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【最新号紹介】治療11月号 病院にとっての在宅医療 -やってみる,繋がってみる-

こんにちは。なかなか残暑が厳しいなぁと思っていたら、あっという間に気温が下がってきましたね。急に空気も乾燥してきた感じですが、体調管理にはお気をつけください。

新型コロナウイルスのほうは9月末に緊急事態宣言が解除されて以来、感染者数の減少が続いていて「え、まだ下がるの!?」と狐につままれたような心地です。
コロナ禍で自宅療養者が急増したことを背景に、いま在宅医療へにわかにスポットライトが当たっています.自宅でも医療が受けられる、ということに一般の多くの方が気づかされた転換期になるかもしれませんね。

さて、今回の特集はその在宅医療を病院とつなげてみようという、ちょっとエッジの効いた内容となっております。

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特集の目次

病院関係者が在宅医療にかかわる意味とは 長野広之

■病院で在宅医療をやってみる
病院と在宅医療とのかかわりの実際 次橋幸男
病院における在宅医療部門の立ち上げ 小林正尚
病院医師が初めて在宅医療の当番に入るとき ─何に注意すれば上手く行えるか?─ 徳田嘉仁
病院関係者でも知っておくべき在宅医療で重要な社会制度とは 天野雅之

■病院医療者がどう繋がる?
病院医師が在宅関係者に伝えたいこと,伝えておくべきこと ─「丸投げ」にならないケア移行に必要なことは?─ 田木聡一,石上雄一郎
病院関係者が知っていなくてはいけないこと ─在宅医療の視点から─ 松本真一
循環器疾患における在宅医療 ─病院医療者がどうかかわるか?─ 池島英之
神経疾患における在宅医療 澤 信宏
呼吸器疾患における在宅医療 近藤 健
小児科疾患における在宅医療 朝倉健太郎
血液疾患における在宅医療 藤田茉莉子

■繋がるためのポイント
在宅医療で薬を処方,投与する際に押さえておくべきポイント 小林正宜
病院外来から在宅医療へのケア移行 ─いつどのように行う?─ 明石陽介
病院外来での多職種を通した在宅医療へのかかわり 溝江 篤,近藤敬太

病院から在宅医療!?

今後も高齢化が進んでいく日本ですが、「治る見込みのない病気になった場合にどこで最期を迎えたいか」という質問に対して半分以上が「自宅」と答えたというデータがあります。
在宅医療は診療所がやるもの、というイメージは強いかもしれませんが、地域密着型の病院であれば在宅医療を導入することで入院⇒退院の後も継続して診ることができるというメリットがあります。また、病院が直接訪問診療を行わなくても訪問看護だけ行う場合やあるいはまったくやらない場合であっても継続的なケアの提供をするうえでは、在宅医療への理解が必要となってきております。
増え続けている在宅医療のニーズに対して、現状では在宅を担当できる医師が足りていない状況です。サポート体制を整えるうえではチーム医療の推進がカギとなっており、そのためにも病院や診療所の連携が不可欠となっているのです!

始めるにはどうすれば...?

在宅医療、ちょっと興味でてきた...と思っても、それじゃあ何から始めればいいのやら...と困らないように、実際に立ち上げを行った例在宅当番をやるうえでの注意するポイント、知るべき社会制度連携のコツ、具体的な疾患・症候への対応のポイントをバッチリ解説しております。
心構えだけでなく在宅でどう対応すればいいのか不安になりそうな、各疾患の薬の使い方や処置の仕方なども領域別で解説がありますので、お役立てくださいませ。

病院から見た在宅,在宅から見た病院

冒頭の長野先生の項目でも触れられていますが、ふだん病院で勤務している医師が在宅医療を経験することは視野を大きく広げるチャンスとなります。じつは何気なくやっていた仕事が連携の阻害をしていたり、ケアをするうえでの障害になっていることもあるかもしれません。
在宅医療の風景を知ることで、自身の病院診療も退院後を見越した心配りがを身に付けられて、より質の高いケアが提供できるようになるでしょう。

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なお、今月号で全20回に及んだ連載:ジェネラリストのためのLGBT講座 が最終回となります。ちなみにこの企画は書籍版としてまとめられる予定ですので、乞うご期待ください!
ちなみに連載:臨床と宗教 死に臨む患者に私ができること は今月号で孫先生×井口先生の対談が一区切り。来月号は一度お休みして1月号から新たな対談が始まります。

文責:「治療」編集部 カーター

前号の紹介記事はこちら

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