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実は・・キャリアコンサルタント試験に合格しています・・

 次男の就職活動を応援する中で、以前から興味のあったキャリアコンサルタント養成講座を思い切って受講。第16回試験(2021年3月実施)に合格しました。しかし、なかなか登録する気持ちになれず、合格発表から半年近くたちますが、モヤモヤが続いています。

キャリアコンサルタント試験を受けた理由は

 私は現在53歳。教育公務員です。3人の子どもがいます。3人目を妊娠した34歳のとき、私学教員の退職を決意しました。子育てと仕事の両立はワンオペでは本当につらく、これからどう生きていったらよいのか真っ暗闇状態でした。そのころ、キャリアカウンセラーという職業がアメリカにはあると聞きました。

 あの34歳のころ、日本でキャリアコンサルタントへの相談が今のようにできるようになっていたら、私は真っ先に相談していたことでしょう・・・・。

 結局、当時話題になりはじめた「コーチング」へ興味が移り、コーチの資格を取りました。しかし、キャリアコンサルタントへの想いは持ち続けていました。

 あれから20年ちかくたちました。

 2020年3月、コロナ感染予防のためのまさかの全国一斉休校。

 教員の私は4月半ばから在宅勤務を週の半分することになり、少し空いた時間ができてしまいました。

 あの最初の緊急事態宣言下、みなさんもそうだと思いますが、私もこれからの人生、特に定年後についていろいろと想いをめぐらしました。

 すると、キャリアコンサルタントへの興味が再びわき、思い切って養成講座を受講することにしたのです。

キャリアコンサルタント養成講座、そして合格

 養成講座については以下のブログにまとめました。

まさか・・・の合格については以下にまとめてあります。

かなり勉強もし、セッションの練習も同期のみなさんと行いました。有料の講座でも練習しました。

しかし、当日の実技試験は不本意な展開をしていまい、不合格を確信しました。帰宅して数日はショックのあまり、何も手につかないほどでした。

それなのに、オールA合格だったことが、なんとなく今のモヤモヤの原因にもなっています。

キャリアコンサルタントは使えない資格?

養成講座を受講する前から

取らない方がいい資格ベスト3に入るのがキャリアコンサルタント

という言説やら

養成講座受講に30万以上かかり、おまけに試験自体にも3万くらいかかり、資格申請にも1万ぐらいかかり、極めつけは有効期限は5年間でその間に講座を受講して単位を取り、その合計は10万以上のぼったくり商法!

なんていう噂(というかある意味真実)も多く飛び交っていました。

それでも、「学んでみたい」という気持ちが大きく、「ぼったくられてもいいからやってみよう」「人生は一度きり、30万くらいのお金はまた稼ぐことはできる、自己投資が一番の投資だ~~~~」という気持ちで、養成講座を申し込みました。

しかし、確かに養成講座の修了生の中に「キャリコン一本で食べています」という方は少ないのが現状のようです。

このような状況から、前述したように、自分では「不出来」だと思ったロールプレイで合格してしまう面接試験って、もしかして合格者を増やして、収入を増やそうとしているのかな、と勘繰ってしまう私でした・・・。

養成講座はいい学びになった。全く後悔なし!

キャリアコンサルタントの登録には迷いがあるものの、養成講座の学びについては全く後悔していません。

本当にいい学びになったと思います。

50歳を過ぎてからスクールに通うのは楽しかったし、最初はさっぱり意味がわからなかった「論述試験」も練習を繰り返し、何度もスクールの補講に通って先生に質問しまくり、ポイントがわかるようになってきました。

できなかったことができるようになる

これ以上の喜びはない、と改めて実感しています。

テキストで学んだ「キャリア理論」もためになりました。

今、自分はキャリアの上では先が見えています。「人生の午後」の中にいて、そろそろ「衰退期」に入ってきます。

そんな自分の課題は何か、研究者たちはしっかりと理論上で意味づけをしてくれていて、自分の生き方の指針にもなっています。

私が最も惹かれたのが、アメリカの心理学者ハンセンのILP理論

キャリアには人生のすべての役割が含まれており、愛、労働、学習、余暇の4つの活動が統合されるべき

と、人生をキルト「パッチワーク」に例えています。

さすが、女性の視点だと感動しました。

女性は子育てを優先させてキャリアを中断したり、介護の最前線にも立たなければならなかったりするけれど、それらすべてが人生の中で統合されて成長していく、と考えると、なんて素晴らしいことだろう、と思えます。

感動しすぎて、彼女の唯一邦訳されている本を探しに図書館へ出かけました。いつか彼女の本の内容を研修として日本の女性向けにつくってみたいなあ、なんて思いました。

せっかく学んだことをもっと役立てたい、と強く考えている今日このごろです。


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