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写真集 "Paris Mon Amour"

こんばんは~!大阪でも朝晩には10℃近くまで下がようになって、いよいよ秋も深まってきましたね!秋と言えば、、読書の秋!

ということで、今回ははじめてnoteのコンテストに参加します!といっても、ただ好きな本を見せびらかしたかっただけなのですが、、笑

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Paris Mon Amour - Jean-Claude Gautrand

え、これ大丈夫ですか…?本ではあるけれど写真集やし、、読書ではないかも、、もはや"芸術の秋"寄りかもしれませんが、、、(滝汗)

2年前のちょうど今ごろ、中之島のバラ園で写真を撮るだけの散歩の帰り道にふらっと立ち寄った古本屋さんでたまたま見つけた写真集。

ちょうどその年はマグナム・フォトの展覧会や、京都の何必館(現在はRobert Doisneau氏の展覧会の会期中です!)で催されていたElliott Erwitt展にお邪魔していたのもあってこの時代の白黒写真とご縁のある一年を過ごしていて。

え、家に持っておけるならこの上ないやん、買うしかないやん、ということで衝動買い。(ちょろい)

作者のJean-Claude Gautrand氏は編集だけでなく自身の作品も掲載されている他、"パリ市庁舎前のキス"で有名なRobert Doisneau氏をはじめ有名写真家たちによる約100年にわたるパリの日常を写した写真集です。

ぺーぺーが言うことではありませんが、白黒のはずなのにダイナミックで、心を鷲掴みされるような、そんな写真ばかりで。

目の前にある事象に嫌というほど向き合わされるといいますか…とにかく白黒だからこそ、そのもの自体をより際立たせれるといいますか。

これらの写真を見るともう、カラーということがその事象を捉える邪魔をしているのではないかとすら思えてしまうほど、迫力の白黒写真。

言葉で表しきれないほどの感動体験、それがページを一枚一枚めくる度に迫ってくる。カップルやこどもたち、さらにはファッション写真まで豊富に集録されていて、ラストページではGilles Caron氏の"五月革命"の写真で締めるその構成の良さ、素晴らしさも味わえます。

そして何よりすべてのページを見終えたときには写真に対する純粋な感動と、何かを訴えかけられたことによる胸のざわつきと。。写真一枚一枚の凄さも改めて感じさせられます。

近年では一般人の私たちでも簡単に綺麗な写真が撮れるぐらい、デジカメや一眼レフ類などはもちろんのこと、スマートフォンのカメラ機能までも驚くほど向上しています。

ただそういった、"綺麗に撮る"ことだけではなく心を揺さぶられるほど強く訴えかけられる、そんな写真を存分に味わえる一冊です。

(といってもこの時代にあれだけ綺麗な写真を撮るということ自体、技術がないと不可能だったはずですが…)

蛇足ですが、パリの日常を撮った作品ばかりですので、二回目に見るときにはその年代ならではのお洋服にフォーカスしてご覧いただくのも面白いですよ~!

疲れているときとか、ぼーっとしたいときに、多分、やっぱり私はそういうものを見るのが一番のリラックス方法なんだろうなって思う。

作者の方は去年亡くなられたそうで、、ここで、しかも日本語で愛を叫んでも届かないかもしれないけれど。。本当に素敵な写真集を作ってくださりありがとうございます。

古本だから決して良い状態とは言えないし、なんだったらこの本は新品でも買えるけれど、誰かが大切にしていた一点物を偶然のタイミングで手に入れることができたというあの感動。古本屋さんでのお買い物ってそこも魅力のひとつなのかな、なんて思ってしまいます。

あれ、最後は本屋さんへの愛になっちゃった?!何はともあれ素敵な本なので!以上!です!

ちろ



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