自前で自分の機嫌をとるということ

一昨日のことである。
フライパンで厚揚げを焼きながら、自分で自分の機嫌をとれると人生わりと楽しく過ごせるなぁと思っていた。
厚揚げは通勤の帰り道の八百屋で買った自家製の絹揚げである。大根と炊こうかと思ったが、シンプルに絹揚げを楽しもうと焼くことにしたのだ。
両面をじっくり焼いて、アツアツを更にとって醤油をかける。割って口に含めば、カリッとした外側とふわっと柔らかいコントラスト。絹揚げと醤油の絶妙なコラボレーション。うまい。
一日の終わりに、2枚で150円の絹揚げでこんなにも楽しい。そのとき食べたのは1枚なので75円である。しかも、まだ1枚冷蔵庫に残っている。その気になればまた楽しめる。
同じように焼いてもいいし、出汁あんかけをかけてもいいだろう。
何ともコスパの良い人生ではないか。

しかも、それだけでは飽き足らず、続けてピーマンと小松菜を料った。
ピーマンは冷蔵庫のじゃこと焼き、小松菜はツナで煮た。それぞれ、ややしょっぱかったがそれなりにできたので、その日は少々つまむだけにして、翌日の弁当に仕立てた。残りは冷蔵庫へ。
更には、味噌サバの缶を開けて、味噌サバ丼にした。
なかなか満足度の高い夕食であった。

食事に限った話ではない。
上記はあくまでも一例である。
「自前で自分の機嫌をとれる」こと。
これは、現代に生きる処世術だと思うのだ。

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