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古今集 巻第五 秋歌下 311番

秋のはつる心を竜田川に思ひやりてよめる

つらゆき

年ごとにもみぢばながす竜田川みなとや秋のとまりなるらむ

秋が果てる心を竜田川に思いやって詠んだ歌
紀貫之
毎年ごとに紅葉の葉を流す竜田川の河口には、秋が集まり留まっているのだろうか

 秋の果て、秋が終わることと、紅葉が最後に流れ集まる流れの果てとを重ね合わせて、過ぎていく季節に思いを寄せています。河口まで行けばまだ秋が見られるのだろうかという気持ちもあるのでしょう。長月9月が終わって神無月10月になると暦では冬なので秋が果てます。

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