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超人社会学はじめました

この度、超人社会学という新たな学問を立ち上げることにしました。
そして、2022年7月29日(金)に超人社会学研究会を設立することをお知らせいたします。

超人社会学とはなにか

超人社会学とは、キン肉マンに登場する「超人」たちの社会の成り立ちや超人社会で起こる出来事、あるいはキン肉マンという作品を取り巻く様々な事象を通して、現代の人間社会の実態や現象、その原因などを分析、考察することで、より豊かな生き方を模索する学問です。
ここで言う「超人」とは上記の通りあくまでキン肉マンに登場する「超人」であり、ニーチェが提唱した概念を想定したものではありません。ただ、研究を進めていく上でかなり近いところにまで迫っていく可能性を十分に秘めています。
また、超人社会学はすでに確立されている文化超人学に隣接する学問と位置付けられると考えています。文化超人学がいかなる学問であるかについては、「学研の図鑑 キン肉マン『超人』」に掲載された嶋田隆司文化超人学博士と中井義則国立超人博物館館長の冒頭あいさつを見ていただくとわかりやすいかと思いますので、以下に引用いたします。

 わたしたちがくらす地球には、いろいろな超人が住んでいます。神話では、数億年前にゴールドマンとシルバーマンという超人が完璧超人界を離れ、悪魔超人と正義超人というふたつの属性を生み出したといわれていますが、この地球でのもっとも古い記録は、宇宙超人タッグ・トーナメントが現在の富士の裾野で開催された1億4000万年もの昔のものです。
 それ以来、地球の超人たちは人類と密接にかかわりながら、あるものはこの星の守護者として、あるものは破壊者として、またあるものは人間社会に溶け込んで、適応しながら生きてきました。さまざまな環境や生活のようすにふさわしく、超人たちの能力や体つきもいろいろに変化してきました。
 この本では、地球で確認されている超人たちが、どのようにこの星の自然、文化、テクノロジーに合わせて進化してきたかがわかるように分類して紹介しています。絵を見ただけでも、超人たちが、いかにわたしたちの生活に寄り添った存在であるかということがわかるでしょう。
 超人は未だ”謎”多き存在です。まだまだ研究の余地はありますが、この本をとおして少しでも超人を理解することはとてもたいせつなことです。なぜなら、彼らがはるか昔に遠い宇宙からやってきて、くらそうと決めたこの地球が、いかにすばらしいかを再発見できるからです。この本を読んで、みなさんが自分をとりまく自然の姿を理解する科学の目をやしなってくれることを願っています。

ゆでたまご監修・学研図鑑編集室編集「学研の図鑑 キン肉マン『超人』」(学研プラス,2019)

恥ずかしい話ですが、実はまだ私自身も文化超人学と超人社会学の違いを明確に言語化することができていません。主な研究対象として取り扱うのはどちらも「超人」という種によって形成される社会の文化や歴史、生活です。それらを人間社会に引き寄せて考えることも共通しています。
強いて違いを挙げるならば、文化超人学が超人文化の視点から人間社会を切り取るのに対し、超人社会学部は人間社会の視点から超人社会を切り取ります。つまり、超人文化を調査、研究し、人間社会との比較の中でその多様性や違いを理解しようとするのが文化超人学であり、人間社会の問題をきっかけに超人社会やそれを取り巻く事象を調査、研究することで社会問題の解決につなげるのが超人社会学です。
もちろんこれは超人社会と人間社会を繋ぐ両輪のようなもので、どちらが優れているという話ではありません。ですので、私は超人社会学を主として研究していきますが、きっと文化超人学の知見は大いに役立つでしょう。互いに影響し合うことで、より豊かな研究成果が生まれてくるに違いありません。

超人社会学研究会について

超人社会学研究会についても少々説明をしておきたいと思います。
超人社会学研究会とは、その名の通り超人社会学をテーマに扱う研究機関です。正式な会の目的や会則、活動内容はまだ定まっておらず、追々固めていきたいと思いますが、大まかには、超人社会学分野における自由闊達な研究活動の促進や研究成果に基づく提言を通じて、人間社会における様々な問題に悩む人々にとっての道標となることを目指します。私たちが超人たちから学んだ、多様な価値観を認め、主義主張をぶつけ合うことで互いを理解し合う姿勢が、この研究会の在り方として理想的であると考えています。

ちなみに、研究会と言っても、今のところ私以外に所属しそうな人が見つかっていませんが、7月29日の設立までに誰も見つからなければ私一人でスタートすることになります。いずれ5人程度まで増えないかと期待していますが、増えなくても一向に構いません。そもそも研究などというものは一人でするのが基本ですし、在野の研究者ともなればなおさらです。とはいえ、やはり志を同じくする者が集い、様々な視点で意見を交わすことで学問としての深みを増すだろうことは想像に難くありません。何らかの形で募集活動も進めていきたいと思っています。ごく個人的な視点や独特な切り口、意外性のある考察を受け止められる、懐の深い研究会にしたいと考えています。

在野の研究者として

私だけかもしれませんが、ここ何年かの間で在野の研究者が目に留まるようになってきました。在野研究そのものに関する書籍やコラムも見られます。
例えばこんなものです。

大学に求められるものが変わってきたのか、アカデミアのシステムに限界が見え始めたのか、インターネットやSNSの普及によってだれもが情報を発信できる時代になったからなのか、働き方の概念が変化しつつあるからなのか、生活の豊かさの意味が多様化しているからなのか、はたまた昔から在野の研究は私の想像以上に盛んだったのか。おそらく歴史を紐解けば、プロの研究者だけが卓越した専門性を有しているわけではなく、アマチュアの研究者による新たな発見、研究成果によって世の中が大きく変わっていった事例も数多くあるのではないかと思います。
研究に貴賎なし、学問は自由です。これから在野の研究者としての道を踏み出す私にとっては大きな後押しとなります。

さいごに、私は今、趣味の時代の到来を感じています。
趣味は年齢、性別問わず、誰にでも開かれています。
趣味は浅瀬で楽しむこともできれば、深みにどっぷりハマることもできます。
趣味は一つに集中することもできれば、いくつも並行させることもできます。
趣味は短期間で終わることもできれば、長くじっくり楽しむこともできます。
趣味は途中でお休みすることもできれば、復帰することもできます。

私は自分の趣味を超人社会学という形で表現するという新たな趣味に挑戦しようと思います。

超人社会学を学びたい、超人社会学研究会に入りたいという奇特な方がいらっしゃいましたらいつでもご連絡ください。学びたいと思ったときが学ぶときです。遅いも早いもありません。お待ちしております。



自分の真意を相手にベラベラと伝えるだけが友情の行為ではないということさ。それがわたしの提唱する真・友情パワーだ…(キン肉アタル)