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*『今夜、ロマンス劇場で』の話

テレビで放送されていたのをたまたま見た。

noteを更新してひと息ついたところだった。

ふとテレビをつけたら、


ちょうど坂口健太郎が綾瀬はるかのもとへ駆けつけてきたシーンだった。


CMとかでその日に放送されることは知ってて、たしか坂口健太郎が映画の中の人である綾瀬はるかに恋をする話だったかな、なんて思いながらふたりのシーンを見ていた。


坂口健太郎が綾瀬はるかに対して「あなたじゃなきゃだめなんです。大好きなんです。」というようなセリフを言ってて、それに対して綾瀬はるかが「その気持ちだけで十分だ。」と言ってて。


恋愛映画でよくありそうな告白シーンだな、映画の中の人だから叶わない恋なのかな、どうなるんだろこのふたり、なんてことを思ってた。


綾瀬はるかが「最後に、抱きしめて」って言うから坂口健太郎が綾瀬はるかに近づいていって、綾瀬はるかの顔に手を添えようと震えながら手を伸ばしたところで


パッと場面が切り替わって、病室のシーンに。


そこには坂口健太郎が演じていた健司が歳をとって入院していて、看護師さんに坂口健太郎と綾瀬はるかのふたりの告白シーンを話している感じだった。


見てないからあたりまえなんだけどまったく話についていけなくて、そのあとわりとすぐCMになったから番組情報をさらっと読んでみたの。そしたら、


「ぬくもりに触れたら消える」


と書かれていた。


え!?ぬくもりに触れたら消えちゃう?!え!?今、綾瀬はるかの顔に手添えようとしてなかった?!え!?どうなったの?!

と、私の頭の中は混乱。


改めて番組情報をちゃんと読んだら、どうやら綾瀬はるか演じる美雪が人間の世界に行ける代わりの条件みたいなのがあって、それが「ぬくもりに触れたら消える」だったの。

綾瀬はるかが「ぬくもりに触れたら消える存在」と知った状態で改めてふたりのシーンを振り返ったら、

綾瀬はるかが「最後に、抱きしめて」と言った意味がわかったし、坂口健太郎が震えながら手を伸ばしていた意味もわかった。

病室のシーンで孫として現れた綾瀬はるかのことも理解した。健司が車椅子から病室の待合室のイスに移ろうとしてよろけたのに、綾瀬はるかが手を差し伸べなかった理由もわかった。


だって、ぬくもりに触れたら消えちゃう。


それを理解した瞬間、涙が止まらなくなった。


冒頭のふたりのシーンの続きで、結局、健司は美雪に触れていなかった。触れられなくてもいいからずっと一緒にいることを選んだのだ。

その後のストーリーとして健司が歳を取るまでの情景が走馬灯のように描かれていて、

ふたりの出会いとか冒頭の告白シーンまでの出来事とかまったく知らないのに、


想像しただけで、泣けた。感動した。


自分でもまさかたったラスト20分くらい見ただけで感動して泣くとは思わなかった。

ラスト20分だけで泣かせる映画ってすごい。


あまりにも心動かされたから書き留めることにしました。また今度、改めてちゃんと観ようと思います。


最後まで読んでいただきありがとうございました。よかったらぜひ映画をご覧ください。


最後まで読んでいただきありがとうございます。少しでも「スキ」と思っていただければ嬉しい限りです。