Photo by エドガー・ドガ / メトロポリタン美術館 生活のなかの創造活動 11 chisato_mrt 2022年1月1日 12:25 「現実というものは歪なものだ。その歪を解消して、全てが整理整頓された中で生きて行くのは、ある意味で、しんどくもある。毎日毎日、そのきれいに秩序立った日常の中で、なにかを創造し続けなければならない─それをすることになにかの意味はあるのだと、見出し続けなければならない。50を過ぎて、56歳になってしまった矢嶋富子は、その甲斐のない創造活動に倦んじてしまった。別に、日々の掃除をさぼるわけではない。炊事洗濯の一々に手抜きをするわけではない。しかし無意味な几帳面が自分を疲弊させることを、単調な現実の繰り返しの中で理解してしまった。」──橋本治『巡礼』 巡礼 (新潮文庫) www.amazon.co.jp 517円 (2022年01月01日 12:24時点 詳しくはこちら) Amazon.co.jpで購入する ダウンロード copy #読書 #読書記録 #巡礼 #橋本治 #原っぱの橋本治研究 #日めくり橋本治 11 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート