第5回チップシの腕っぷしヤジリン大会大会問題解説
どうもchipです。
この記事は、2022年6月12日22:00-23:30に行われた第5回チップシの腕っぷしヤジリン大会の大会問題「Entranceless」の想定解き筋の解説になります。
問題
初期盤面 右下すごく 虚無（初期盤面川柳）
解説
まずは初期埋めから・・・・・・と言いたいところなんですが盤面を見てお気づきかと思いますが今回の問題、初期盤面から基本手筋で埋まるところはありません。それでEntrancelessなんですね～
どこから手をつけようかという話なんですが、まずは右上の領域から見ていきましょう。
右上の→2に対して黒マスを入れられる箇所は全部で4か所あります。
そのうち2か所が黒マスになるので、逆に言えば残りは白マスとなり自動的に2本の線が右上の空白の領域入り込むということになります。
ということは、緑色のマスがもし白マスだった場合、空白の領域にさらに線が1本入り込むということになります。
しかし、それだと偶奇が破綻してしまいます（空白の領域に入り込む線が3本になるため）。
よってここは黒マス！
右上部分はまだクリティカルに決まる要素がないので、同じく上部の左側の部分に着手していきましょう。
もし青色のマスが黒マスだった場合、赤色の2↑が破綻してしまうので白マスになることが分かります。
あとは辺の定理で3←が確定するのでついでに色々埋め🌸ちゃいましょう。
次はこちらの赤色の2←を見ていきます。
青色のところに黒マスが入ると偶奇より破綻、
緑色のところに黒マスが2つ入るとこれも偶奇より破綻、
よって青色と緑色のところには1個までしか黒マスが入らないので、オレンジ色のマスが黒マスであることが分かります。
次はこちらの2つの1↑。
先ほど書いた通りこの2つのヒントによって埋まる黒マスが横一列だった場合、偶奇より破綻するため置けるパターンは2つになりますが・・・
どちらのパターンでも隘路（線が最大で1本しか通らない部分）が発生し、その部分には線が通らないため、最終的には2本の線は必ず繋がります。
よって小ループ禁！
2本の線の抜け道は赤丸の2か所しかないのでこんな感じに伸びて・・・
左上は最終的にこんな盤面になりました。
左上が終わったので次は左下の方を見ていきます。
さっき伸ばしてきた線により白マスが少し決まります（下の部分の白マスもあらかじめ決めておきます）。
壁際定理により3↓に対して上の部分の黒マスが決まります。
さて、第3回チップシの腕っぷしヤジリン大会の解説で書いた「T字充填」を覚えているでしょうか。
ミレイさんが分かりやすく解説されていたのでこちらを参考にしてみてください。
「壁を背にしたTテトロミノの領域」に黒マスが高々1つしか入らないことを利用した多列充填テクニックです。
— ミレイ ◆orK.MILLAY (@MillayNagatsuki) March 20, 2022
発見が難しく、分からないと詰みかねないので使用は控えた方が良いです pic.twitter.com/KkIrJUlQV5
今回はT字充填を使うわけではなく、「壁を背にしたTテトロミノの領域」に黒マスが高々1つしか入らないことを利用します。
今回だとこんな感じに適用できますね。
さて、もしこのT字の出っ張っているマス（3↓の列の2マス）のいずれか、あるいは両方が黒マスだった場合、2↓のヒントがどうやっても破綻してしまいます。
よって緑色のマスは白マスであることが分かります。
これが分かるとそこそこ埋まるのでじゃんじゃん埋め🌸ていっちゃいましょう。
ここまで出来たら次は右下の虚無空間に手を出していきます。
この3↓3↓、みんな大好き（？）nnの手筋を適用できます！嬉しい！
とりあえず白マスを決めておきましょう。
白マスを決めるとこんな感じに2x2の領域が6つほど錬成されます。
青の領域は、先ほどのnnの手筋により黒マスが2つ入ります。
緑の領域はいずれも壁に接しているため各領域に対して黒マスは1つまでしか入らず、今回だと赤色の4つの2→によりすべての領域に対して黒マスが1つ入ることが確定しています。
これにより・・・・・・
どのパターンで黒マスが入ろうが緑の領域内で赤色の4つの1↓のヒントが消化されるため、オレンジ色のマスが全て白マスになります！
赤の1→はnnの手筋により赤色のマスのどちらかに入るため
青色のマスは白マスであることが分かります
赤色の2←の見落としに注意
赤色の2↓は、緑色のマスに黒マスを置くと偶奇より破綻してしまうので青色のマスが黒マスになります。
赤色の3←は、緑色のマスに黒マスを置くと線が分かれてしまうので青色のマスが黒マスになります。
この黒マスによりnnが確定できます（単純仮定で決まります）。
地味に偶奇！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！
赤色の2x3の領域において、追加で線が入ってくる余地があるのは赤丸の部分だけですが、ここから線が入ってくると偶奇が破綻してしまいます。
よってここは線が通りません。
後は埋め🌸ていけば右下部分はすべて埋まります！
最後の右上部分も、埋め🌸ていったり・・・
赤色の1↑から線が1本通るので青色のマスの部分で地味に偶奇！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！したり・・・
隘路による地味に偶奇！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！をしたりすれば・・・・・・
残りを埋め🌸て完成です！！！！！！！！！！！！！！！！！！
おつかれさまでした！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！
終わりに
以上で解説終了です！
第3回の大会問題で初期埋めが右上しかなかったのでじゃあいっそのこと初期埋めなし問題作るか～～～～～～～～って感じで作ってみました！
結構見つけづらいヒントを置いてたりしたのでかなりやらしくなったんじゃないかな～と思っています。
今回は優勝タイムは6分ぐらいかな～と予想してます（大会前々日に執筆しています）（今回は2時間半ぐらいかかりました）
参加者多いといいな～～～～～～2（願望）
普段は不定期でヤジリンを作りつつSOUND VOLTEXメインで音ゲーの鍵盤しばいてたり、Dancing☆Onigiriで譜面を作ったり、最近はあんまりできてないですが作曲をしたりしています。興味あればぜひ見てみてください～
Twitter(https://twitter.com/chipstar64)
chip creation(http://chipstar64.sakura.ne.jp/danoni.html)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？