自分に正直に。人と繋がる場所を求めて
「人が好きだから、人が集まる場所をつくりたい」
こう話すのは、POOLO JOB2期兼POOLO LIFE6期の卒業生すーさん。
現在はフリーとしてライターの仕事もしながら、絆家シェアハウスに住み、そこの運営サポートを行っています。
またシェアハウスやゲストハウス拠点の立ち上げにも携わり、人と人が繋がる場をつくり出す活動にも取り組んでいます。
「ゆくゆくは自分が発端となって、人が集まるコミュニティを作りたい」というビジョンを持っているすーさん。
この記事では、彼の魅力と素顔に迫ります。
人が集まる場所の面白さ
ーー以前からゲストハウスやシェアハウスに興味はあったのでしょうか?またどこに魅力があると感じますか?
ゲストハウスは興味というより、もともと好きでした。東京に家があるにも関わらず、ゲストハウスを転々とまわって生活していたことがあります。家が嫌いということではなく、ただ人が集まる場所が好きなんですよね。そこで同年代の人と話すことで、刺激を受けていました。
また会社員として働き、友人と新規事業をやっていた時期がありました。ただある頃から何事もうまくいかなくなってしまい、友人とも喧嘩をしてしまいまして。そこで「ちょっと遠くに行きたい」という思いから、青春18きっぷを使って広島に行きました。
ーー東京から広島まで青春18きっぷですか!?なぜ広島を選んだのでしょうか?
選んだ理由は直感です(笑)
遠くに行きたいという気持ちと、行ったことがない街に行こうという思いがあり、パッと思い浮かんだのが広島市と尾道市でした。
行き方としては、東京から名古屋までは新幹線。そこから青春18きっぷを使いました。さすがに全部そのきっぷで行くのは大変なので……(笑)
魅力としては、さまざまな背景を持った同年代の面白い人と繋がるという点だと思います。宿泊するだけなら、ユースホステルやビジネスホテルでもいい。また私の感覚として、そこに泊まる人はご年配の方々の割合が多い印象があります。自分ももちろん利用したことはありますが、宿泊客同士話すことはほとんどないし、話したとしてもその場限り。関係が続くことはほとんどありません。
しかし、ゲストハウスで出会った人たちとはその後、関係が不思議と続きます。その空間で一緒に時を過ごし、今までの体験話を聞いたり話したりすることで仲良くなる。そこからSNSで繋がり、地方のゲストハウスで出会った人が東京に来て、一緒に遊ぶこともあります。
こういった関係の派生が、ゲストハウスの魅力であり面白さだと思います。
ーー現在シェアハウスに住まれているとのことですが、シェアハウスの暮らしについて教えてください。
絆家シェアハウスに現在住み込み、フリーランスとしてさまざまな仕事をしています。千葉県柏市の絆家シェアハウスにいるときは、施設内にあるDIYスペースを借りて作業をしているのですが、このスペースは結構気に入っています。まだ工具は使ったことないですが(笑)。仕事はライターやコミュニティ立ち上げ企画のジョインや、絆家シェアハウスの内覧会の運営サポートなどをしています。
ちなみに絆家シェアハウスは日本各地に拠点があり、先日は神奈川県茅ヶ崎市にオープンしました。そのため、最近はそこの内覧会のお手伝いもしているので、仕事をする場所は状況に応じて転々としています。
絆家シェアハウスの良いところは、人との交流をとても大切にしている点です。新しい入居者が来た日や、住民と定期的にごはん会を開催して交流を図りますし、趣味が講じて部活動もあります。ここのコミュニティは、家族のようでありクラスメイトのような感覚。今は新たな交流を図ろうと、イベントを計画しています。
私自身が人が集まる場所、そして交流することが好きなので楽しいイベントにしたいですし、大切な場所にしたい。子どもがいる世帯もあれば1人世帯もあるので、年齢や世帯を問わず関係を築くことができることが、シェアハウスの魅力です。
ーーそれらの魅力を伝えたいから、ゲストハウスやシェアハウスを作りたいということでしょうか?
はじめはその思いを持っていました。しかし最近は、ゲストハウスやシェアハウスに絞らなくてもいいのではないか、と思い始めています。というのも人が集まり交流する場所は、この2つだけではありませんよね?自分自身の体験上、たまたまそこの経験が多いというだけで、他にもたくさんあると思うのです。
とはいえ、今後は具体的に「これ」というのはまだ見えていませんが、そういう場を提供できたらとは考えています。
直感を信じ、行動して見えたこと
ーーでは、そうしたコミュニティを作っていくためのステップとして、POOLOに入ったのでしょうか?
ステップとしては考えてはなかったですが、いろんな人が集まってて楽しそうだな、という印象はありました。
入る前からPOOLOというコミュニティがあることは知っていて、かつミレニアム世代に向けたコミュニティ運営がどういったものなのか、興味がありました。自分のなかで旅行が好きという点に加え、仕事にしていくことに特化したPOOLO JOB、ライフデザインを考えていくPOOLO LIFEのどちらにも申し込みました。
2つとも入った理由は、シンプルに「楽しそうだから」
直感で入りましたが、当初は時間を確保することが、とにかく大変でした。JOBは月8本の課題と週1回のオンライン講座があり、LIFEではテーマに沿って自己理解を深めるワークや、世界を豊かにするにはといった抽象的な課題にチームで取り組んだり。
ただ、そこで出会った人たちが予想通りに面白い。オンラインだからこそ、日本全国から参加しているし、「1on1でコミュニケーション取りましょう!」と50人ほどいるメンバーに対して、本当に取り組んだ人もいるし。純粋に人と関わるのが好きな人が集まり、巻き込みながら活動していた印象です。
とは言うものの、なかには本来積極的に関わるのが苦手な人もいます。しかし、ここではそういった人たちが、時間が経つにつれて、積極的に発言したり、一緒にイベントに参加したりする姿を見るようになりました。
「人ってコミュニテイで変わるんだ」。そう思った瞬間です。
ーー直感を信じて入ったPOOLOで、よかったと感じていることは?
入ってよかったと思える点は、さまざまな人と出会ったこと。年齢も職業も異なる人たちが、ただ「旅が好き」というだけで集まるコミュニティはないと思います。だからこそ、働き方も多種多様にあるということを知りました。自分は元々会社員をしていて、フリーランスに転身しましたが、複業も1つの働き方なのだと、視野を広げることができました。
発信の力を信じる
ーー今後ますますフリーとして活動したり、複業として働き方を変えていこうと思う人が増えていくと思います。そういった方々にアドバイスはありますか?
まずは自分がどういう人物なのか、ということを発信すること。X(旧twitter)でもInstagramでも構いません。それがいつか仕事として実を結ぶことに繋がります。待ってても仕事はやってきませんから。信じて発信をし、途中で自己分析もしながらプロフィールも更新していくなどして、行動していくことが大切です。
あとは、直感を信じる(笑)
ーーすーさんご自身は現在さまざまなお仕事をされていますが、これから伸ばしたいスキルはありますか?
動画の編集かなと思います。
以前は自分で撮った動画を発信するVlogは好きでやっていました。しかし誰かの動画を編集する、というところには至っていません。今後ますます動画編集スキルを持っている方が、市場価値は高くなると予想しています。動画コンテンツを一貫してできるようになれたら、と考えています。
これも結果発信の力ですね。
そうしていろんな人と関わりながら、仕事の幅を広げていきたいと思います。
◾️編集後記
オンライン上ではありましたが、対面するのは今回が2回目。取材中、近くの部屋で子どもが泣いてる声を聞き、飛んで行ったすーさん。ご自身の中で大切にしたいことを理解し、それを信じ、行動をしている姿が垣間見えました。今後どういうコミュニティをつくり上げようとして、どういう人との繋がりを求めて活動していくのか。その活躍から目が離せません。
取材・文/Chisato
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