石山にまうでける時、音羽山の紅葉を見てよめる
つらゆき
秋風のふきにし日よりおとは山峰のこずゑも色づきにけり
石山寺に詣でる時、音羽山の紅葉を見て詠んだ歌
紀貫之
立秋になって秋の風が吹いた日から、音羽山の峰の木々の梢も色づいたようだ
都から近江の石山寺への道は、清水寺のある音羽山の南を山科へ抜けて、山科から逢坂山を越えて近江に入り、瀬田川に沿って南へ行って石山寺に至る道を行くものと思います。
秋風は、立秋の日に吹く西風のことで、それが木の葉を紅葉させるとされています。
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