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池のほとり、鳥見しつつ昼食 探鳥会レポート<N山編>3/3話 2024年7月

 先日、ニコ支部の探鳥会に参加してきました。
 集合場所はMスキー場で、散策したのはN山の中腹です。

 探鳥会ご一行は、血の池という名の小さな水辺に出ました。
 ここでお昼休憩だそうです。 

 池の向こうに木があって、鳥が動きました。
 ささっと素早く動くのをなんとか目に捕らえることができました。
 「あ、キクイタダキ?」

 キクイタダキはあっという間に姿を消しました。

 「あそこに木に擬態している鳥がいます」

 場所を教えてもらってもよく分からなくて、スコープ隊が設置したスコープをのぞかせてもらいました。

 「確かに、木に擬態しているね」

 枝の先にちょこんと、鳥。
 これはサメビタキではないかということでした。

真ん中に茶色い鳥。
木に擬態(?)しています。

 探鳥会ご一行はそわそわ。
 鳥が不意に現れるのでお昼を食べるような余裕がありません。

 それでも、ここで食べなくてはと、静かに持参した昼食を食べました。

 血の池には時々キクイタダキが降りてきてちゃぷっと水浴びして飛び去りました。
 なにぶん暗いのと、水浴びのために動いているので、撮れた写真はどれもブレブレでした。

キクイタダキ

 フィー フィー

 「ウソ?」
 「誰か、口笛を吹いていないよね?」

 誰も口笛を吹いていなかったので、声の主はウソでいいと思われます。

 鳥が途切れたタイミングで探鳥会ご一行は移動しました。

 色の白い白雪さんが言うには、この辺りのルリビタキは声がピタッと止まるそうです。

 他では「ルーリビタキダヨー」と鳴くのに、ここでは「ルーリビタキダヨッ」と止まるのだそうです。

 「方言なんだよ」

 そういうことになりました。

真ん中に小鳥
遠すぎて分からない。

 まもなく一周するという頃、地元の消防隊3人に会いました。
 消防隊は黒いリュックを開けて中身を確認しているように見えました。

 ただならぬ空気にそっとそばを通りぬける探鳥会ご一行。
 「遭難者かね」などと話していました。

 やがて、ロープウェイ駅に戻ってきました。

 消防署の赤い車の他にパトカーが止まっていて、やはり何かあったのだ話しました。

 東屋が空いていました。
 探鳥会ご一行が円陣になるように腰掛けてちょうどいい感じでした。

 塩分タブレットが回ってきたのでお礼を言って一つ取りました。

 「鳥合わせを始めます」

 「キクイタダキ」
 「サメビタキ」
 「ウソ」
 「ルリビタキ」

 種類は少ないですが、夏の高原の鳥にたくさん会えました。

 解散になって、私は早めにロープウェイで戻ってきてしまいました。
 他の方は上の方でゆっくりしているようでした。

(これは数日後の新聞で判ったのですが、県外から来た登山者が山頂付近で滑落し亡くなったそうです)
(心よりお悔やみ申し上げます)

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