時間の有限の真実*。
あれだけ忘れないでいたいと思っていたのに、日常生活に戻ると思い出すことがなくなってしまう。
退院してから一ヶ月半
おかげさまで、順調に回復して、仕事や家事、いろんなことが以前よりできています。
痛みや違和感、倦怠感が無いとこんなにも体は違うのかと驚くほどです。
半年間滞っていたことを取り戻したい想いもあって、日々忙しく過ごしています。
非常にありがたいことなのですが…
この忙しい日々の中にいると、検査結果を待つ不安な気持ちも、手術した時の辛さも、あれだけ忘れたくないと思っていたことを忘れてしまうのです。
もちろん完全には忘れてはいないのですが💧
安全で快適で忙しい日常生活は
死の恐怖や時間の有限の事実や孤独感を
忘れさせる
ある意味、死や時間の制限から目が逸らされて良いのかもしれません。
でも、毎日忙しいだけで終わって、また繰り返して…
ちょっとしたことでイライラしたり、人間関係で悩んだり…
術後の体が自由にできない時、日常の悩みなんて些細なことだと悟ったのは、あの一瞬だけだったのか。
毎日あの悟りを思い出して、有限の時間の毎日を大切に生きれたら、どれだけ良いだろうか。
でも、どうやらそんなに出来た人間にはなれないらしい。
お釈迦様みたいにはなれない。
自己啓発の本やセミナーみたいに、読んだ直後や参加後は、晴れやかに新たな気持ちで世界と向き合うのに…
一ヶ月もしないうちに、日常生活にそんな意識はどんどん埋もれていくような、そんな感じ。
自分が身を持って知ったことですらそうなのだから、誰かの言葉で感銘を受けて変わるなんて、相当に大切な人の言葉でなければ変われないのかもしれない。
それでも、
手術をしたあの大きな病院の側を通る時、
亡くなった人を想う時、
心に刺さる言葉を聞いた時、
有限の真実を思い出す。
永遠に続くものなどない。
毎日でなくてもいい、
たまに思い出して、
人生の優先順位を確認して、
なるべく悔いのないように生きたい。
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