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深い霧の向こう 探鳥会レポート<K湖編>2/3話 2024年7月

 先日、ニコ支部M分会で行われた探鳥会に参加してきました。
 場所は山の上にあるK湖です。

 探鳥会ご一行の目の前に広がるK湖は濃い霧に白く覆われていました。

 「カルガモ?」

 霧でおおわれた湖面に水鳥がかすかに見えました。

カルガモ

ネッシーっぽい

 湖の畔を歩くのかと思ったら、周囲の森の中へと進んでいきました。

 前の人が立ち止まります。
 指でさした方向に鳥がいるのだと思います。

 道が真っ直ぐに続いていて、前の人が詰まってしまうとよく見えません。

 「あ、赤い」
 「アカゲラだ」
 「飛んじゃった」

 こういう時、いつも会えないのが残念な気がします。

 森を抜けると、湖の畔を歩ける木道が閉鎖されていることに気がつきました。

 近くにいたY喫茶のマスターと
 「木道を歩かないのかと思ったら、行き止まりなんですね」
 「もうボロだから、あちこち壊れているんさ」
 と話していました。

 K湖を半周したところで、山道を登りました。

 高台になっていて、上からK湖をよく見渡せるのです。
 いつもなら見下ろす先にオオルリが鳴いているのですが、今回は見つかりませんでした。

 「あ、雨が降り始めた」

 探鳥会ご一行は傘をさしてK湖へ戻りました。

 いつもならウグイスに会える一角で不作。
 モズも出てこない。
 キビタキは歌声だけ。

 このまま湖を一周して終わりかなと思ったのですが、先頭が右に曲がりました。

 背の低い笹藪の間の道を進み、広めの道路に出て道を渡りました。
 今まで何度か来ていますが、このコースは初めてです。

 トイレがあって、トイレ休憩になりました。

 先頭は細い道を川に沿って下り始めました。

 最後尾の役員が
 「このコース、こんなに長かったかしら」
 と、心配していました。

 そばを流れているのはとてもきれいな水が流れる川でした。
 浅い川をビチビチしながら魚が上流へと登っていきます。

 おなかが赤い魚です。
 魚が岩を乗り越えるときに、おなかの赤がはっきりと見えるのでした。

真ん中でピチピチ
(わかりにくい)

 「よく見ると、たくさんいるね」

 浅い川に、小さい魚が数え切れないくらいたくさん。

 カワセミが好きそうな場所だと思って川から立ち去りました。
 そうしたら、後ろからこんな声が聞こえました。

 「あっ、カワセミー!」

 えぇー。

 このガッカリ感よ。。。

 カワセミはすぐに飛んで行ってしまったということでした。

3につづく。


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