就活に戸惑うあなたへ―大学院のすゝめ
結論を言ってしまえば、進路に迷っている新4年生の皆様、大学院いかがですかというお話です。※エロ要素なし。
街でリクルートスーツを着た若い人を見るようになった。
その中には、迷いながら、就活をしている人もいらっしゃることだろう。
今就活をして、新卒で入社しなければならないのか?自分の行きたい企業って何だ?大学時代に打ち込んだことって何?志望動機書が書けない・・・
もしあなたのご家庭に金銭的余裕があるのならば、もし2年間あなたの収入が同期の社会人の半分以下でもよいのならば、大学院(修士課程)に進む選択肢も考えてみてほしい。
大学院に進学することで得られるメリットを、下記に挙げる。
1.大学での学びを深める
(1-2.本当に学びたいことを大学院で学べる。)
2.予想外の出会いが多い
3.「大学院を出ている」だけで珍しがられる
4.学歴のリセット(?)ができる
大学4年のときの自分は、就活をしなかった。企業に就職したところで、どこかで潰れてしまうことが目に見えていたからだ。
卒業後の進路は、高校生の頃から、大学院まで行きたいと思っていた。あの頃からの予想通り、大学でおもしろく感じた教育学を、まだまだ勉強したいと思うことができた。そして、他大学を受験して、無事に入学するところまでこぎつけた。
私の大学4年次の進路決めは、秋に大学院進学という形で決着がついた。
そして、大学院で得たものを振り返りながら、先の4項目について書いていく。
1.大学での学びを深める
大学の授業で、刺激的な話や、もっと自分で調べてみたいと思ったことはないだろうか。突き詰めて考えていくことができる。
私で言えば、大学の授業で聞いた、デシという学者の「内発的動機づけ」について、現代で応用できるのか、条件をいろいろ変えてみたらどうなるんだろうかと思った。
(1-2.本当に学びたいことを大学院で学べる。)
上記の話とは、逆のこともいえる。大学時代の学部と、大学院で学ぶ分野は関係していないこと人もいる。ある程度いる。だから、「本当は〇〇学を勉強してみたかったから学生生活をやり直したい」と思っている人は、大学院の2年間でみっちりとやってみてほしい。
2.予想外の出会いが多い
私が入学した研究科は、内部進学生・他大卒生(学部からすぐに修士課程に上がってきた人のことをストレートマスターともいう)、さらに社会人院生がいた。社会人といっても30代から60代までいらっしゃって、特に60代の人と、同じ立場で机を並べて一緒に論文を読んでああだこうだと語り合った経験は、後にも先にもないだろう。60代の方とのエピソードを書いた記事もあるので、よろしければ。↓
また、指導教員の先生と一緒に学会などの集まりに行くと、色々な刺激を受ける。知的好奇心を刺激されるし、また、老若男女問わず知り合いになれるので、コミュ力も上がる。
また、学部生とのつながりもできるかもしれない。他大から来た身で、学部1年生が受ける授業を私も聴講したことがあった。隣に座った子から、「君サークル決めた?一緒にオールラウンドサークル入ろうよ!」と勧誘された。馴れ馴れしかったが、人懐っこい子で、お昼を一緒に食べながらレポートの相談を受けた。修了式の日にも、わざわざ別れの挨拶に来てくれたぐらいには仲良くなった。
3.「大学院を出ている」だけで珍しがられる
あなたの周りに修士・博士の知り合いはいるだろうか。おそらく多くはいないだろう。
noteで話題を提供できるぐらいにはネタができるし、ちゃんと真面目に勉強・研究をして、その内容を他人がわかるように説明することができれば、就活でも採用担当者の印象にも残りやすいだろう。
大学院進学には、ちょっとした希少価値があるともいえる。
4.学歴のリセット(?)ができる
これは大学院を測るものさしとしては不適切なのだが、勘違いしている人が多いので書いておく。大学までは学歴という概念が通用したが、大学院ではもう徒弟制度の世界である。どの偏差値帯の学校に進んだかではなく、どの教員の下で研究指導を受けるかが、大事なのである、本当は。
しかし、学歴に目がくらむ人たちにとっては旧帝大・早慶といった響きに弱い。あなたの研究したいことを、大学受験で行ってみたかった大学で研究できそうならば、精いっぱい挑戦してみてほしい。
以上4つのメリットを挙げた。もちろんデメリットもあるが、そのデメリットは致命的なものかといえばそうとも思わないので、ここでは触れないでおく。もしおぼえていたら、今度書きます。
そして、大学院に進むための英語の試験、専門科目の試験を乗り越える話はまた今度。もし今すぐにでも読みたい方がいらっしゃれば、一本コメントか何かください。ちゃんと書きます。
↓<2020年6月加筆>↓
大学院編のグループをクリックしてもらえたら、各種記事がありますが、この記事が一番閲覧数が多いので、記事内にリンクを貼っておきます。大学院の話は、色々な方への恩返しの意味もこめて、真剣に書いているので、読み応えはあると思います。
↓続き、志望から合格まで↓
↓さらにその続き、在学中にすること↓
↓修論執筆時にお世話になった田部井さんの話↓
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