっと選手たちは「そんなわけないだろ」となると思います。実際、「頭では」目の前の試合に集中しよう、と考えていたと思います。

しかし、この大分戦のHAMA BLUE FILMを見たところ、キックオフ前の円陣でガブ主将が「この試合に勝たないと次ないよ。まずこの試合勝とう。」みたいなことを言ってました。みんな「おーっ」と言ってましたが。
しかしですね、わざわざそう言うということは、やっぱり、なんとなくみんなの中に「今日はもう確実に勝って、来週いよいよ決戦。」という意識があったであろうことは、否定できないと思うんですよね。

さらに、前評判通り、前半で先制点。横浜FCの31試合18失点の堅守を考えれば、まさか格下の大分に失点しないだろう、と思っていたか、いなかったか、ハーフタイムのロッカールームの選手たちもなんだか余裕のある笑顔でしたね。
(完全なうがった憶測なんで、すみませんねー)

しかしながら。後半、相手ベンチ前でボニが、やや背中気味のショルダーチャージが相手選手をガツっと押し出したら、大分ベンチが一斉に詰め寄ってわちゃっとなりました。いやいや、その程度のタックルでベンチが詰め寄るなよ、と試合中は思ったのですが。
よく考えると、相手もそれだけ必死だったと言うことですね。J1でまで健闘して、J2でも常にJ1昇格を狙うチームだったのが、まさかJ3に降格するわけにはいかないですからね。

そんなこんなの状況が噛み合って、あの場面でファールからとは言えカウンター返しのケアをしきれず失点し、また、結局勝ち越し点を取れないまま試合が終わってしまいました。これで、清水との対戦に首位として上から臨むはずが、逆転され、2位として首位に挑む形になってしまいました。

国立決戦

とはいえ、もう大分戦は過ぎたことです。大分戦に苦戦したことで、ユーリの存在の大きさを感じることになり、そして、選手たちも、もう一度気を引き締める機会になったことでしょう。

清水はホームでめっぽう強いというのが今シーズン言われていますが、今回横浜FCにとって幸いなのは、会場が国立競技場ということですね。確かに、5万人を超える清水サポに囲まれたら、雰囲気としてはかなりの圧になるとは思います。
しかし、昔中田英寿が言ってましたが、ホームアドバンテージというのは、もっと実際的なところにあるということですね。

ヒデによると、いつも見慣れた看板などの風景があることで、位置把握が相手よりも早くなって有利、ということでした。確かに、ピッチレベルにいる選手は、俯瞰で位置や距離を把握できるわけじゃないですからね。位置把握に関してはワールドクラスの能力を持っていたヒデの言うことですから、そうなんでしょう。

そして以前、「グアルディオラの戦術」みたいな本を読んだことあるのですが、現代サッカーの選手って、こんなに色々なことを考えなからやってるのか、とびっくりしました。しかも、状況は刻々と変わり、必ずしも教科書的な状況とぴったり同じじゃないですし、ましてや、ボールコントロールをし、相手と対峙しながらなんて、色々考えてプレーするのは難しいでしょうね。

そんな中、見慣れている景色の中でプレーすることで、位置や距離の把握がほんの一瞬早く、あるいは、さほど考えずにスムーズにできるのであれば、その他のプレー選択をしたり戦術的なことを考えるのに、確かに非常に有利だと思います。ほんの一瞬の違いであっても。

ピッチの慣れも同様で、そのピッチでのボールの挙動や自分の動きがスムーズに把握できれば、やはり有利だと思います。

ホームの大観衆の後押しというのも、もちろん、疲れ切った時、勇気が欲しい時には大いに助けになりますが、でも、相手も同様に気合を入れ、集中していれば、その差は物理的な有利さ程には働かないだろうな、と思います。

そう考えると、どういう事情で国立になったのか、大人の事情は知りませんが、わざわざ国立になったことは、「清水のホームの強さを打ち消す」と言う意味合いで、横浜FCにとっては、かなり有利に働いていると考えて良いでしょう。

地力の差

前回ホームでの対戦時、横浜FCは2-0で、そして数字だけじゃなく内容でも完勝でした。それまで得点を稼ぎまくっていた清水自慢の攻撃陣は、ボニをはじめとするうちのディフェンダー陣の個人能力で押さえ込まれていました。

さらに、うちは、前節苦戦の要因だったユーリの不在が解消され、スタメンに戻ってきます。これはもう、かなり期待していいのではないでしょうか。

おまけに、うちの得点パターンは、前回対戦の時に比べてさらに増えています。清水の前節、藤枝との試合を、清水が同点に追いつくところまで見ましたが(そこで、あ〜あ、と思って消してしまいました 笑)、清水の最初の失点は、左サイドを駆け上がる藤枝の選手に対して清水DFの寄せが甘く、簡単にクロスを上げさせていました。

あれ?この寄せの甘さは見覚えがあるなあ、2021横浜FC???とか思ってみてしまいました。

乾選手

ただ、今回、フリエにとってのXファクターは乾選手ですね。前回うちが見せた地力の差というのは、より細かく言うと、ボール扱いだったり、パスだったりの細かい精度の差でした。前回はコンディション不良で途中出場した乾選手が、今回はおそらく先発すると思われます。そうなると、当然、ボール扱いでも、ビジョンでも超一流ですから、彼一人が加わっただけで、清水の平均的な力も上がってくると思います。これが、一番の懸念です。

ただ、うちとしては、単に優勝争いということだけではなく、自動昇格を確実にするためにも、ぜっっっっっっっっっっっっっっっっっ     たいに負けられない試合です。みんな、張り切って応援しましょう。

フリエ、オイ!オイ!

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